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レギュラーとイレギュラー

あー、あと何十回、「離婚報告」と「離婚理由(不倫とかネガティブな理由じゃないよ、という曖昧な理由がセット」をしないといけないのだろうか。

私と夫は、仲の良いトモダチのような夫婦と思われていた(まあ、トモダチとしてはいいが、夫婦としてはうまくいかなかった訳なのだが)

周囲に離婚を告げるたびに、「えぇぇぇっ!」と悲鳴に近い驚きに出くわす。もしくは、言葉でそうは言わずとも「マジか!」という表情に変わり、場の空気が凍り付く。

「海外に旅行に行くことにした」「弟に子供が生まれた」と告げた時と同じくらいのテンションで「へぇ、そうなんだ」「楽しんで!」という反応にはならない。

「なぜ?」「まさか?」という反応に一切ポジティブな反応は見当たらない。だから、ついつい話を遮って、「別に喧嘩別れでも、事件があったわけでもないよ!」という円満アピールや、「自由になったよ!」という無邪気アピールをしてしまう。

世界各国に比べれば日本の離婚率は低い方らしいが、別に離婚が珍しい時代ではない。だが、全員がそれを実感しているわけではない。

考えてみれば、私はずいぶんイレギュラーな人生を送ってきている。
例えば、幼少期に海外で暮らしていたとか、校則を破った制服を着て通学するとか、大人になってもオールナイトで連日遊ぶ、とか。それに加えて、子無し、離婚、アラフィフ一人暮らし、が加わる。

みんな、驚かないで。
そして、憐れまないで。
私は私。

カラ元気出しながら、前向きになろうとしている弱い自分。

人生100年時代の世の中で、50代は折り返し地点。
これまでのイレギュラーが私のレギュラー。
この人生しか知らないし、イレギュラーという名の経験値を積み上げている。

不安を数えたらキリがない。
楽しみを数えながら過ごす方がいいはず。

カラ元気を出して、明日もがんばろう。

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