【酷評】『臼月トウコは援護りたい』ポンコツ倒叙界に大物現る!

『紙魚の手帖』の倉知淳さんの短編がヤバいって話を書こうと思ってたのですが、ここにきてポンコツ倒叙ミステリ界隈に強力なニューカマーが現れました!
そえだ信さんの『臼月トウコは援護りたい』
アガサクリスティ賞受賞者の二作目。読めてないんですが、刑事が掃除機に転生するってやつの人ですね。
ミステリ界のゴシップに精通した友人から「作者が版元とバチバチに揉めたことを匂わせながら新刊の発売カウントダウンをするという、斬新なツイッター戦略をしてる本がある」というキナ臭い情報を聞きつけて注目していたのです。

で、満を持して発売日にkindleで買ったのですが、まーあこれが酷いのよ!ツイッターの方が面白かった。いやーこのクオリティで税込2200円、しかも電書でも同価格ってのはもう大胆不敵ですよ。だって1900円でトップガンマーヴェリックが見れるんだよ?貨幣経済への挑戦。アナーキーな会社だぜ早川書房。

さーて、フルネタバレで嫌だったところを紹介していくぜ!こちとら自腹じゃ!!!!


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本作の稚拙な点は、「パクリ方が下手」と言うのに尽きます。
この本の、特に1話目と2話目はほぼ全編にわたってコロンボ&古畑からのネタのパッチワークで出来てるんだけど、全部パクリ元よりちょっとずつ劣化してるんですよ。

一話目「ゲームの裏の冷徹」から見ていきます。
この話の犯人の基本設定はコロンボの『構想の死角』から取られてる。
古畑の『笑うカンガルー』とか実験刑事トトリの『僕が傑作を書くとき』とか、この「コンビを組んでるクリエイターの、書けない方が書ける方に解散を迫られて殺す」パターンはもう無数にパチられ続けてるテーマな訳ですが、ネジの〆どころとして重要なのは「書ける方を殺しちゃったらどっちにしろ詰みじゃん」と突っ込まれないようなフォローが必要な設定だということ。
例えば『構想の死角』で言えば、犯人と被害者は互いに生命保険を掛け合ってたので、この先一生本を出せなくても安泰なくらいの保険金を手に入れた上で「相棒の死にショックを受けて書けなくなった」みたいな顔をして引退しよう~って心づもりがあった訳です。
その処理が、「ゲームの裏の冷徹」にはない。単に「自分が無能で相方の功績を横取りしてるってことがよそに知れてスキャンダルになったら困るからこ~ろそ~」ってだけ。
「このネタを使うなら、ここに気をつけて書かなきゃ」って勘所が分かってないのよね。

メインの「屋根からの落雪に埋もれての窒息死または凍死」に見せかけるというアイディアは、北海道在住作家の北海道舞台の作品らしいリアリティとオリジナリティが感じられて嬉しいところなんだけど。だからこそ、サブの転送電話を使ったアリバイトリックと、「本当にその場所で電話を取ったなら聞こえるはずの音が聞こえなかった」というバレるきっかけがいずれも、古畑の『しゃべりすぎた男』の転用で(それが「スポーツ大会のさなか行われる」のは、『しゃべり~』の元ネタであるコロンボの『アリバイのダイヤル』へのオマージュか)、新奇性がなかったのが残念。

最後の詰め手は、もうダメダメです。あまりに地味で説明的で、「決定的証拠が突き付けられる」一刀両断のスッキリ感がまったくない
詳しくは後述するけど、トウコのキャラにも合ってない気がするんですよね。

