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#53【自己紹介】14-1 かぐや姫系男性上司が女性課長をいじめた話 国際女性デーに寄せて(前編)


もうすぐ春ですね

恨みが消えない

もうすぐ、かぐや姫課長(60代男性)との直接的な因縁が一年になります。

忘れもしない2023年3月某日、くらたがせっかく一日休みを取って、慣れないゆりかもめに揺られて豊洲まで赴き、『ファイナルファンタジーX歌舞伎』(昼の部・夜の部合わせて8時間の通し狂言でした)を見て感涙にむせび、興奮冷めやらぬまま帰路に就いたそのときでした。
「かぐや姫課長が月からお下り遊ばされる」という報が職場から届いたのです。
時間と金をたっぷりとかけてはじめて味わうことのできた極上の気分を返せ!
天国から地獄へ落ちるとはあのことです。

本当は、休職前後の身体の変化と回復状況をまとめる記事を書くつもりだったのですが、書いている間にかぐや姫課長への怨嗟のボリュームが大きくなってしまったため、先にその毒をこちらに抜き出してから身体的回復状況についてはまた別にまとめることにしました。

みんな見ろ!これが身の内に巣食う憎しみと恨みの姿だ!肉を腐らせ、死を呼び寄せる呪いだ。これ以上、憎しみに身をゆだねるな!」とは『もののけ姫』のアシタカさまの金言ですが、ほんとにかぐや姫への恨みつらみは、ふとしたときに顔をもたげるとあっという間に心にどす黒く広がって、書ける書ける、つるつる出てくる。
アシタカさま、くらたは人間ができてないです!すみません!

同じく『もののけ姫』でモロの君がおっしゃった「呪いなんてもらうもんじゃない」というのも至言です。
恨みも恨まれも、ないに越したことはございません。

でもすべての恨みをここに書いて、あのときのくらたの、シンデレラの、理不尽な屈辱を感じたすべての人の無念を供養したい

かように身勝手なお目汚しでございます。
気の向いた方だけ、お付き合いくださいませ。

↓ ↓ 前に書いたかぐや姫系上司に関する記事はこちら ↓ ↓

「これはフィクションです」

上の記事に続いて、ここからの話は、この日本のどこかにいるくらたというIQ125のアラフォーと、かぐや姫っぽい上司を描いた「フィクション」です。

今回のお話は10年前、かぐや姫とくらたの出会いについて書きます。
本当は3月8日の「国際女性デー」に寄せて、5年前にシンデレラ課長(女性)がかぐや姫(当時部長・男性)に苛烈にいじめられた話を書くつもりでしたが、10年前にも禍根を残すエピソードがあったことを思い出して、書き始めたら止まらなかったのです。こうなったらとことん書いて供養する。

夏目漱石の名作『坊ちゃん』の超劣化版でもお読みになる感覚でご笑覧ください。
また例によって、この記事が消される時が来たら、何かあったのだなとご賢察のうえ、ご寛容をお願いいたします。

10年前のこと

感じの悪いかぐや姫

くらたが初めてかぐや姫課長の存在を認識したのは、10年ほど前です。
そのころかぐやはアラフィフで、一つの部署の課長をしていました。
決して大きな体ではなく、妙にいいスーツを着て、常に眉間にしわを寄せて不機嫌そうに尊大に歩く、見るからに神経質そうなおじさんでした。
そのころくらたの知人、しっかり者のポッペちゃんがかぐや姫の部署にいて、「上司の係長がかぐや姫課長に嫌われて、係長会になぜかヒラのポッペちゃんが呼ばれる」という話を聞きました。係長が不在なわけでもないのに係長会に出席するのはヒラの仕事ではない。明日以降、シンデレラが攻撃された話を書きますが、気に入らない人間をターゲットに定めて攻撃するのはこのころから常習的にやっていたようです。

おじさん上司百景……IQ125アラサー女に遭遇した旧世代のおじさんたちのふるまいについて

一方くらたは自治体の広報誌を編集する部署のヒラで、若さと少しの賢さをぶん回しながら大暴れして、おじさん管理職たちによく怒鳴られていました。

ノンデリカシー課長は、その名のとおり絵にかいたようなデリカシーのないおじさんでした。社長のことを「親父」と呼んだりする昭和の価値観だったので、センスないな、と思っていました。でもそれは自分でもわかっていて「俺はセンスがないから」と言っていました。また、彼は怒鳴ることもありませんでした。すべて当時大学生のお子さんがいたからかもしれません。
そして親孝行で、愛妻家でもあった。彼のする介護の話や、「ほかの男に取られたくなかったからプロポーズした」という話はいい話だった。
でも当時のくらたは彼を毛嫌いしていて、今思えば申し訳なったです。

