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コンパウンド戦略をSaaSスタートアップがとるべきか、という整理メモ
SaaSの「コンパウンドスタートアップ」「コンパウンド戦略」という言葉は今年に入ってすっかり定着して、上場企業の決算説明資料でもちょいちょい目にするようになりました。
いろんなところで見聞きしてると、人によって「コンパウンド」が指している内容がけっこう違うように思うので、整理メモとしてまとめてみました。結論を先に書くと、「SaaSのマルチプロダクト展開は必須だけど、アーリーフェーズのコンパウンド
ポエムじゃないミッション・スタイルをつくる【14,000字超】
会社のミッション、あるいはビジョンやバリュー、スタイル、大事ですよね。でも、いざ決めようとするとどうしたらいいか分からない😮💨 特にスタートアップは、プロに外注せず、自分たちで決めるというほうが多いと思います。「ミッションを作りました!」という策定後の話は多くみかけますが、実際に “どう決めるのか” の策定プロセスが分かる事例は少ないです。
今年2024年ワンメディアは創業10周年を迎えま
newmo青柳氏が語った「マネジメントの失敗談」と「2020年代に必要なリーダーシップ」とは──LX Leadership Night #1イベントレポート
自らの手で事業をドライブし、世の中に新しい価値を創出する方々に「学び、変わる」きっかけを提供する──そんな思いから、LayerXでは新たに「LX(=Learn&transformation)Leadership Night」というイベントコミュニティを企画しました。
同イベントは“社会を変える”スタートアップのリーダーシップメンバーが集うコミュニティを目指しています。イベントの中身の一部はnot
日本版「Rule of X」: いまSaaSは成長と利益のどっちに重きをおかれてるのか?
こんにちは!ALL STAR SAAS FUNDの湊です。
2024年、1つ目のブログをゆるっと書いてみたいと思います。今回のテーマは、「Rule of X」が日本で上場しているSaaS企業にもあてはまるのか?、という超マニアックなテーマからはじめたいと思います。
「Rule of Xってなんだ??」
こう思われる方もいらっしゃると思います。
Rule of Xとは、アメリカのSaaS分野の
新規事業立ち上げのアンチパターン
新規事業立ち上げのアンチパターンについて考えてみる。
このアンチパターンは、完全な飛地の新規事業だけではなく、複数プロダクトを経営する中での隣接領域の新規プロダクトの立ち上げのときや、あるセグメントにPMFした状態から次のPMFを探すときも同様のアンチパターンが適用されうる。
ここでのアンチパターンは、1つ目の事業立ち上げ・プロダクト立ち上げで起こることはない。2つ目の事業や2つ目のプロダクト
資本政策の統計「取締役、執行役員・CxOはどのようにストックオプションを付与されるのか」
このnoteは、令和6年税制大綱で発表された改正案の1である「税制適格ストックオプションの権利行使価額限度額の緩和」に関連して、スタートアップにおけるストックオプションの実態を調べて傾向について論じたものです。
先日のnote(以下)では、1人あたりの行使価額に着目して全体の傾向について論じています。
ストックオプションの権利行使価額限度額の改正について、税制大綱上において人材確保の観点で行う
組織フェーズの変化に対応できないと”無価値”になる話
マネーフォワード取締役 グループ執行役員、ビジネスカンパニー COOの竹田です。
1年ほど前のnoteで、組織フェーズの転換点について書きました。
その後、社内外のマネジャーや経営者の方々から、この「組織フェーズの変化点」についてよく質問をされるので、今回のnoteでは「従業員数による組織フェーズの変化」について整理してみました。
はじめにこれは、私自身のこれまでの体験から整理した図になりま
ファストリ 柳井正: 無限の成長欲で10兆円のカリスマへ
グローバルで”消費者”にモノを売って、成長し続ける数少ない日本発企業がユニクロを運営する「ファーストリテイリング」だと思う。
会社HPに「業界でのポジション」というページを載せているのも珍しく面白い。海外企業との対比を業績・時価総額で載せているところから、並々ならぬグローバルで勝つことへの意識と自信を感じる。
「ひょっとしたら世界一になれるかもしれない」と1%の確率から始まったという柳井氏の旅
SaaSはキャズムを超えて次のステージに
「企業データが使えるノート」をリニューアル
Next SaaS Media「Primary」
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データでみる「オワコン」ではないSaaSの現在地は?
2020年3月、Primary(旧:企業データが使えるノート)は、SaaS企業のデータ集計・コンテンツ制作を開始した。
当時、国内上場SaaS企業でARR100億円を超える
Vertical SaaSのスケールさせないスケール戦略
※本記事はイタンジ前CEO 野口 真平の記事です
今回はVertical SaaS(業界特化型SaaS)のスケール戦略についてイタンジの事例を用いて解説していきたいと思います。
前回解説した通り、Vertical SaaSは市場が1つの産業に限定されているものの、ポテンシャルを秘めているビジネス領域です。前回はその特徴を、アナログな領域が多い故にデジタルで深く掘り下げていける点を強調して解説し