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心打たれて

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心がゴロンゴロン動かされた記事を集めました
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記事一覧

中年に「ドラゴンクエスト3」をクリアする元気と時間はあるのか

中年に「ドラゴンクエスト3」をクリアする元気と時間はあるのか

リメイクが発売されたさて「ドラゴンクエスト3」である。1988年(昭和ラストイヤー)にファミコンで発売されたロールプレイングゲーム。以降、複数のハードにまたがって何度となく再発表された作品で、私もファミコン版、3DS版でプレイしたが、今度は映像もHD-2DとなってSwitchやPS5などでリリースされた。まあ、HD-2Dが何なのかは、私もよくわかってないんだけど。ドラクエの初期タイトルといえばもう

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認知症になる人、ならない人の違い

認知症になる人、ならない人の違い

知人の経営者や親族の高齢者の中に「最近ボケ防止に脳トレを頑張ってる」という話を聞く事が増えた。自分自身、昔から老化のプロセスとその予防に興味があって、20代の頃からたくさんの書籍を読んで研究してきた。しかし、彼らが取り組んでいるボケ防止を目的とした脳トレはズレている事が多く、「それでは効果が出ないのでは?」と感じる事が少なくない。

筆者は老人医療の専門家ではないが、これまで学んできた個人的研究と

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隣の老人問題

隣の老人問題

実家の隣に住む80代の叔父と、同居する独身アラフィフの従妹。
まさに8050問題の見本のような親子だ。

従妹は世間から見ると、引きこもりということになる。

中高大はほぼ皆勤賞だったというが、就職はせず資格試験も早々に諦めて、時々アルバイトなどをしながら、ずっと実家暮らしをしてきた。

わたしは子どもの頃は別の場所に住んでいて、高校からは介護が必要な祖母と同居するため、母の実家で暮らしていた。

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「5分前にもソレ言ったよね⁉」同じ事を何度も聞いてくる認知症の親に「家族が楽になれる」声かけ方とは?

「5分前にもソレ言ったよね⁉」同じ事を何度も聞いてくる認知症の親に「家族が楽になれる」声かけ方とは?

私が認知症の母(83歳)と同居するようになってから、半年が経とうとしている。
もう半年・・・だけどまだ半年。
介護はまだまだ始まったばかりだ。

人生で初めて「認知症」と向き合い、まだ半年ではあるが、なかなか濃い半年だった。
認知症がどういったもので、人はどうなってしまうのか、毎日目の当たりにしてきた。

そもそも母に対してあまりいい感情を持っていない私は、認知症が進んでいき、少しずつ壊れていく母

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俺の人生を狂わせたゲーム、スーパーロボット大戦Wの話をさせてほしい

俺の人生を狂わせたゲーム、スーパーロボット大戦Wの話をさせてほしい

 私の人生には、明確に「これは俺の人生を狂わせたゲームだ」と思うタイトルが一本存在する。

 それが、『スーパーロボット大戦W』である。

 もう、こいつのせいで人生のレールが切り替わった。
 このゲームがなければ、全然違う人生を歩んでいたかもしれない。

 スパロボWを初めて遊んだのは、小学一年生の時。そう、それまでDSのマリオやポケモンしか遊んでいなかったのに、なぜかうっかりスパロボWを遊んで

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うぬぼれし者が必要じゃ

うぬぼれし者が必要じゃ

僕はこのnoteで罪深いことをしてしまったかもしれない。

noteには毎日新しいクリエイターが誕生している。

みんな希望を胸に抱いて文章を作成しているに違いない。

多くの人に読んでもらいたい。
自分の才能を知らしめたい。
有料記事をバンバン売るぞ。
noteで天下取ったるで。

そう意気込んでいるだろう。

そんなクリエイターはもちろん先輩クリエイターのアカウントをチェックしているはずだ。

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悪口にもセンスを

悪口にもセンスを

悪口ってのは相手を傷つければOKというものではない。

相手を傷つけずに負けを認めさせるようなセンスが必要なのだ。

だれかれ構わず「バカ」とか「能無し」とか言ってるヤツはセンスがない。

言われたら方もピンとこないからダメージがない。

ただただ不快になるだけ。

不毛だ。

無言の方が遥かにマシ。

悪口を言うからにはセンスを問われる。

ユーモアのない悪口に生きる価値なし。

即刻封印するべ

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自分、なんかあほになってない…?

自分、なんかあほになってない…?

「あほやなあ」
「あほちゃう~」
「あほかいな」

関西人が親しい人に放つ、「あほ」には、特に侮蔑や軽蔑の意図は含まれていないと思っている。
気の置けない関係性の中で、ごくごくフラットに日常のやり取りで飛び交う、自分にも他人にも使う言葉。

「あほ」の類義語としては、「ばか」が挙げられるのだろうけど、「ばか」は関西において、まあ同じような口頭での文脈で使わない。

もしも、わたしが何かの折に誰かに

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ショートショートその8『ナップサック考』

ショートショートその8『ナップサック考』

ある日のことである。
外勤で外を公用車で流していると、ナップサックを背負った小柄な人物が歩いているのに出会した。
年の頃は12歳くらいにも見えるし、その6倍くらいの年齢にも見える。
田舎道を事故を起こさないように慎重に運転しつつ、私はその年齢の推察に時間を費やしたが、どうも、ああわからない。
そのうち、ナップサックは何歳まで使うものか、という疑問にぶつかった。

私の話で言うと、ナップサックは小学

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