仕事の向き不向き、スポーツの得意不得意、食べ物の好き嫌い、 人は区分が好き。 結婚に向き不向き、得意不得意はあるのだろうか? 私は、「決めつけ」が好きではない。 それはよく言えば寛容的であり、悪く言えば優柔不断。 向き不向き、得意不得意はあっても、そう決めつけて、あきらめる必要はない。失敗しても何度でもやり直せるし、努力を積み重ねれば100点は取れなくても、70点は取れるかもしれない、といった具合だ。ポジティブなのだ。 但し、離婚を目前に過去のことをたくさん振り返る中で
先日、離婚届けを役所に提出した、二人で。 正直言って、いまだに不全感があるため、届けは勝手に出してもらえればいいのだが、「一緒に行こう」と言うので、一緒に行った。 その前に自分の荷物を整理するため、約1年ぶりに家で数時間、二人きりで過ごす。元ダンナはこれまでと変わらず優しい。「暑いからクーラーつけるね」「飲み物、置いておくね」「ポテトチップス、食べない?」 そんな優しさはいらない。すべて無視。そこまで私は切り替えが早い人間ではないし、懐もそこまで広くはない。 離婚届けに必
あー、あと何十回、「離婚報告」と「離婚理由(不倫とかネガティブな理由じゃないよ、という曖昧な理由がセット」をしないといけないのだろうか。 私と夫は、仲の良いトモダチのような夫婦と思われていた(まあ、トモダチとしてはいいが、夫婦としてはうまくいかなかった訳なのだが) 周囲に離婚を告げるたびに、「えぇぇぇっ!」と悲鳴に近い驚きに出くわす。もしくは、言葉でそうは言わずとも「マジか!」という表情に変わり、場の空気が凍り付く。 「海外に旅行に行くことにした」「弟に子供が生まれた」
女性の離婚は面倒くさい。 多くの女性は、結婚に伴い、夫の名字に変更する。 離婚をして、夫の名字を名乗り続けることもできるが、子供のいない私にとってはその名字を名乗り続ける必然性はない。 名乗り続けるメリットがあるとすれば、銀行やクレジットカードなど、たくさんの名義変更の手間が減ること(住所などの変更は結局必要だが)、そして表面的に離婚したことがバレないこと、くらいか。ラッキーなことに、職場では旧姓を名乗り続けていたために、急に呼び名が不自然に変わることはない。 そもそもな
離婚に向けて、手続きがダンナ主導で着々と進んでいく。 私の気持ちは相変わらず新たな生活に向けて切り替えられてはいないが、 着々と進められていく話に全く気が進まない。 離婚届の前に、離婚協議書の内容を話し合う。 離婚という言葉は、どうもネガティブな印象が強いので、 積極的には言葉にはしたくない。 婚姻関係の解消?卒婚? そんなところだろうか。 私たちは、仲が悪いというわけではない。 喧嘩別れでもないし、異性問題、DVなどといった派手な理由は何もない。 ダンナの気持ちが離
いよいよ、ダンナが実家に来て、うちの両親に離婚報告をする。 午前中に野暮用があったため、昼頃にダンナと待ち合わせ。 私は談笑はもってのほか、真正面でダンナの顔を見ることもツライ状況だ。 なにせ、私は今をもって離婚を受け入れられていないのだ。 ダンナは繊細だが、鈍感で天然だ。 いつもと変わらずに私と接する。 それをまともに受け止められない私がいる。 サッパリ、キッパリ、明るくなんかできない。 完全に「こじらせ女」だ。 ダンナとまともに会うのは裁判所での調停の日以来。 だけど
離婚調停はわずか2回で終わった。 これ以上、調停員が加わったからといって話の進展がないことはわかっていた。 不成立となった後は、引き続き当人同士で協議するのか、離婚裁判に進むのかの二択だ。 そして、私たちは裁判を望んでいない。 時間とお金と労力をかけたところで、誰もハッピーにならないことが明白だからだ。 調停が不成立に終わり、私は決めた。 離婚に応じてあげることにしよう、と。 決して自暴自棄になったわけではない。 相手の離婚したい気持ちが変わっていない限り、私が決め
