マガジンのカバー画像

経営メモ

13
海外販売子会社の社長を17年務めた経験から、これは大切だと思ったことを書いています。
運営しているクリエイター

記事一覧

【経営メモ】ブランディングについて

【経営メモ】ブランディングについて

1.会社ごとにマーケティング活動は異なる会社経営の中でマーケティングはとても大事なファンクションであるが、同時に機能の範囲がとても広く、多様性があるこことから、なかなかその全貌が掴みにくい。

よって、同じマーケティング部といっても、会社によっては、実際に行っている内容は随分と異なる。

例えば、Coca colaなどは、above heavy (above the lineといって、TV CF、

もっとみる
【経営メモ】コンプライアンスについて

【経営メモ】コンプライアンスについて

今日は企業のコンプライアンスについて書こうと思う。

1. 企業のコンプライアンスマネジメントとは企業のコンプライアンスマネジメントは、現代の企業経営において、その重要度が増している。

コンプライアンスとは、「法令遵守」という意味で、コンプライアンスマネジメントとは、企業が法令や業界規則、倫理基準、社内規程などを遵守して業務を行うための体制やプロセスを構築、運営することである。

昨今、不正や違

もっとみる
【経営メモ】社内ルールをシンプルにして、社員を自由にする。日本版No rules rulesはworkしないか?

【経営メモ】社内ルールをシンプルにして、社員を自由にする。日本版No rules rulesはworkしないか?

1.NETFLIXに見る、承認業務の簡素化
NETFLIXが他の競合よりも優れた業績を上げている理由を探った
本がある。

本のタイトルは、「No Rules Rules」

「ルールを設けないルール」がNETFLIXのユニークなやり方であり、エクセレントなビジネス パフォーマンスをだしえている根源の1つとしている。

具体的にいうと、NETFLIXは社内ルール、業務ルールに関して試行錯誤をしなが

もっとみる
【経営メモ】販売が伸びず、至近距離でPDCAを回して、付け焼刃な単発アクションで終わっている人向けの記事

【経営メモ】販売が伸びず、至近距離でPDCAを回して、付け焼刃な単発アクションで終わっている人向けの記事

1. 販売のPDCAでキモとなること会社の経営をしていて、若しくは営業を担当していて、なかなか大変なのが毎月、きっちりと売り上げを立てることである。

お客さんの購買動向、競合相手の動き、市場全体の変化、いろいろな要素があるのだが、とにかく、なかなか思ったように売れない、という人は多いのではないだろうか。

そして、PDCAを回すのが大事ということで、至近距離でPDCAを回しながら、付け焼刃的な単

もっとみる
【経営メモ】契約書のマネジメントについて

【経営メモ】契約書のマネジメントについて

今回は、契約書のマネジメントについて書いてみようと思う。

1. 転ばぬ先の杖としての、契約書のマネジメント社長が契約書に関して、何か特別に首を突っ込む必要があるのか? と思った社長の方は、運のよい、恵まれた会社経営をされている可能性が高い。契約書が一番スポットライトを浴びる時、それは、会社が何かトラブルを抱えた時である。

例えば、販売代理店と揉めて、ビジネスを止めようとする時、顧客の支払い遅延

もっとみる
【経営メモ】強い組織の作り方、パフォーマンスの悪い社員への対応について

【経営メモ】強い組織の作り方、パフォーマンスの悪い社員への対応について

今日は強い組織の作り方について書いてみたいと思う。
強いマネジメントチームに関しては、「組織とリーダーシップ」の記事で書いたが、今回は、現場レベルの組織を強くする方法である。

1.ジャックウェルチの10%ルール強い組織を作る方法として、有名なものに「下位10%の社員を解雇」するというものがある。これは、1990年代に一世を風靡した経営の神様、ジャック・ウェルチの人事論である。

社員は、上位20

もっとみる
【経営メモ】「パーパス経営」について。社員は、社長のベンツのためには頑張れない

【経営メモ】「パーパス経営」について。社員は、社長のベンツのためには頑張れない

今回は会社の「パーパス(存在意義)」について書いてみたいと思う。

1.なぜ今、「パーパス経営」がバズっているのか?皆さんの会社には、明確なパーパスがあるだろうか?
会社のパーパスを設定する動きは、ここ5年程で急速に広まってきている。