二話目。「偶然の事情」
犯人であるファミレスの店長は、過去にトラブルがあった人物Aを強盗の仕業に見せかけてバットで殴り倒し、そのバットにあらかじめ自分の店の従業員Bの指紋をつけさせておくことで犯人に仕立て上げようとする。
確かにコロンボでは「強盗の仕業に見せかけて殺す」パターンはもう無数にあります。ぱっと思い出せるだけでも「二枚のドガの絵」「仮面の男」「5時30分の目撃者」「ルーサン警部の犯罪」「黄金のバックル」ちょっと変化球で「もう一つの鍵」……”コロンボあるある”なのは間違いないです。
ただ、私が前から気になってるのが、それを安易に現代日本舞台の倒叙に持ち込んで良いのかって問題。
移民法以降の、高度経済成長の裏で貧富の差が拡大し、ストリートギャングが暴れまわってて治安の終わってた1970年代のロサンゼルスと、令和の東京では当たり前だけど強盗事件の発生件数と発生率は天と地ほど違うじゃない。
行きずりの強盗がありふれてるから、その中に紛れ込ませることで自分に嫌疑が向かないようにするわけでしょ?今の日本で「犯人の分からない強盗殺人」なんて、どこで起きても全国ニュースになるレベルの大事件って扱いでしょうよ。
時代とかお国柄とかのギャップを考えなきゃ。これが、コロンボに寄っかかって安易に倒叙書いて元ネタより劣化させてるってことなのよ。
『紙魚の手帖』の倒叙特集はマジで酷かった。5作中3作が強盗に見せかけて殺すんだぜ?せめて同じ特集内では、プロット出してもらった時点で編集側がネタ被らないようにしろよ。

GPSが云々ってのは、キバヤシさんがスタートさせたコロンボ型倒叙特化のミステリ漫画で、私は結構好きだったんだけど人気が出ず失速して場当たり的なテコ入れ(逆裁やネウロを安易にパチッて犯人を豹変させてみたり、主人公とホモれそうな可愛い男の子出してみたり)を繰り返した挙句空中分解した『探偵犬シャードック』に似たアイディアがあったけど、まぁこれをパクリと断じるのは失礼か。逆に「よーしコロンボみたいなやつ書くぞ!」って決めた時にシャードックまで資料として集めたんだったら、普通に作者さん熱心でえらいと思うし。
シャードックのGPSネタが出てくる「あるゴルファーの栄光」は、この漫画で一番面白いエピソードだからみんな読んでくれよな!

で、この回の変なところは、無関係のAとBを被害者と加害者に仕立て上げる(だからコロンボ的に言えば『逆転の構図』に近いのかな)にあたって、ふたりの間にトラブルがあったように犯人がメールを偽造して見せかけてたって言うんですよ。
でも、おかしいんですよ。
「Aはその日、月に何度もない突発的な残業のせいで普段よりも遅く帰宅することになって、たまたまその時間に現場を通りかかった」のだから、犯人に待ち伏せての計画的犯行は不可能だって話が出てくるんですけど、それってBだって同じじゃないですか。「事前に計画できなかった」ように見せかけることが前提なら、「Bは帰宅途中にターゲットを物色しててたまたまAを見つけて殴った」のまま進めるべきだったんですよ。
途中で刑事が犯人を「粘着質で、考え過ぎる傾向がある」なんて評するんですが、いや全然なんにも考えてねえだろコイツ!っていうね。
「思いついたことを深く考えずにやってしまう傾向がある」って犯人評なら、まだ「ああ、そういう場当たり的でいい加減な人が犯人ってキャラ設定なんだな」と納得できますが、この杜撰な犯行を指して「執念深い計画犯!」って言われちゃうと興ざめで……なら「考え過ぎる計画犯」を書こうとして書けてない作者が悪いんだよなっていう。

作者の力量不足で犯人が「なんにも考えてない奴」になっちゃってるポイントで言えば、やっぱ問題はラストの詰め手。

出ました!探偵の指紋が意外な場所についてた『二枚のドガの絵』パターン!(「強盗に見せかけて殺し、別の人間に容疑をなすりつける」プロット自体が『ドガ』なんだよね。「衣類の、指紋が残りやすい部分についてた」ってのは古畑の『殺人公開放送』も意識してるのかも)
これも、そのインパクトからこの世のすべての倒叙を書く人間にパクられてる有名大ネタ。さすがに今さら本寸法でコレやられてどう驚けって言うんだよ……と思わなくもないけど、まぁ良いや。
ここでもね、「パクるのは良いけど劣化してない?」問題が発生してるんですよ。
犯行に向かう途中に捨てた制服にトウコの指紋がついてたことから「犯行当夜に犯人が着てて、そして捨てられたものだ」ってことが分かるって言うんだけど。
分かります?二重に「弱い」んですよ。

