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#民藝
民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 2/
道は続くよ、与那国探索。
カップ焼きそばをすすった売店には、意外と、なんでもあった。
ココナッツミルク、新作のポテトチップス、ペットボトル飲料、見知らぬアジアの怪しいスパイスまで、なんでもござれ。
猫様いっぱい、なんだか楽しい与那国時間。
* * *
山口陶工房さんで聞いてみた。
「この近くで、織物をしている”みつよさん” の家をご存知ですか?」
みつよさんというのは、うぶる作りのふ
民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 1/
丘の上の朝ごはん
目を開けて。
ミントグリーンの壁に、白い光が眩しい。
風の音だけが響く、与那国島の朝。
海の音はまだ遠い。
昼間の蒸し暑さが嘘のように、朝はひんやりと、心地良い。
食堂には、朝ごはんが用意してあった。
食パン、マーガリン、ブルーベリーといちごのジャム、コーヒー。
牛乳は自分で買ってきた。バナナはゆりこさんからのお持たせだ。
高く背伸びをして、建物の外に出てみよう。
丘
民藝旅 vol.2 沖縄 \プロローグ/
4月某日。
ぼんやりと天井を眺めながら、つぎは沖縄に行こう、と思った。
柳先生が「民藝四十年」で取り上げた沖縄。大学時代を過ごした沖縄。
東堂は貧乏学生だった。たこ焼きの具材は、コンニャク。詰め放題100円のもやしと、ゆし豆腐ラーメンが好きな学生だった。
手仕事に興味はあったけれど、ヘアゴムなどの小物を買うだけで精一杯。
「窯元でピザパーティーがあるから来ませんか?無料ですよ。」という後輩
民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 まとめ
皆さまこんにちは、東堂です。
「民藝ってなんだろう」をテーマに日本を旅する、民藝旅 vol.1山陰・愛媛編、お楽しみいただけたでしょうか?
鳥取県からはじまった、もじゃもじゃ絵描きの民藝旅。
大砂丘に登り、
蔵の町に魅了され、
松の姿に息を呑み、
ついで旅路は四国、愛媛県へ続きました。
瀬戸内の春にときめいて、
友人の暮らしに触れて、
次世代の巨匠の芽吹きを感じて、
職人の静か
「民藝」って何だろう?
「職人の手仕事で作られた、美しい日用品」それが、「民藝」だと思っていました。雑誌で見かけたり、地元の市で焼物を手に取るたび、民藝ってカッコいいな。心惹かれるな。と、民藝を身近なものに思っていました。
でも、民藝には定義があって、実はもっとややこしい物らしい。
日本民藝協会さんのサイトで、民藝を定義した思想家・柳宗悦さんの「民藝品の定義」が紹介されていました。
ー柳が定義した「民藝品」の条件に
民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \6日目/【瀬戸内海→愛媛県 松山市】
4月13日土曜日 晴れ。
急がないと。早く。日がのぼる前に、展望台へ。
朝6時。空が燃え始めた。
駐車場についたのはいいが、どこに展望台があるのかわからない。寝不足で頭が回らなかった。案内図が理解できない。ひとまず、太陽が見えた林の中に走って入った。
昨夜、怖いことがあったから眠れなくて。半ば泣きながら、展望台を探して走り回った。太陽が、ものすごい勢いで空へ登る気配を背中に感じた。
霞む
民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \7日目/【愛媛県 砥部町】
4月13日日曜日 雨。
お皿がいいと、ごはんも嬉しそうに見える。
レーズンパンの乗った砥部焼が、ふふっと笑ったように見えた。
ほだかさんのお家は、素敵な手仕事でいっぱい。
ほだかさんは漆作家だから、自分で金継ぎする。
久しぶりの納豆に、心がほどける。やっぱり馴染みの味が一番落ち着く。
漆作家ほだかさんは、よく味のしみたコンソメスープを置きながら、テーブルについた。
ほだかさんは、魔女の宅