心理描写を廃した文学作品(文学は心を扱う⑩)
前回、記録する、ということについて書いたが、ともかく記録する、ということに徹底した文学作品、心理描写を廃した文学作品もある。
Aさんが○○をした。○○へ行った。○○を買った。
といった、映像的な、事実の描写だけで、いっさいの感情的な表現が書かれていない文学作品。
新聞のようだが、ニュースのようだが、作品として成立するもの。
読者は、それらの行為、行動の観察から、感情、考え、方向性、過去などを想像して、透視しなければならない。
作者の意図が見える?
何が、新聞記事のような文章と