#139[自由詩]嘘と安心と僕の夢 [2500字]
冷めた世界で
期待に応える
帰る場所は どこ……?
ぼくの嘘
ぼくは 知ってる
ほんとうは 全部わかってる
きみが目をつむってくれていること
「きみは 待っていてくれてる」
きみの方が大人で 優柔不断はぼくのほう
やりたいことが できていない
言ってきたこと 言ってること
現実が全然 違うんじゃないかって
もっともっと こうできるはず
こうなはずなのにって
何が ほんとうの ぼくなんだろう
ぼくはまだ 本気を出していない
あれ……
本気って、どうやって出すんだったっけ……?
・・・
かかわる人が安定してきた
今の生き方が なんとなく定まっている
それをガラっと変えたい
どこから手をつければいいのか 分からない
やりたいことが コロコロ変わる
これをやるって言ってて それをやってると思ったら
別のことを始めてみたり
いろんなことに手を出して
いろんな人の言うことを 信じすぎて
色々ダメになって
全部、棄てて
もっと、もっと、ぼくはできる
なんであいつの方が 評価されるんだよ
なんであいつの方が ぼくよりカネ持ちなんだよ
ぼくの方が 絶対評価されるべき人間なのに
なんなんだ
なんでだよ
なんで 信頼されないんだろう
本当は知っている
本当は目指したくない
期待になんか 応えたくない
周りの奴らを 認めさせなきゃいけないない
そう思ってるのは ぼくだけ
何もできない奴
才能ないよ
絶対に 見返してやる
怒りが込み上げてくる
なのに何も 残ってない……
分かったようなことを!
それ、そっちじゃないよ
そっちじゃないよって!
誰だよ、分ったことを
本当に求めてるのは そこじゃない
そんなこと 分かってるよ!
ぼくを その籠に閉じ込めようと?
ぼくは ぼくでいたい
ぼくは 自由でいたい
踊らされていたのは、ぼくのほう
お前、そんなんじゃないだろ
君らしくないね
そんなレベルじゃないじゃん
ちがう そんなんじゃない
ぼくは 自分の世界を深めていきたい
ぼくは みんなに幸せになってほしい
ぼくがしたことで 喜んでほしい
みんなが、笑顔になればいいのに
生きやすく なればいいのに
なんで喜ばないの?
ぼくが持っているこれを みんなにあげたい
喜んでほしいから 笑顔を見たいから
みんなが 大好きだから
笑っていて ほしいから……
ぼくのなにが 間違ってるの
突っ走るしかない
いつまで 自分の生き方ができるの?
……。
生き方が 終わる?
このまま がんばるのをやめたら
きっと みんないなくなる
ぼくは 本当は気がついている
ぼくには 余裕なんてないことを
いつまで持つか わからなくても
いま 張りつめた糸が切れたら
ぼくは壊れる
頑張らないと、全部を失くす
絶対に、結果を出さなきゃ
未来なんて 約束できない
ぼくは きっとこうするよ
こうなるよ
全部、嘘
周りに ぼくを認めさせるための嘘
楽なんだよ、夢があるって
ぼくは がんばってるよね?
まだ、がんばれてるよね?
がんばってても、いいよね……?