まずは犯人の視点から。
やっぱり、犯行の途中で脱いだ制服をその場に捨てちゃうのが意味わかんないんですよ。
刑事がその理由を推理するんですが、

「用意した自転車にカゴがついてなくて、身軽にしておきたいので持ち物を増やすのも嫌だったから制服を捨てたんです!」

だってさ!!!!
いや別にカゴつければ良いじゃん!あとどうせ強盗に見せかけるために被害者の持ち物盗んで持ってくつもりなんだからおっきめのリュックでも背負ってれば良いじゃん!
「リュックを背負ったら重くて逃げ遅れるかも」ってリスクと「自分の汗とかが染み込んでるだろう制服を現場からそう離れてない場所に捨てておく」リスクを天秤にかけて後者を取る馬鹿がどこにいるんだよ。
いったん、ゴミ捨て場に隠すのは良いよ。犯行後着て帰れよ。「たまたまもう一着、予備の制服があったから捨てても大丈夫だったんです!」じゃねえんだよ。
犯人に「強引な想像ですね」って言わせればフォローになるとでも思ってるのか?思ってるんだろうな。でも実際、捨ててる訳だからね犯人は。
「現場周辺から証拠品が見つかり、そこにトウコの指紋がついてたことから犯人のものだと分かる」って話に持ってきたい作者の都合のせいで、犯人も刑事もとんだアンポンタンになっちゃってる。なーにが「執念深い計画犯!」だよ。

で、一方刑事の側ね。
まぁ、「なんで銀行にお金預けに行った帰りに急に制服脱いで捨てて、別の制服に着替えてみんなには黙ってたんですか?」って言うのは確かにバリ不自然な行動ではあるんだけどさ。殺人や殺害現場そのものとは犯人をフィックスできてない以上、決定的証拠では全然ないんだよね。
『ドガ』は、「現場から盗まれた絵画」が「犯人によって犯人の自宅に運び込まれ」そして「伯母の家に持ち込まれた」という物証の動き、ひいては犯人の行動を指紋一つで丸ごと立証できてるから凄いのよ。

せっかくの大ネタが、犯人の側から見ても、刑事の側から見てもスッキリ感のないものになっちゃってるのが本当に悲しい。

で。
冒頭で紹介した作者さんのツイートを見ると、最初に編集サイドに持ち込まれた時点で、この2編は話の筋としては完成していたっぽいんですが(4編中のどれとどれが出来てたのかは明言されてないけど、プロットが凝っている順で考えても、収録順に書き上げられたんじゃないかと思います)、だとすれば、作者さんはそうは思ってないでしょうが「編集の人けっこう頑張ったんじゃない?」と感じます。

三話と四話は、プロットが一ひねりしてあって、ストレートにコロンボをパチッただけの一話二話よりは数段面白くなってるからです。
イメージ的には「そんなに倒叙が(というかコロンボ古畑が)好きじゃない人が脇についてバランサーになった」みたいな感じ。

三話。「阿迦奢に旅立つ」。カッコいいタイトル。アーカーシャってのは「虚空」のことらしい。色即是空の「空」ね。そのまま天空の方の「空」の意味もあるらしいから、作中に出てくるドローンの暗示なのかな?あるいは「空」を象徴する虚空蔵菩薩は地蔵菩薩と対になる存在だから、地蔵菩薩が象徴する「子への庇護」から息子が逃れようとするみたいな隠喩もあったりなかったりするのかも。いやしないかも。

