#76 月に一回壊され、リセットされる私
(1639字・この記事を読む所要時間:約4分 ※1分あたり400字で計算)
もう皆さまご存知かもしれないが、わたくし、竹子は女性だ。
そして女性なので、当然毎月に一回所謂「女の子の日」を迎える。(すみません冒頭から赤裸々な話で)
この「女の子の日」になると、一時的に体内ホルモンバランスが崩れるので、様々な不調が起こる。
症状は人によって軽い・重いがあるが、私は間違い無く「重い」部類に入る。
毎月この日が近づくと前もってあれこれと対策をしなければ、一気に生活リズムも崩れてしまうほどの重症なのである。
「女の子の日」という表現をすると、まるで一ヶ月に一日だけで済むような響きになってしまうが、実際は5日~一週間ぐらいかかる。
私はPMS(月経前症候群)も多少ある方なので、この期間を入れると不調は二週間近くにもわたる。
月に元気な日がほぼ半月ぐらいしかない。
悲しい。
PMSの症状は、まず普段と比べ頭が回らなくなること。
いつもなら平気でテキパキながら作業しながら終える仕事も、この期間になると面白いと言って良いほど脳みそがすぐフリーズする。
自分の身体をコントロールする力も弱くなるので、家事をしてもつい物を落としてしまったり、あちこちぶつかったりなど、やりたいことがなかなか思い通りにいかない。
力が入らない分、もちろん筋トレもいつも通りのパフォーマンスが出ない。
食欲が爆上がりし、太りやすくなるのもこの期間だ。
加えて睡眠欲も乱れ、昼間は眠くて仕方がないのに、夜になると途端に目が覚めるという一時的な昼夜逆転現象も起こる。
体調がひどく不安定になり、些細なことでイライラしがちになる。
このジワジワと蝕んでくる不具合が「女の子の日」本番まで延々と続く。
長くても一週間ぐらいだとは分かっているのだが、非常に果てしなく感じるのだ。
そして「女の子の日」本番。
初日から腹痛・頭痛・腰痛のオンパレード。
ストレス具合や生活習慣の整い具合で、腹痛だけとか頭痛だけとかで済み、症状が多少和らぐこともあるが、基本どれかの症状は必ず出る。
横になること以外何も出来ない程に身体が動かなくなる。
なので、やるべきことがある場合は臨時的に日々の作業量を減らすか、出来る範囲で前もって終わらせておかないと、回復した際に溜まったタスク対応で大変なことになってしまう。
追い打ちでメンタルが一気に乱れる。
とにかく泣く、泣く、泣き崩れる。
理由なく涙が出る、出る。
いつもは全然気にしないことも、この時期は全て心に引っかかる。
当然、悩みも増える。ぐるぐる悩む。朝から晩まで考え込む。
なのに身体が動かない。解決に向けての行動が何一つ出来ない。
更に悩む。そして泣く。
こんな発狂寸前まで追い込まれそうな症状が1-3日続く。
これを毎月繰り返している。
4日目あたりから落ち着いてくる。
これでようやく久しぶりに我に返るのだが、「女の子の日」の前に積み上げてきたモチベーションやらやる気やらが跡形もなく壊れていることに気付く。
また建て直しだ。
これを毎月繰り返している。
どんなに絶好調だったとしても、「女の子の日」を迎えて無に戻され、まっさらにリセットされた状態で再出発することになる。
何度も言うが、これを毎月繰り返している。
今やほとんどの方が「女の子の日」についての理解が深まり、私も体調不良の日は心置きなく仕事を休める。
だが、一昔前は「怠けている」「ずる休みしている」と思われることも多かった。
でも決して好きでこのような苦労をしているのではないし、私だって出来れば病欠せずにちゃんと出勤したいものだ。
月の半分だけではなく、出来れば丸々ひと月分、毎日を元気に、ご機嫌に過ごしたい。
でもどんなに日頃気を付けても、一瞬でそれを崩してしまうのがPMSであり、「女の子の日」の症状であるのだ。
更に世の中には私よりも症状が重い方がいらっしゃると聞く。
大げさのように見える情緒不安定も、動かない身体も、決して甘えやわがままではない。
多少は周りに迷惑をかけてしまうかもしれないが、それに苦しんでいる本人が一番辛いのだということを、もっと多くの人に知って欲しい。
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