ギター好きのギター課長は穏やかで知られている人でしたが、くらたや業者さんの女性職員にはよく怒鳴っていました。どちらも媚びを売らずにハッキリとモノを言うので、カンにさわったのでしょうね。くらたはリスクを背負って発言して、果たして怒鳴られていたわけです。
「俺をバカにしているのか」と言ってきた元恋人に「くらたは『口は災いの元』が服着て歩いているような人間だね」と言われたこともありました。
今思えば、指摘してくるところが確かにくらたの特性として合っているのは、彼の筋の良さだったのかも。ともかく、別れて正解でした。

くらたをうまく使ってくれたのはハイハイ課長だけでした。一見ハイハイと心のこもらない相槌を突くけれど、少し話せばすぐにそれとわかるほど博識で頭脳明晰な方でした。この人ほんとうに面白かった。ハイハイ課長の元になら今すぐ復帰したい。

以前書いたおじさん係長がフォルダ分けできなくて逆切れ事件もこのころのことです。そういえば彼は人差し指のみでキーボードを打っていた。逆にすごい。

ああ、でもこうしてアレコレ思い出してみれば、ノンデリカシー課長もギター課長も逆切れ係長も、悪いばかりの人ではありませんでした。
ちょっと遠くのおしゃれなお店で忘年会して夜景見て帰ったり、毎日昼休みに練習して歓送迎会で歌のセッションしたり、出張の帰りにとんかつ屋さんに並んでごちそうしてもらったり、それはとても楽しい思い出です。

かぐや姫の不遜な発言が今でもくらたの心に残る

閑話休題。
かぐや姫との出会いの話でした。
関連業務をお願いする業者さんを選ぶコンペでのことです。
審査員としてかったるそうに態度悪く現れたのがかぐや姫でした。
蓋を開けてみると、成果物の完成度は一社だけが抜きんでていました。
それは誰の目にも明らかだった。

しかしそこでかぐや姫が言ったことには、
「これのどこがいいの?オレはほかのとの違いがわかんないんだけど」

くらたはびっくりしました!
くらたはWebプランナー育ちで基本的なデザインや企画の知識があったので、何の知識も学んできていない転職後の会社の人との差には慣れておりました(くらた注:くらたの会社の問題は「知らない」ことではなくて、業務上必要なのに学ぶ方策が用意されていないこと。さらに言えば「自分たちが必要な知識を持っていない状態について病識がないこと」です)。

それにしても、提案内容も資料も、これほど違いが明らかなのに、それがわからないとは。『こどものおもちゃ』の紗南ちゃんのママ実紗子を召喚して、「目の穴かっぽじってよく見なさい」って言ってもらいたい!!(丸山おまるさんのまとめnoteへリンク)(正しくは「目の玉ひんむいて」です。礼儀正しい表現ではありませんが。)

しかも、上席が列座して録音もしている中で、こんなに態度悪く・小ばかにした表情で・不遜な言葉で言ってのけるとは、会議に対する冒とくです。公式の会議で「オレ」ってなんだ。小学生男子のカッコつけか。

何より、審査員として招かれているのに「わかんない」というとは、審査員として必要な能力がなかったと自ら吐露しているのと同じことです。わかるところだけでも感想や考えを示すのが審査員の仕事。それなのに、ただ「オレ様はわからない。オレ様を説得してみせろ」と言いっぱなしにすることによって、周囲の審査員を絶句させ、自分だけでなく審査員全員の価値を貶めて見せる。絶句した他の審査員を見て「審査員として呼ばれている各人が、審査員として求められる能力を有している」という信憑がフィクションであったことを見事に暴きおおせたことに、ニヤリとほくそ笑むのです。

今思えばこれは、無知のくせに尊大な幼児性の強い人がやるやり口です。程度の低い相対評価の中でのし上がるなら有効かもしれません。
くらたはそのときすでに転職後数年が経過していましたが、こんなに下品で恥知らずなふるまいを見たことはない、と思いました。
前職でこんなことを言う人間はいなかった。「よりよい成果物を作ってクライアントのビジネスに貢献し、対価をいただく」というビジネスモデルならば、こんなことをしても誰も何も得しないもの。

くらたの、かぐや姫に対する、「偉そうにふんぞり返ってないでてめえで考えろ……じゃなかった、安易に『説明しろ』と言わないでほしい」という願いはこの10年前の出来事に端を発しているのだと今これを書いていて思い至りました。
彼の「説明しろ」は「理解したい」という懇請ではない。こちらの足元を崩し、時間と自尊心を奪い、完全に自分の支配に置こうとする意地汚い魂胆なのだと、今くらたは考えています。
部下の足元を崩す=自分の足元を崩しているのと同じことなのにね。

お目汚しで申し訳ありません。
長くなってしまったので、明日に続きます。シンデレラの話を書こうと思って書き始めたのに、まだシンデレラ出てきてないじゃん!!
恨ミッテ怖イデスネ。

明日はシンデレラがかぐや姫にいじめられる話を書きます。
くどいようですが、この物語はフィクション、ということで。

駄文にお付き合いくださった方、ありがとうございます!
似た状況にいる方、もしいらっしゃいましたら、どうぞご無理なきように。

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