「面白くなってる」って言っといてすぐ手のひら返すのも躁鬱がすぎるんだけどさ、もうそろそろ「倒叙ものの連作集で、後ろの方に〈犯人が直接手を下した描写がない〉作品を入れて実は犯人は別の人でしたーって叙述トリックやるやつ」法律で禁止しない?この世のすべての倒叙連作集でやっとる。親の顔より見たよ。もっと見ろ親の顔を。
今さらこのネタやって、トリック自体のサプライズだけで短編が一本成立すると思ってるんだったら今すぐ出家して悔い改めてくれマジで。

まぁ、この話に関してはその先の「主犯と事後従犯の関係」にちょっとひねりがあって「親子の関係性と贖罪」ってテーマが浮かび上がってくるのがなんとなく東野圭吾倒叙風というか、人間ドラマとして悪くないとは思うし、殺害方法の引用元が新コロンボの『殺人講義』っぽいのには「あっ、旧シリーズだけじゃなくて新もちゃんと観てるんだ!」と謎に嬉しくなったんだけども。

そうは言ってもこのネタで終盤まで引っ張ってどんでん返し扱いにしちゃうんだから、やっぱりキツイ。その先にもうひと展開あって、「こっちが犯人でした!」だけじゃない味付けをしてるコナンの『水平線上の陰謀』とか金田一少年の『黒魔術殺人事件』とか見習ってほしい。10年以上前の漫画アニメでももうそこまでやってますよ、って話。
小説で言うと西尾維新さんの『掟上今日子の挑戦状』はトリッキーだった。3話入ってる中の第1話でいきなりこのネタをやるんですよ。「ふつうこのネタやるなら、ベタな倒叙短編を一個二個読ませて形式に慣れさせた上でやるでしょ」っていうスレた読者の先入観を逆手にとってビビらせて来る訳。面白い趣向と感じました。

そういうプラスアルファが欲しいんですよ。だってコロンボも古畑もブルーレイボックスが出てるんですよ。なんならツタヤに行けば旧作で1枚100円、サブスクに入ってたら月1000円で全部観れちゃう時代なのよ?
2200円も取っておいて「ただ単にコロンボを工夫なく引き写しただけのもの」を売りつけることがどれほど罪深いか分かるよね???

この作者さん、本当はコロンボとか古畑とか、別に好きじゃないんでしょ?
この本書くために一夜漬けで観ただけなんでしょ?
だってさ、『構想の死角』のコンビ作家設定も、『二枚のドガの絵』の探偵役の指紋がついてましたエンドも、『さらば提督』の実はこの人犯人じゃありませんでしたオチも。
もうあらゆる後続の倒叙ミステリがパクリ倒してこすり倒して全カドが取れてるような状態のネタじゃない。
大倉さんの福家だって東川さんの魔法使いだって蘇部健一さんの半下石だって、いやそもそもが古畑からして「いかに、コロンボでは見たことない要素を新たに創出して『コロンボっぽい倒叙』をアップデートしてみせるか」にこそ心血を注いでる作品な訳よ。それがどの程度成功してるかは別としてさ。
「コロンボを全部見てる人が読んでも新鮮に楽しんでもらえるような、『パクリじゃん』とバカにされないような俺なりの新奇性を見せて褒めてもらいたい!」っていう、ファンだからこその意地とかプライドが感じられないんだよこの本のミステリ部分には。

で、四話ね。「白い誤謬」。コロンボ感は本作中で一番薄い。トリック隠し倒叙なんですよね。かつ、中盤に心底どうでも良い暗号を解読してみようパートが入ったりして、物語にうねりがあって一番読みごたえがあった気がします。

うーん。でもなぁ……やっぱり暗号を軸にしたミステリ短編って基本そんなに面白くないんだよな。「それ水増しされたクイズじゃん」って思っちゃって。
まぁそれは好みの範疇。でも、やっぱり本作の暗号の扱いには問題があって、事故で死んだ犯人の友達のセガワくんが、高校時代に起きた事件の真相について卒業文集に暗号でメッセージを残してたってんだけど。
刑事がこんな風に言うのよ。

「セガワさんは、中高生レベルの知識でもなんとなく解法は分かるものの、手間がかかり過ぎて絶対に最後までは解けないような暗号を用意しておき、本当にいざという時には自ら種明かしをするつもりだったんですよ!」

なんでそんなことするの???
いざという時ってなに???
事件のほとぼりが何となく冷めた何年後かの同窓会とかで披露するつもりだったのかも知れないけど、ただ同窓会の当日に「実はあの事件、こういうことだったんだよねぇ。証拠も保管してるよ」って急に言い出したって同じことだったのでは???