第2回目の離婚調停。 前回オンライン参加だったダンナも、2回目は来所するようだ。 無論、調停に「申し立てた側」と「申し立てられた側」は待合室が区別されているので、、顔を合わせることはない。 (が、同じフロアで扉も特にないので、鉢合わせするリスクは、まあまあある気がするが・・) 2回目ともなれば、慣れたもので、迷うこともなく所定の場所に向かう。 前回は、ダンナの言い分を調停員経由で聞いて話が終わった。 それに対する私の言い分や想いを伝えられないままに終わったため、それを伝
待合室で待っていると男性から名前を呼ばれ、会議室に入る。 弁護士バッジをつけた女性と、その男性の2名が私の担当らしい。 二人とも60代くらいだろうか。 弁護士バッジを付けた女性がメインでその場を取り仕切る。 「緊張してますよね?」と切り出しながら、まずは、今日の流れ。 調停員はそれぞれの話を30分ほど聞くこと、守秘義務は守られること。 説明は極めてシンプルだ。 予め送っておいた陳述書には目を通してくれているらしい。 なお、ダンナはオンライン参加なので、その場にはいない。
行ってまいりました。 初めての裁判所は、金属探知検査からスタート。 午後一の時間帯ということもあり、エレベーター待ちの行列ができている。 私は調整を「申し立てられた側」、つまり「相手方」という立場なので、 相手方専用の待合室に行き、名前を呼ばれるのを待つ。 指定時間の約30分ほど前に到着すると、病院さながらにたくさんの人が椅子に座って待っている。平日の真昼間にも関わらず、ほぼすべての椅子が埋め尽くされるほどの人数だ。 弁護士と思われる人と一緒に来ている人も数組。 調停に
年が明けてから仕事が忙しい。 それ以外に打ち込んでいるものも今はないので、それはそれでありがたい。 冬休みに粛々と準備していた陳述書を6枚程度に収め、他の書類とともに家裁にようやく返送をした。 切手付きの返送用封筒を家裁側が用意してくれているのだが、 この枚数だと重量的に郵送料をプラスしなければならない。やれやれ。 調停を目前に控えてはいるが、別居中のダンナとは毎週1回会話をしている。彼にとっては必要なプロセスと捉えているらしいが、彼の気持ちは変わらないらしいので、なぜ
年末の5日間ほどは、毎日どこかのカフェに行っては 陳述書の推敲を重ねていた。 どこのカフェも周囲を見渡すとパソコンを広げている人が多い。 まさか私が離婚調停の書類を作っているとは思われているまい。 さて、私は夫から離婚調停を申し立てられている。 申し立てられた側は、以下3種類の書類を調停の1週間前までに返送をしないといけないようだ。 1.答弁書 2.連絡先などの届出書 3.進行に関する照会回答書 「1.答弁書」は、申立書の内容について自分の考えを記載する用紙だ。 婚
私は、毎年、夏休みや、冬休みが待ち遠しくてしょうがなかった。 結婚してからその想いは強くなった。 海外旅行やフェスなどの大きなイベントの予定がなくても、仕事から離れてフツウの日常を送れることがすごく楽しみだったのだ。 今年の冬休みはまったく違う。 ダンナと離れ、実家で過ごす年末年始は何年ぶりだろうか。 これまで夫婦連名で作っていた年賀状は今年はない。 年賀状そろそろやめたーい、と思っていたがこんな形で強制終了となるとは夢にも思わなかった。 時間を持て余す冬休みではあるが
家庭裁判所から書類が届く。 私、離婚調停を申し立てられたらしい。 あれ? 先週、「申請をしたが、ペンディングにしている状態」と聞いていたのに。 ここまでに至った経緯は追々書き綴ろうと思うが、 ここ数か月、毎週ダンナとはコミュニケーションを取っている。 「申請を途中で止めていたんじゃなかったのでは?」 「そもそも、申請そのもに、合意していないですけど・・・」と伝えるも 「シンセイスルッテイッタジャン」となんだか嚙み合わない・・・ よくよく聞いてみると、 申請したこと、ペン
今日は結婚記念日。 クリスマスを目前に控えた金曜の夜。 職場から実家にまっすぐ帰る気にはなれない。 ダンナから「籍を抜きたい」と言われ、早数か月。 悶々とした日々を過ごしている。 1週間放置している家裁から届いた離婚調停の書類にも目を通すか、と チェーン店に立ち寄る。 最近のファストフードはビールを提供する店もあり、 女性一人でフラリと入りやすいのがありがたい。 お供は、ポテトフライ。 ポテトは野菜なので、揚げ物ではあるが自分の中ではサラダと同じくくりである、というルール