パーパスが設定されていないとしてら、ミッションはどうだろう?
ミッション・ビジョン・バリュー と3つをセットにしてMVVと呼ばれる。
こちらの方は1980年頃から

もっとみる
【経営メモ】組織とリーダーシップについて

【経営メモ】組織とリーダーシップについて

組織とリーダーシップというと、経営論の王道的テーマであるが、今日は、私が実際に経験してきた目線から書いてみたい。

1. 強い経営陣とは組織論については、数多くの文献がだされているが、最も有名なのは、ジム・コリンズ氏の「ビジョナリー・カンパニー2」の一説ではないだろうか。

更に、この本には、もう1つ組織に関する重要なセンテンスがある。

これは、「功ある者には禄を与えよ、徳あるものには地位を与え

もっとみる
【経営メモ】事業戦略について

【経営メモ】事業戦略について

今回は、事業戦略に関して記事を書いてみたいと思う。

1.ハリネズミの概念に則した事業事業戦略は、会社の運命を左右する重要課題である。
ビジョナリーカンパニー2という本で述べられている、ハリネズミの概念に則した事業を選ぶというのが、まずは基本である。

1.自社が情熱を持って取り組めるもの
2.自社が世界一になれるもの
3. 経済的に成り立つもの

これらの3つの円が交わるところにある事業を行うべ

もっとみる
【経営メモ】仕事の存在意義。会社の目標値を毎日追いかけるだけで、疲れてしまっている人向けの記事。

【経営メモ】仕事の存在意義。会社の目標値を毎日追いかけるだけで、疲れてしまっている人向けの記事。

会社で働いていると、とかく、毎日数字を追いかけることになる。
特に、会社の利益がでているかどうか、売り上げが伸びているどうかは、会社にとって死活問題なので、数字が順調かどうかにマネジメントは特に、神経を尖らす。

マネジメントが数字を追うということは、その部下も数字を追うことになる。
会社が年度の計画を立てる。
分かりやすい例として「売り上げ」。
年間の売り上げ目標が1,200億円とか作られ。それ

もっとみる
【経営メモ】社長をやっている人で、自分がもう1人いればいいのに、と感じたら読む記事

【経営メモ】社長をやっている人で、自分がもう1人いればいいのに、と感じたら読む記事

社長や部下を持っている人で、自分がもう一人いれば、もっと会社を上手く回せるのにと感じるている人はいないだろうか。

社長をやっている人は、もともと成果を上げていた人であり、中小企業の社長の場合は、それこそ、一部の苦手な分野を除いては、会社の事は全部分かっているという感じなので、部下のパフォーマンスをみて、自分の分身がいてくれたらと感じでしまうものである。
(そもそも、社長の給料は一番高いので、簡単

もっとみる
【経営メモ】社員に不評のマイクロマネジメント。チームを率いるヒントとなるManagement by walking aroundという手法。

【経営メモ】社員に不評のマイクロマネジメント。チームを率いるヒントとなるManagement by walking aroundという手法。

マイクロマネジメントという言葉は、よく社員から上司や管理職への不満の言葉として取り上げられる。
部下の人からすると、上司がなんでもかんでも自分の仕事範囲内に入ってきて、ああだこうだと言われるのは、面白くないというのはよく耳にする話である。

ググると、
「マイクロマネジメントとは、上司やリーダーが部下に対して細かすぎる管理をするなど、過干渉を意味する間違ったマネジメント手法です。
マイクロマネジメ

もっとみる
【経営メモ】功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ。会社経営では、人事が一番大切。

【経営メモ】功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ。会社経営では、人事が一番大切。

私は海外の子会社の社長を3ヵ国、計17年務めましたが、国が違えど、販売する商品、サービスが違えど、会社員運営にとって1番重要なのは、組織でした。今日は、強い組織について書いてみます。

組織においては、誰をマネジメントにするかということが、とても大事になります。
その肝要なところは、今から1千年以上前の中国の古典「書経」に既に書かれています。

「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」

もっとみる