離婚協議書の作成
離婚に向けて、手続きがダンナ主導で着々と進んでいく。
私の気持ちは相変わらず新たな生活に向けて切り替えられてはいないが、
着々と進められていく話に全く気が進まない。
離婚届の前に、離婚協議書の内容を話し合う。
離婚という言葉は、どうもネガティブな印象が強いので、
積極的には言葉にはしたくない。
婚姻関係の解消?卒婚?
そんなところだろうか。
私たちは、仲が悪いというわけではない。
喧嘩別れでもないし、異性問題、DVなどといった派手な理由は何もない。
ダンナの気持ちが離れた、どこかに無理が生じていて疲弊してしまった、という他人には理解しにくい原因だ。
(張本人である私にも理解も納得もできない)
突然に別れを告げられた私としては、「一方的に言われた」側であるという思いがある。彼にそう思わせた私に責任は少しもない、と言うつもりはない。だけれども、こうしたどちらが良い、悪いという判定がつきにくいケースの場合、終止符を打った側が優位ではないかと思う。
結局「言われた」側は、受け入れざるを得ない結末になるからだ。
ダンナから「解決金」をもらう話になった。
別れを切り出したダンナからすれば望み通りの人生をこれから送るわけだが、私にとっては望み通りの未来ではない。解決金は、そんな私が新生活(というか新たな人生)を送るにあたって、自分も一緒に汗をかきたい、という気持ちの表し方、といったところだろうか。
分割支払いではあるが、ダンナの収入からして、あるいは性格からして、約束は必ず守られることは疑いようがない。但し、お金の話でもあり、わかりやすさの観点から書面に残しておこうか、という形式的な話として離婚協議書を作っておくつもりだ。
きちんと役場に公正証書として申請することも考えたが、お互い連絡を取れる間柄であること、支払いが途中で滞る心配がないことから、申請手続きの手間を考え、書面として双方で持っておくレベルにすることにした。
離婚協議書の内容が固まったら、いよいよ来週はラスボスの離婚届だ。
これで本当に「終わる」のだ。
自分に対して「人生が終わるわけではない」と何度も言い聞かせるが、
涙が滲んでくる。理屈ではわかっていても、感情が追い付かない。
0.001%くらい復縁の可能性を考えてしまう自分もいる。
いつか、この現実に対して、感情が追い付く日がやってくるのだろうか。
50代にして、いよいよ第二の人生のスタートラインに立たされた。
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