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離婚調停(第2回目①):不成立

第2回目の離婚調停。

前回オンライン参加だったダンナも、2回目は来所するようだ。
無論、調停に「申し立てた側」と「申し立てられた側」は待合室が区別されているので、、顔を合わせることはない。
(が、同じフロアで扉も特にないので、鉢合わせするリスクは、まあまあある気がするが・・)

2回目ともなれば、慣れたもので、迷うこともなく所定の場所に向かう。

前回は、ダンナの言い分を調停員経由で聞いて話が終わった。
それに対する私の言い分や想いを伝えられないままに終わったため、それを伝えることを決めていた。

前回同様に調停員との間にはビニールのカーテンが敷かれている(感染対策?)今回は、花粉症のため私もマスクをしており、少々やりとりがしにくい。

それでも、自分の意見は脳内シミュレーションしていた通りに伝えることができた。第1回目の調停員の言ったダンナの感想が気になっていた。
「誠実な人だと感じました」という、その言葉。

確かに誠実な人であり、そこに惹かれて結婚したので、異論はない。
但し、夫婦関係においては誠実と言えたのだろうか?
夫婦関係の修復余地を自ら潰していたのではないだろうか?
問題から目を背けてきたのではないか?
調停員経由で聞いたダンナの発言の違和感について、伝えた。

ちなみに、ダンナとは毎週会話をしており、ダンナと調停員の話に少しズレがあることはなんとなく感じている。

「私は誠実だと思いますよ」と調停員。
あなたの意見はどうでもいい。

双方の平行線の意見を聞き、早く調停を終わらせたいのだろうな、というのが透けて見える。解釈がずれていたり、「その発言は覚えていないが」といった調停員の発言に、私も少々イラっとしていた。

ダンナからは金額の提示があった。
(事前に聞いてはいたが、金額は初めてそこで聞いた)

もう、具体的な条件でしか、解決は望めないのだ。

私は相変わらず離婚を望んでいない。
ダンナは相変わらず離婚を望んでいる。しかもできるだけ早く。

「あとは裁判官と相談します。少し時間がかかるかもしれません」といって、待合室に促される。

15分ほど経った頃だろうか、改めて会議室に呼ばれる。
わずか20秒程度の廊下を歩く中で、「旦那様も同席されます」と聞かされる。え?会うんだ。

会議室にはすでにダンナがいた。
調停員2人に挟まれていた男性が、初対面の裁判官だ。

「これ以上の進展が見込めないので調停は不成立とします」とのこと。
チーン。

これで私の役目は終了。
ダンナに目を向けることなく、さっさと会議室を出てきた。
一気に、無駄な時間を過ごした感と、悔しさでなんだかこみあげてくるものがある。

ダンナは、このあとの手続きだかの話で会議室に残されている。

わずか2回で調停は終わった。
(つづく)

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