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#小説
残喘の喞ち言《ざんぜんのかこちごと》
山に舂く、斜陽を愁う。
何故こうも哀しくなるのでしょう。
死に花を咲かす人生をと、そう思って今まで生きてきたのだが、見事に咲かせる魂も無く、慚愧がこの身を喰らうては、ただ蠢爾たる芋虫の如く、終日と、衾を被って生きている。
そろそろ文反故をどうにかしなければならないと思いつつ、間がな隙がな心の奥処にある芥に惑溺して、ただ時間を駄目にして過ごしていた。
其の瘠軀は貧窶にして不如意。全くの懶
山に舂く、斜陽を愁う。
何故こうも哀しくなるのでしょう。
死に花を咲かす人生をと、そう思って今まで生きてきたのだが、見事に咲かせる魂も無く、慚愧がこの身を喰らうては、ただ蠢爾たる芋虫の如く、終日と、衾を被って生きている。
そろそろ文反故をどうにかしなければならないと思いつつ、間がな隙がな心の奥処にある芥に惑溺して、ただ時間を駄目にして過ごしていた。
其の瘠軀は貧窶にして不如意。全くの懶