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『2024年に観た映画』3選
1.LOVE LIFE(2022)
平日月曜日に鑑賞することが、満足いくまで寝るより大事だった。木村さんの嫌な感じ、永山さんのだめやさしい感じが折り込まれている(心情吐露しすぎていた? あるとしたらアウトなのだが果たして映画的善悪の正解はあるのか)。「中古」とほざく相手家族が(申し訳ないがたいていの場合想像通りその息子も)まずい。オズワルド伊藤のそっくり、ラストまでは良かったのに~~!!「目を見
『PERFECT DAYS』
深夜に書かずにおれない。まずわたしは、布団を畳む動作を、自分にとって特別な段階で既視している。
無垢であることの危ういバランスが甚だしい。清掃されるトイレ同様、‘何か汚いものがうつるんじゃないか’ときれいな画面から目を離すことはできずにずっとこわいのだった。
喋りすぎると映画の価値は崩れていく。トキオとニコとモモカズの口からこぼれた説明のいくつかはまだ放り投げられる余地があるのかもしれない。ト
『文藝 2024年春号』
今。
バルクアップ!プロテイン文学と言われれば読むしかない。ラベルをつけるって本当にすごいことだ。
長井短『存在よ!』
こわいきもちで〜急にこうやってぽん って入ってくる文章のファンです。
泣きそうになった幽霊の献身、応援
想いが届いてよかったね。
児玉雨子『跳べないならせめて立て』
かつてバレーボール運動をしていた自分とどこか無理矢理にでも重ねて読んでいるのだろうな。口調は憧れるものに似
『2023年に観た映画』3選
1.『犬王』
まず私は身体表現への関心が分厚い。面をかぶって舞うことへの憧れとともに、ひとつめのパフォーマンスで気持ちを持っていかれてしまった。時代が合っているのか自信はないけれど、室町にもつ飾り立てのない異質なイメージがいきなり現代と錯綜してスタートする。カットが1秒より短い。こういう時間の切り取り方をするんだなぁーと思う。色も口語もギターもアンプも、当時の高揚を今感じさせるために必要だったの
『2023年に読んだ本』3選
はじめに
近年めあてにしている、年間で100冊の本を読む、を本日(9/8)達成しました。
自分なりのこの早さは、前半の本屋大賞ノミネート作に背中を強めに押してもらえたことと、厳格な図書館がそばにあったことが大きくかかわったのだと思う。
人に力を分けてもらうことも多かった。三宅香帆さん、梨ちゃんさん、友達、先輩、ありがとう。
日に日に忘れっぽくなっていくので、元日から読書ノートをつけ始めてい
『人間みたいに生きている』
携帯電話が許されたのは周りの比べてかなり後になってからで、あれは人生唯一本気だった受験勉強が始まるひとつ前に起きた。モバゲーの小説である。
理不尽サバイバルデスゲーム好きは何度も語っているが、『王様ゲーム』の系列で、もうタイトルは忘れてしまったが、洋館に少女が監禁される小説を読んでいた。
そんなのを読んでいるのは自分だけだと思っていたが、のちに隣で猛勉強することになる友達も読んでいたことを最近