精神科医の名越康文先生が昔、「怒りの正体は悲しみ」だと書いていらしたと記憶している。愛着トラウマなどと呼ばれる悲しみや怒りも自分の内に閉じ込めておくのではなく、「トラウマ処理」として緩やかに解き放つべきなのだろう。複雑性PTSDの症状や対人関係の困難、現実適応の難しさの核だから。