草露 文(あや)

不定期更新で詩や小説、随筆を書いてます。「分け入っても分け入っても青い山」辺りに在住の…

草露 文(あや)

不定期更新で詩や小説、随筆を書いてます。「分け入っても分け入っても青い山」辺りに在住のしがない物書き。秋の風が好き。

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僕にとって書くことが仕事であり、書くことが生きがいである。僕に必要なのは、上質な原稿用紙とデザインにこだわった万年筆、リラックスした時に訪れる閃きである。それらの心地良さだけがあれば人からの評価は必要なくなってしまう。そして、個性が才能に勝る条件はここにあると僕は思う。

    • 【報告】大変失礼ながら、また改名致しました。「香 詩稻(しゃん しいな)」から「草露 文(あや)」となりました。意味は特になく、散歩中の風景が好きだったからこの名前にしたかっただけです。今後ともよろしくお願い致します┏○ペコッ

      • ニ〇二四、仲秋の草上。

        ㅤ仲秋。白露。草露白の侯。朝晩はとても冷え込んで毛布を一枚重ねたい程の寒さである。かと思ったら、昼間は仲秋と言えど酷い暑さで何もせずとも汗が流れる程であった。そんな極端な気候のある中、私は冷え込む朝に散歩をするようになった。 ㅤ朝、五時五十分頃。空が明るくなり始めて少し経ったぐらいに外へ出る。秋の虫たちの声が鳴り響く中、道の左手には朝露をたくさん纏った草たちが朝の呼吸をし始める。草露を指に取り頬に着けると、何故だか草たちの仲間入りをしたような気持ちになる。その道の先を行くとニ

        • エシカル初心者なので、安易な考えで無印良品の商品を選んでいるのだけど、これでいいのか不安でもある。記事には書かなかったけど、チョコレートが食べたいと思ったら積極的にフェアトレードのものを買っていたり、誰も見ない部屋着であれば破れた箇所を縫い直して使っていたりする。

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        僕にとって書くことが仕事であり、書くことが生きがいである。僕に必要なのは、上質な原稿用紙とデザインにこだわった万年筆、リラックスした時に訪れる閃きである。それらの心地良さだけがあれば人からの評価は必要なくなってしまう。そして、個性が才能に勝る条件はここにあると僕は思う。

        • 【報告】大変失礼ながら、また改名致しました。「香 詩稻(しゃん しいな)」から「草露 文(あや)」となりました。意味は特になく、散歩中の風景が好きだったからこの名前にしたかっただけです。今後ともよろしくお願い致します┏○ペコッ

        • ニ〇二四、仲秋の草上。

        • エシカル初心者なので、安易な考えで無印良品の商品を選んでいるのだけど、これでいいのか不安でもある。記事には書かなかったけど、チョコレートが食べたいと思ったら積極的にフェアトレードのものを買っていたり、誰も見ない部屋着であれば破れた箇所を縫い直して使っていたりする。

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        • 掌編小説、随筆
          55本
        • ほかひびとの歌集
          2本
        • 君の影を探して
          3本
        • 『死の天使の光輪』
          9本
        • おさむの詩
          17本
        • 世界を渡る羽
          3本

        記事

          エシカルに興味ある

           昔に『アナスタシア』という本を読んでおり、元より環境問題には興味があったのだけれども、最近になって再熱して、そして今になり興味が湧きつつある言葉がある。それは「エシカル」。  まだその言葉を詳しくは分かってないけども、Instagramで「エシカルな生活」をしている人の投稿を見ると、これが私の未来像、理想だなと思う。とりあえずは掃除に使うものを重曹やらクエン酸に置き換えるところから始めることにする。今の時点での自分のエシカルポイント(?)としてはシャンプーと体を洗うための石

          エシカルに興味ある

          筆が折れたのならボールペンで書けばいいじゃないというマリーアントワネット的精神(ここでは世間一般的なマリーアントワネット像を差し、本来のマリーアントワネットとは違う)で書き続けます。季節物の随筆が多くなりそうです。

          筆が折れたのならボールペンで書けばいいじゃないというマリーアントワネット的精神(ここでは世間一般的なマリーアントワネット像を差し、本来のマリーアントワネットとは違う)で書き続けます。季節物の随筆が多くなりそうです。

          秋の初めを想う

           立秋。涼風至。暦の上では秋だというのに暑さが残る日々を送りつつも、私は早々と秋風を求めて小さな旅に出た。  襷掛けをした袖には何の重みも存在せず、故にそれは空と結ばれる。結ばれた空に無弦琴の音を響かせれば、何処からともなく金色の絹糸が漂い始める。空に浮かぶ金糸は千々に切れ、その様は祝福の紙吹雪を思わせる。これが私が感じた立秋の風景の一部である。  移ろう季節に美しさを感じ、私もまた自然と共に歩もうと思い、秋風に一切を預けて心を空へと至らせる。  立秋に付箋外して本を捨てる

          秋の初めを想う

          ほかいびとの歌(弐)

           青々と 光る山川 抱え持つ  此の地を祝ふ 歌がふみよと  青々と 栄える草木の 息吹受け  生きる人らの 道は明るし  種ひとつ 出ずれば伸びる 地の上に  雲の上にと 実り豊かに  奥山に けもの静かに 眠る地の  草木の音は 今日も静かに  古くより 山と人とが 創る地よ  ももちよろずの 魂光る地よ  此の地を寿ふ身は 葦の如く  その魂は 想ふ刻に 繋がり 送り  幸う心の深きに 世はこたうる  百千萬と繋がる此の世は  流れる川の命の如し  此の地

