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2023年2月の記事一覧

現代のねこブームを遥かにしのぐ江戸時代の「大ねこブーム」 熱狂ぶりがわかるグッズの数々

現代のねこブームを遥かにしのぐ江戸時代の「大ねこブーム」 熱狂ぶりがわかるグッズの数々

■ねこブームは、昔からあった!

 現在は空前のねこブームともいわれています。テレビをつければ、たくさんのCMにねこが出演し、ねこをテーマにしたテレビ番組が毎週のように放映されています。書店に行ってみると、毎月のように新刊のねこ写真集やねこ本が発行され、「ねこコーナー」に平積みにされています。

 少し前までは、大都市にしかなかったねこカフェも、最近では地方都市でも普通に見かけるようになりました。

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フランス式?「大の月小の月の覚え方」

フランス式?「大の月小の月の覚え方」

(はじめに)

日本では、大の月と小の月を覚えるやり方は、「二四六九士(西向くさむらい)」ですが、フランスでは、「げんこつ」でやる方法だと私は長い間思っていました。
 

1.フランスの「げんこつ方式」での覚え方

そのげんこつ方式は、以下のURLをご笑覧ください。
 
https://ii-nippon.net/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e6%9a%a6/8049.

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マヨネーズはフランス語の国名?どこにあるの?

マヨネーズはフランス語の国名?どこにあるの?

(はじめに)

 
フランス語の国名とその形容詞形を勉強していて、ふと、気がつきました。
マヨネーズ(mayonnaise)というのは、フランス語のどこかの国名で、その形容詞の女性形だろうと、気がついたのでした。
 

1. フランス語の国名の名詞形と、その形容詞の女性形

 
 国名名詞形 → 形容詞男性形、女性形
 Japon → japonais, japonaise(ジャポネーズ)
 Po

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【note版】バーンズ・サパーに欠かせないスコッチを「本場の蒸溜所で飲み比べ」てみた

【note版】バーンズ・サパーに欠かせないスコッチを「本場の蒸溜所で飲み比べ」てみた

先月1月25日は、スコットランド詩人のロバート・バーンズの生誕を祝う、イギリスで毎年恒例の「バーンズ・ナイト(関連記事)」があった日でした。バーンズの詩を朗読しながら親交を深める、こちらの伝統行事に欠かせないアイテムといえば、スコットランド郷土料理のハギスとスコッチ!

ということで、今回は本場スコットランドの蒸溜所で試飲してきた様子をレポートします。ちなみにタイトルの「バーンズ・サパー(Burn

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【考察】2月22日は聖徳太子の命日か?

【考察】2月22日は聖徳太子の命日か?

九條です。

今日、2月22日は広く一般に聖徳太子(厩戸皇子)の命日として知られていますね。これについて、少し考えてみました。

ただこの記事は、論文でも研究ノートでも研究レポートでも何でもなく、聖徳太子の命日に際して私がただ何となくボンヤリと頭の中で思い浮かべた事を記したただけです。ご了承ください。

はじめに
2月22日は厩戸皇子(聖徳太子)の命日として広く一般に知られている[1]。そのほか太

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大学の授業での地質巡検の思い出

大学の授業での地質巡検の思い出

大学時代、地質学の授業の科目の中に「地質調査法実習」というものがありました。近場のフィールドでルートマップを描いてみたり、有名な露頭を観察する地質巡検をおこなったり、街中の建築物に使われている石材を観察したり、昔起こった大地震の爪痕を観察したり、時には泊まり込みで調査や巡検にも行きました。

