人生、転職、やり直しゲーム 第1章
【産業廃棄物処理場】
俺は、パトカーで、
モグリのやくざ経営の産業廃棄物処理場に向かった。
山道を登る途中、
多数のゴミを積んだダンプがいた。
ダンプ同士、無線で連絡し合うのか、
穴に産業廃棄物を捨てないで、
ゴミを積んだまま山を下り、逃げるダンプが、
反対車線を沢山通っていった。
すれ違うダンプの運転席の
金髪やいかつい兄ちゃん達が俺の乗ったパトカーをガン見した。
「がははははは、
国家権力様のお通りだぁ!」
俺が、産業廃棄物を捨てる大穴がある現場に
パトカーで到着すると、
ダンプは皆逃走した後のようで、がらんとしていた。
無人のユンボが現場作業員のための休憩プレハブの横に5台並んでいた。
しかし、噂には聞いていたが、デカい穴だなぁ!
こっそりよく掘ったな。
業者はモグリでも、現場の人間の仕事はプロだな。
うちの近くの児童公園が10個入りそうな面積だ。
穴の向こう側には掘った時に出た土が捨てられ、
いくつかの山を作って壮大な景色だ。
俺はゴミを廃棄する大穴のでかさに感心しながら、
横を通り抜けて、休憩プレハブの前にパトカーを停めた。
現場のプレハブ小屋の扉を開けた。
無人だった。
しかし、さっきまで人がいて、あわてて逃走したのだろう。
クーラーはつけっぱなし、
飲みかけのペットボトルのアイスコーヒーが
テーブルにこぼれて、
そこからびちゃびちゃと床に流れていた。
パソコンや携帯電話等は持ち去ったようで見当たらなかった。
ここの穴の管理人を脅して処理を任せようと思ったが、
誰もいない。
どうしようか。
【パトカーで一度ダンプを停めた路肩まで戻り、
ダンプを運転してきてここで死体の処分を自分でする】
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