あと、その証拠品にしたって、今回は警察が解読したから指紋を照合できて「この首輪に最後に触ったのは新矢さんですよね?」って詰められたけど、本来は仲間内だけで暗号の答えを披露しようとしてたんだよね?
セガワくんはどうやって掘り起こした首輪と犯人のつながりを立証するつもりだったの?
こういうのってもっと、「当時犯人がなくしたと言っていたキーホルダーが血まみれで現場に落ちてた」みたいなビジュアルで一発で分かる物証が出てくるもんなんじゃないの?

「犯人のために嘘をついたことを黙ってるのに耐えられなくなったけど、友達は売りたくない。だから『ギリ誰かが解けるかもしれない』くらいの難度の暗号の形で告発文を残して、『俺はちゃんと罪滅ぼしをした。誰かが解いてくれたら御の字だし、解けなかったらそれはみんなが悪い』と開き直ろうとした(亜愛一郎の「掘出された童話」的な)、そして『自分が何かを暗号にして残した』こと自体が犯人にプレッシャーを与えて彼が自白してくれることも期待した」みたいな動機部分の補助線があったらねぇ。ないんですよねぇ。

だから、この暗号も二話に出てきた捨てられた制服と同じなんですよ。
「話を転がすためにそういう条件が必要」っていう作者の都合のためによく考えないでキャラを動かしてるからこんな訳分らんことになるんです。

暗号もののミステリ短編で面白いやつって、暗号自体で面白がらせてる訳じゃないすか。
例えば島田荘司さんの「糸ノコとジグザグ」に出てくる暗号が難しいのは、「めちゃくちゃ頑張って自分の出題を解いてくれる人=そこまで本気で自分と向き合って、自分のためにものを考えてくれる人」が現れてくれることを願った、痛切な祈りなわけですよ。
だから、「糸ノコ」に出てくるなぞなぞなんて単体で見たら超つまんないけど、私は読み返すたびに泣いちゃうんですよ。
暗号ミステリって、暗号そのものじゃなくて「そんな暗号をなぜ作ったのか」の、ホワイの人間ドラマで楽しませるジャンルだと思うんですよ。その意味で言ったら本作は本当に最悪。

メイントリックも、地味に冒頭でミスリード利かせたりしてて悪くはないんだけど、部屋の構造の図とかがなくてやってることほどは派手さを感じないのが残念。詰め手もしょうもないしね。

犯人が殺人の仕掛けを用意するための時間稼ぎで、時刻の誤認トリックを使ったのが分かるくだりも雑だったなぁ……。
「メールが来たらお互い30分以内にレス返そうねと彼氏に約束させてる重い女」が出てきて「昨日メールが35分も放置されてた!」って騒ぐシーンがきっかけになるんですけど、そういうメールに関して粘着質なはずの女が、自分も相手からの返信を35分間確認せずにほっぽらかしてないとこのシーンって成立しないんですよ。めちゃくちゃメールが来るの待ってるキャラじゃなかったのかよ。
ミステリ部分のために無理くり人工的な設定をでっち上げておいて、その設定すらきちんとさばくことができてないんですよ。
(普通に「見て見て!彼氏が私のメールより早く返信してきてるの!彼氏もしかして予知能力者なのかな!」「いや、スマホの誤作動でしょただの」みたいな雑談が盛り上がってた……的な設定で良かったのでは?)

怒りのままに書き殴ってたらさすがに長くなっちゃったから、各論が終わってここから全体の話をする総論に移りますよ~ってとこで一旦切るか。

みんな後半も読んでくれよな!!!!


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