野外での実習は教室での座学とは違って、苦労や多少の危険は伴いますが、実際に地層や岩石を見ながら、あるいは小

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【日本書紀 講読】飛鳥の宮 〜宮と都市文化の黎明〜

【日本書紀 講読】飛鳥の宮 〜宮と都市文化の黎明〜

九條です。

飛鳥は私の心の故郷。私が高校生の時に古代史を好きになった出発点でもあります。

私は小学生の頃から考古学には興味を持っていたのですが、その後の私の進む道(すなわち古代史)を決定づけたのは、飛鳥という時代との出逢いでした。

飛鳥時代の文化の中心となった飛鳥地域は、私が大学生の時(ですから、いまから35年ほど前)から何度も歩いていて(巡検もして)、とても想い出深い場所です。飛鳥は日本の

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世界一!日本を愛するパラオ

世界一!日本を愛するパラオ

日本とパラオの国旗は
とても似ていると思いませんか?

事実、パラオの国旗は
日本の国旗を元に作られています。
日本は日の丸に対し、パラオは月の丸です。

パラオの国旗の月の丸が
中心から少しずれているのは、
日本の日の丸が中心にあるのに、
自分たちも真ん中では申し訳ないと
日本に対してとても謙遜に
敬意を払ってくれているからです。

でも、どうしてパラオはそんなに
日本のことを慕ってくれるのでし

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奈良・興福寺の阿修羅像、数年振りに再会し麗しき姿にうっとり♡

三面六臂の像は、右脇面は怒り、左脇面は苦悩、正面は釈迦の教えにより開眼した表情とされている。
正面の凛々しくも繊細で、憂いを帯びたその表情は格別!まさしく美し過ぎる仏像。

心を鷲掴みにする美しさ、これぞ仏の力⁉

富雄丸山古墳(奈良市)

富雄丸山古墳(奈良市)

九條です。

私は考古学が専門ではありませんので、以下は報道(ニュース)等に接して私が個人的に抱いたボンヤリとした素朴な感想なのですが…。

先日(2023年1月25日)、奈良県立橿原考古学研究所等によって発表された、奈良市の富雄丸山古墳第6次発掘調査(調査主体は奈良市教育委員会等)において出土した鼉龍文盾形銅鏡および長さ2.37mもある長大な蛇行剣。

鼉龍文盾形銅鏡は他に類例がないようですね。

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続・思い出が詰まった場所に行ってきた@東海大学自然史博物館(静岡)

続・思い出が詰まった場所に行ってきた@東海大学自然史博物館(静岡)

(今回はこちらの記事の続きです。)

もうすぐ閉館予定の三保の水族館で思い出に浸った後は、お隣にある恐竜の博物館(東海大学自然史博物館)にも合わせて行きました。水族館と自然史博物館はいつもワンセットです。

自然史博物館では恐竜をはじめとする古代生物や、静岡の自然について学ぶことができます。水族館に比べると見る箇所が少なめなので、30分くらいで一周できると思います。

館内を探検してみよう!エスカ

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飛鳥時代の様相 〜いま考えていることなど〜

飛鳥時代の様相 〜いま考えていることなど〜

九條です。

何となくボンヤリといま考えていることなど…。

四天王寺の諸相
我が国最初の本格的な伽藍[1]である摂津国・四天王寺の建築様式(平面プラン)は四天王寺式伽藍配置であり、創建瓦は素弁蓮華文軒丸瓦である[2]。

四天王寺は言うまでもなく厩戸皇子発願による上宮王家の氏寺である[3]。この四天王寺式伽藍配置は百済様式と考えられる。

法隆寺若草伽藍の諸相
同じく上宮王家の氏寺であった大和国

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ザビエル公園

ザビエル公園

九條です。

今日の大阪は明るく穏やかに晴れてとてもいい天気でした。

なので、お昼ごはんは久しぶりに「Cafe 九條 〜眺めのいいカフェ〜」をOPENして、コーヒーとサンドウィッチにしました。

午後からは気分転換に、路面電車(阪堺電車)にノンビリ揺られて20分ほど。大阪市の南側に隣接する堺市の「ザビエル公園」へ行ってみました。

以前からこのザビエル公園は気になっていたのです。

みんな大好き

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