「鎌倉殿」は1年間全話見逃さずに完走しました。思うに、大河ドラマのような歴史物は、三谷氏の脚本は合うんだろうな、ということ。 歴史物である以上、オチはある程度決まっているので、「古畑任三郎」のように「犯人はわかっている、どう追い込むか」という倒叙ものなんですよね。
『イップス』ドラマを全話見終わる。ミステリとしてはあまりにも低クオリティ。倒叙という形式がどういうものかすらよく分かってないんじゃないか。原作改変の問題が指摘されるが、それ以前にいろいろ底が抜けていそうだな。
刑事コロンボといえば倒叙。ミステリ以外で倒叙あるかなと考えてみたら、泉鏡花「外科室」は倒叙っぽいかも。恋の終焉が先で、出逢いが後に綴られる。鏡花については全く無知だけど、妻に薦められて読み、驚嘆した小説。