唯識の教え⇨依他起性の三相とは?阿部敏郎他「あなたが知らないあなたの話」
唯識の教え⇨依他起性の三相とは?阿部敏郎他「あなたが知らないあなたの話」
以前、唯識の教えについて書いた。
要するに、認識=世界という教えだった。自分の中に世界があって、「外の世界」というものはないという教えだったね。
簡単におさらいすると、「外の世界」と思っていることは、自分の五感=センサーを通じて認識しているんだから、「外の世界」というのは、幻影に過ぎず、自分の中に世界がある、という教えだったわけだよね。(正確には、五感だけではないけれど。)
その唯識の教えの中に、依他起性(えたきしょう)という教えがあってね。
他に依って起こるということだよね。字義から考えたら。
そう。仏教には縁起という教えがあってね。すべてのものは、相互依存的に生起するという教えで、その根本的性質が、依他起性なんだ。まあ、縁起=依他起性と思ってもらってかまわない。
要するに、例えば、この記事を見ているアナタも、この記事と出会うという縁によって、読んでいるわけで、実は自分で読んでいるわけじゃないよと。
自己の不在だね。
でもさ、自分の中にしか世界がないんだったら(=唯識)、「他」って何?
実は、ボクもわからなかったので、リートンに聞いてみたんだ。
リートンに聞いてみた!
唯識の教えからは、自分の認識だけが世界であるはず。だったら依他起性でいう他とは何か?
(リートンの回答)
唯識の教えでは、自分の認識以外に独立した外界は存在しないと説きます。しかし、依他起性では、自分の認識に依存して生じる「他」の存在を説明しています。
この「他」とは、自分の認識に依存して生じる他者や外界の事物のことを指します。つまり、自分の認識に基づいて生じる、自分以外の存在が「他」なのです。
唯識は、自分の認識以外に独立した実在は認めませんが、その認識に依存して生じる「他」の存在を説明しています。この「他」は、自分の認識に基づいて現れるものの、自分の認識以外の存在としても理解されるのです。
つまり、唯識は自我や外界の実在を否定しつつ、認識に依存した「他」の存在を説明することで、経験世界を捉えようとしているのだと理解できます。
つまり・・・。
というわけで、認識の中で現れる「他」というものが、依他起性でいうところの他だと。
で、さっきも言ったけれども、アナタはこの記事に出会ったという縁によって読んでいるわけで、自分で読んでいるわけではないと。
実は、あらゆることが、他に依って起きているの。つまり、自分でやっているのではない。自己の不在だね。伝わったかな?
依他起性の三相とは?
依他起性の三相というのがある。
三相って何?
まず、①依他起性。他に依って起きるというあり方のこと。これはわかるよね?
わかる。
次に、②遍計諸執性(へんげしょしゅうしょう)。これは自他を分離して、自分に執着するあり方のこと。
これって、自分に執着してるから、苦しみを生むよね。
そう。自分が無くなれば、苦しみも消えるよね?たとえば、アナタが主婦だったとする。完璧に家事をこなせない自分を責めるよね?アナタがいなくなれば、主婦という役割も消え、苦しみから開放されるんだ。
この本が「自己の不在」を書いているのはそういうことなのかー。
で、最後の③が、円成実証(えんじょうじっしょう)。これは、ワンネスとかノンデュアリティ(非二元)とか言われるものだ。つまり、ワタシとアナタが一つのものだってこと。わたしはいないってこと。ここまでくれば、悟りの境地だ。伝わるかな?
ちょーっとまったー!!全然わからないし、伝わってないよ!!
そうだと思った。ワンネスとかノンデュアリティってすごく難しいの。ぽよぽよサンガというサービスの中で、「わかりかけのRadio」ってコンテンツがある。その中で、雲黒斎さんも、阿部敏郎さんの息子さんに、なんとか伝えようと必死になっていたけれど、完全には、成功しなかったくらい。
のべ数時間も話していたんんでしょ?
まあ、なんとなく伝わったみたいなんだけど、完全には、成功していないみたいだった。
もちろん、「わかりかけのRadio」のなかで話していたことは、ここでは書けないわけだよね。
ボクも、話したくてしかたがないんだけど、ぽよぽよサンガはクローズドな場だし、著作権法上もたぶん、無理かと・・・。
だからこそ、この本があるんでない??
そうなんよ。この本、間違いなく、悟りの教科書だと確信したから、興味ある人は買ってね。今日書いたことの説明も、ちゃんと書いてあるから!
①阿部敏郎・雲黒斎という2人の権威者の共著、②Amazon評価も4.5と高い、③自己の不在という悟りのテーマについて書いた本、ということで、アナタも買ってみてはいかが?
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