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それでもなにかを書いていたい。
ここのところなんだか気分が晴れない。あんまりネガティブなことは書きたくないのですが、でも、書くことで見えてくるものもあるかも知れない。
なんとか前向きな着地点を見つけたいけれど、上手くまとめる自信がない。この文章は、きっとだれのためにもならない。
でも、いつかの自分のための備忘録として、支離滅裂でもいいから、下手くそでいいから、鬱々とインターネット漬けになっているよりはメンタルに良さそうだから
私がほんとにやりたいことはビュー数やスキを集めることじゃない
書くからには読まれたい。読まれたからには「スキ」が欲しい。腹の底から切実に。
2024年の4月からnoteを始めて、この記事で67記事目になる。
いまだ大したビュー数もないのに、その増減にとらわれてしまうことがある。
もっと目を引くキャッチーなタイトルをつけなくちゃ。プロフィールだってもっと練らなきゃ。
固定読者を獲得するためには、記事のテーマもある程度絞った方がきっといい。もちろん中身が
ひとりでふらりと文学フリマに【東京39】
数年前から、いろんなところで耳にするようになった文学フリマ。
公式HPには、プロアマ問わず「自分が〈文学〉と信じる」作品を展示、販売できるイベントとある。
自分も出店してみたいという興味もあって、開催スケジュールを眺めていると、12月1日の東京会場が家から割と近所なことに気づいた。入場料も1,000円と良心的。
せっかくだから覗きに行ってみようと、軽い気持ちで家を出た。12時開場で、わたしが
だれにも言わずに書いている
「で、それって何になるん?」
とある文学賞の一次選考を通過したとき、わたしは舞い上がり、思わずあるひとに打ち明けた。
一応褒めてはくれたけど、そのひとは冒頭の台詞と共に首を傾げた。
一次選考を通過したくらいでは何にもならない。わかってる。
二次、三次と狭き門をくぐり抜け、商業誌デビューを果たしたとして、それでもまだスタートラインに立ったに過ぎず、そこから先、作家として生活していくということ
書くために目の前の生活をおざなりにしてはいけない
ときどき、書くことに夢中になり過ぎて、目の前のことがおろそかになってしまうことがある。
人の目を見て話を聞くこと、自然に触れること、生活をたのしむこと、感情をそのまま味わうこと、それらをあとまわしにして文章を書くことに躍起になるのは、なんだか本末転倒だなあと思う。
もちろん、人それぞれに書く理由があると思うから一概には言えないけれど。
わたしの場合は、単純に書くことがたのしいから、思考を深め
授業料20万円を払って、作家養成スクールで学んだこと
「今自分の作品を書いてるよって人は、手を挙げてください」
ぐるりと教室を見渡して、現役作家の講師は言った。
恐る恐る周囲を見渡すと、まばらに手が挙がっていた。手を挙げたのは、生徒の2割程度だったと思う。
「手を挙げた人は、今の時点で作家になれる可能性があります」
羞恥で身体が熱かった。わたしは、手を挙げることができなかった。
数年前、作家養成スクールというものに1年間通った。90分の対面
noteを40記事書いたら、自分のことが少しだけ見えてきた
自己紹介が苦手だ。
良くも悪くも人や空気に流されがちなわたしは、時々自分のことがわからなくなる。コロコロと移ろう自分を、その場その場にふさわしい文字数と親しみやすさで紹介するなんて、とてもできそうにない。
「それではみなさま、一言ずつ自己紹介をどうぞ!」
なんてのが、想定外のタイミングで回ってきた日なんかには、視界が揺れるくらいの緊張で他の人の名前なんてひとつも覚えられない。
ほとんどの人
書きたくないことばかり書いていたら、書きたいことが書けなくなった
数年間、副業でWEBライターをしていた。
「文章を書く仕事をしたい」と言っていたら、知人伝いで紹介された。主な依頼内容は、ファッション系サイトに設置するコラムの作成だった。
検索エンジンの上位ページ表示を狙って、指定されたテーマと文字数で、指定されたキーワードや関連ワードを散りばめた文章を書く。つまりはSEO記事の作成だ。
わたしが目指していた「文章を書く仕事」とは少し、というか、かなりずれ
今の自分をたのしむ好きになる
小学生の子の、学習発表会というものを見に行った。子どもらが、歌やダンスを織り交ぜたお芝居を舞台上で披露する。総じて笑顔でのびのびと、新しい命のエネルギーに満ち満ちた会だった。
舞台の中央で要の長台詞を堂々と放ち、大人顔負けのキレッキレダンスを披露する子もいれば、台詞を飛ばして隣の子に小突かれている子や、もじもじと縮こまってしまう子、やっつけ仕事のような演技を見せる子もいたりして、誰がいいとか悪い
べちゃべちゃのチャーハン作るのも文学
例えば恋人の浮気の証拠を掴んで、逆ギレされて大暴れ、というような、色恋沙汰の渦中にあるとき、泣き喚いたりしている裏側で、ほんの微かにほくそ笑むもう一人の自分を見つける。
このエピソード、女子会のテーブル上に広げたらめちゃくちゃに盛り上がりそうやなあと思い、どうぞお好きに召し上がれって、自虐的快楽な気分でもって、少々大袈裟な手つきで差し出すところを想像している。
もちろん痛みは伴うけれど、惜しみ
詩の授業が好きだった
小学生のころ、国語の授業で詩を知った。ほんの数行の中に世界があって、うつくしいリズムがあって、いつまでも読んでいたい。詩の授業が好きだった。
トントン、タンタン、トタタン、タタトン。
屋根で跳ねる音が見える。もじもじ、テカテカ、ぐるんぐるん。聞こえない音まで文字に擬態する。
普段当たり前に使う言葉の、あっちとこっちを繋ぎ合わせて並びを変えて、切り取る角度を少し変えれば、ほんの些細な景色や気づ