          ほかいびとの歌(弐)

          手元不如意も積読するのよ

          私の積読本はほとんどが中古本。何故なら手元不如意だから。それでも「豊かに」積読していく。 最近買ったのは『フェンネル大陸シリーズ』計13巻。これは高校生の時に出会ってから6巻までは読んだもののそれ以降は断念してしまったので、もう一度読み直したい&読破したい気持ちで買った。まだ袋から開けておらず積読しておる。 一番に読みたいのはSF小説の『ハーモニー』や『グラン・ヴァカンス』、『あなたのための物語』など。理由はスマホゲームのALTER EGOの登場人物であるエスと読書感想会

          手元不如意も積読するのよ

          ゆるひすから名前を変えました。 ゲール語由来の名前の音を漢字に直して作りました。 シーアン(小さな幸せ)→しゃん(香) シーナ(神の恩恵、神の慈悲)→しいな(詩稻) 香 詩稻です。よろしくお願いします。

          ゆるひすから名前を変えました。 ゲール語由来の名前の音を漢字に直して作りました。 シーアン(小さな幸せ)→しゃん(香) シーナ(神の恩恵、神の慈悲)→しいな(詩稻) 香 詩稻です。よろしくお願いします。

          ほかいびとの歌

           乞食者(ほかいびと)。  予祝で、寿ふ(ほかふ)、祝ひ(ほかひ)人。  家々を 回り言祝ぐ 乞食者(ほかいびと)  ほぎびとよ 言葉を祝ぎて 呪い(まじない)す  予祝を発する 生業として  祝いうた、ほきうた(寿き歌)を詠み 物乞いす  よごと、よみうた、ほきうたと  くにみ、たみほめ、むろふき(室寿き)と  ほめる、ことほぐ、ことだまと  言が事とし 現れる  歌を詠み 言挙げ 挙げて 宣うは  よの幸いを 祝ふ者なり  ひとふたみ  よいつむななや  こ

          ほかいびとの歌

          決意表明

           右腕を切り落としたい思いでこれを書いています。もはや小説を読まなくなった烏合之衆に何を与えれば鳴いてくれますか。行間の空いたライトノベルですか。ためになる自己啓発本ですか。肩書きですか。知名度ですか。それ以外にあるのなら応えてください。  僕は小説を書きます。書き続けます。もう境地に立ちました。皆から読まれなくても書きます。日記のように書きます。決めました、もう、決めました。  評価なんて幻想です。あれはただの言葉の並び、気持ちなんてありません。評価する側が言いたいことを言

          小説らしいとは

          「行間の空いている小説、あれはライトノベルでいいんですか?」  行間を空けて読者に読みやすくしている小説を見かけることがある。それらを見る度に私は、これはライトノベルか否かを考えるのである。そもそも一般的な小説とライトノベルは別物なのかも分からない次第である。しかし、ライトノベルにも色々ある。昔、カルロ・ゼン作の『少女戦記』を読んだことがある。外見は俗に言う鈍器本だが、それもラノベだと聞く。しかしそこには専門用語満載、軍事政治知識満載の文章が頁一面に書かれていた。これには偏

          小説らしいとは

          実績解除!創作大賞2024

           実績解除したかった……そんな想いで参加します創作大賞2024。自分の作品に対して愛はある。有り余るほど、溢れ出るほどある。しかし、私の書いた作品は全く万人受けしないスピリチュアルに偏った内容の小説である。しかも、もっと考えて書けばいいものを、なんちゃって対話型の一方的な説教宣う形になったものだから、読者からすればなんじゃこりゃの嵐。いや、まず、スピリチュアルという点で読みはしないから、そこまでは至らないと思うが。  今回ばかりは許してくれ、三年(実質的な執筆時間は一ヶ月、

          実績解除!創作大賞2024

          短編小説『死の天使の光輪』

           草原を駆ける西風が草露を拭う。  その青年は、草原に出来た小径を歩いていた。厚い雲が悠々と漂う晴れた昼間のこと。風に吹かれながら歩くその姿は、長い時間歩いていたにもかかわらず、風に足を掬われるかのような、疲れを知らない、軽い足取りをしていた。これから向かう場所へ、期待に胸を弾ませながら、青年はこれから起きる《出来事》に対する想像をたくましくしていた。  青年はささやかな物書きであった。  数々の廃墟へ行っては、その場所であった出来事に《想いを馳せて》、そうして汲み取ったもの

          短編小説『死の天使の光輪』

          『死の天使の光輪』終章

          「よぉ兄ちゃん。あの少女に会ったんだろ?」  青年が町の宿に戻ると、宿屋の店主が話しかけてきた。何故この店主は、青年が少女と会ったことを知っているのか。不思議に思いながらも返事を返した。 「ケイラのことですよね。会いましたよ」 「だろうな、コートの裾が切れてるぜ」 「え?」  コートの裾を見ると、まるで切り刻んだかのような切れ目が残っていた。店主が話を続ける。 「あの黒服の少女はな、死神なんだよ。あの廃墟に入った奴にヘンテコな話を聞かせてな、そんでその話が分かる奴がいれば気に

          『死の天使の光輪』終章