なりたいものがある
やりたいことがある
叶えたい夢がある
そう言ってれば、楽だった
実際、そこに向かって色々試したりもした
すごいね かっこいいね
さすがだねって
あれ……
今、どっち向かってるんだっけ…………
上がっていくしかない
あんなこと言ってたのに
叶ってないね
結局できないんじゃん
ダサい
ダメな奴
すごいって 言ってくれるから
喜んでくれるから 言い続けて来た
期待に応えたいから
つい、ポンッと言ったりもした
現実がついて来ない
でも 取り下げられない
もう、疲れた……
本当はもう 疲れたんだよ……
戻ってなんかやらない
上がって、上がって、幸せにならなきゃ
幸せにしなきゃ
喜んでもらわなきゃ
このまま下がると 釈に触るから
結局、周りの思うがままじゃないか
言われるがまま
本当にそうだった
認めたくない
だから戻らない
戻ってなんか やらないんだ
もう、終わらせたい
……。
…………。
……もう、分かったよ
そっちだね
ごめんって 言っていいのかな
かっこ悪いなあ ぼくは
こっちじゃなかった
戻れないなんて 知られたくない
困ってるって 思われたくない
でもぼくは 困っている
全部話したい
全部 終わらせたい
終わらせたい
期待に応えることを
等身大で
嘘をつかなくてもいられる ぼくでいたい
何かを吹っ掛けて
嘘をついて
エレベーターじゃなくて、風船がいい
嘘をつかなくても 幸せでいたい
本当のことを 言わなかった
冒険したかった
無謀なことをしたかった
ぼくは こんなもんじゃないって
ぼくが いちばん 思いたかった
ぼくは 褒めてほしかった
でもぼくは ぼくに ほめられたい
自分の表現をしていきたい
周りが冷たいんじゃない
ぼくが 冷たいんだ……
冷えた世界で 冷えた考えで 不満ばかり
囚われたら一瞬
ぼくは 自分の世界を生きたい
ぼくは 言えなかった
きみが正しいって
言えなかった
だからもう、1人で突き進むしかないって
恨んだりもした
お前のせいだって 周りにも言いふらした
ぼくは
サイテーだ……
もう遅いかもしれないけど、全部好きだったよ
大好きだったよ
目指さなくていいって 言ってくれてありがとう
きみの気もち あのときの時間も全部
話、聞きたいって思ってたよ
ここにい続けることが大事
毎日、同じことの繰り返し
きみがいて ぼくは幸せだった
それを見つけるために 今まで旅をしていたんだね
きみはまだ そこにいるの?
ずっと、ずっと、そこにいてくれるの?
幸せなきみでいて
わらっていてね
ここにいた方がいいよ、無理しなくていいよ、
そのままでいいんだよ
なのにぼくは
イヤなことばかり言ったね
不機嫌になって 八つ当たりして 暴言吐いて
刺激がほしかった
平凡で退屈なのは嫌だって
刺激には すぐに慣れた
どんどん求めて、何も残らなかった
帰る場所のない旅にばかり 出てたね
いまある幸せが 一番大事だね
ぼくを 楽にしてくれてありがとう
生きさせてくれて ありがとう
息をさせてくれて ほんとうにありがとう
元通りに戻った
ぼくはもう 嘘つきなんかじゃない
違う方向に 行きそうだったけど
きみがいてくれたから
強さを取り戻せそうだよ
安心
元々の ぼくでいられることが
安心ってことなんだね
ありがとう
さようなら
あの時 なんできみが こう言ったか
やっとわかったよ
誕生
おはよう、新しいぼく
きみの知らない
ぼくだけの ぼく…………
(2,527 字)
※ この作品は、フィクションです。
END
曲: ばってん少女隊『わたし、恋始めたってよ!』-Music Video-
(Youtube)
あとがき
嘘と本音は一体。
今夜は、note活動を活発にせず
1人時間を楽しんでいた方は多いですか?
家族といても、話もせず、冷たいわけでも
ケンカしたのでもなく、なんとなく。
筆者は、午前中に noteを開いて、
PCもスマホも使わず、のんびりでした。
夕方からなんとなく、こんなことを考え出して
この作品をUPすることにしました。
今日は、行き当たりばったり💦
ちょっとは、書けたかな……?
街を歩いていて、あれ?
今だれか側に来てる? 撫でてって言ってる?
と思ったことがありました。
とある年の年末です。
2~3週間かな。
今度、記事にします。
(タイミングが、なかなか💦)
・・・
モデルは、高校の先輩!
昔言ってたこと、こういう話だったのかな?
を、膨らませてみました。
(作品の人と少しだけ性格が違う)
先輩、毎日お疲れさま!
また、のもーね😛
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