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夫婦論

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私と旦那の毎日と思考
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ロジックとエモーションの狭間で

ロジックとエモーションの狭間で

15年くらい前だろうか。
父とそれなりに小洒落たレストランで、それなりに派手にケンカをしたことがある。
(大変迷惑な客である)

内容はもう忘れてしまったのだが、最後に父に伝えた一言は未だにたまに思い出す。

「お父さんはね、正しいかもしれない。でも正しいことが常に良いことではないんだよ」

今日もご飯が食べれない父は昔から「正しい」人だった。
正義感が強くて、曲がったことが大嫌い。

人目も気に

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whyを辞めたら夫に優しくできた話

whyを辞めたら夫に優しくできた話

夫は謎である。

日常の家事は大得意で、料理や掃除、洗濯全て手際良くやってくれる。
シンクのゴミ袋を新しくしたり、ペットボトルのラベルを剥がして仕分けしたり…と、いわゆる「名もなき家事」もお手の物。

家事が好きでも得意でもない私は、夫氏最高!!!と毎日感謝の気持ちいっぱいで生きているのだが、そんな一見マメに見える彼は、なぜだか人から依頼されているタスクは一切無事に完了できない。

逆にどうやった

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誰にも奢ってもらえなくなって、悟ったこと

誰にも奢ってもらえなくなって、悟ったこと

今日は私の性格が、歪みに歪んでいた20代半ばの思い出話をしようと思う。

10代後半から20代前半にかけて貧乏で苦労した反動で、その後私は平成の時代に、1人異様なバブル臭を漂わせる成金趣味の女として生きていた。

上京してからその生き様はさらにエスカレート。
「港区女子」なんて言葉もない時代だったが、それこそ間違いなくそんな言葉で定義されるだろう、十番や西麻布住みの煌びやかな友達と、毎晩飲み歩く日

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上司に「お前はシェパードかポメラニアンと結婚する」と言われて

上司に「お前はシェパードかポメラニアンと結婚する」と言われて

22〜23歳の頃、上司との評価面談でこう言われたことがある。

「お前が結婚するのは、シェパードかポメラニアンかどっちかだな。柴犬はありえない」と。

いや、オフィシャルな面談の場で一体何言ってんだと今考えるとツッコミどころ満載ではあるセリフだが、当時まだ幼気な私は「そうかぁ!どっちなんだろう!」と著名な占い師に見てもらった後のような根拠のない高揚感に胸を昂らせた。

いや、証明できないがある程度

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36歳までフリーターだった夫との結婚生活が最高なわけ

36歳までフリーターだった夫との結婚生活が最高なわけ

久々のnoteの更新である。
ここ最近鬼の「家計見直し」と「マネーリテラシーをあげる」を目標に日々お金のことを考えており、更新が滞ってしまった。

我が家は30代後半にして、子どもが2人もいるのにろくな貯金もないという、割とヤバめな財務状況の家庭なのだが、最近紆余曲折を経て、ようやくまとまったお金を貯められるようになってきた。

今日はその紆余曲折部分について、書いてみたいと思う。

あるお金は全

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夫婦間の小さな「イラっ」は受け流すべきか

夫婦間の小さな「イラっ」は受け流すべきか

今朝の夫とのやりとりである。

夫が子供たちを公園に連れて行ってくれている間に、私はスーパーへ買い出しに向かった。
夫たちが帰宅後「今日スーパーすごく混んでたよ〜」と伝えると、彼からこう返ってきた。

「そうだと思った!だから今日行く必要なかったよね、明日でもよかったじゃん!」

さぁ、皆さんこの何気ない会話をどう思うだろう。
私は瞬時にこうなった。

イラっ。ムスッ。

夫との小さな諍い心が小さ

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夫との恋の終わり

夫との恋の終わり

「東京ラブストーリー」
1991年に放送され、社会現象化するほど人気になった月9ドラマである。

いくつかの印象的なフレーズや小田和正の主題歌などは知っていても、そう言えばちゃんとストーリー知らないな〜と思いたち、おこもりの日々の今、最初から見てみることにした(なんせ当時7歳だったしね)

1話め2話めは、ドラマの展開そのものよりもバブル終焉期の日本の情景が面白く、スプモーニ片手にそのアナログさを

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令和時代のフェミニズム

令和時代のフェミニズム

今日「スッキリ」で「東大女子問題」を取り上げていた。かいつまんでいうと、東大女子だけが入れないサークルがあったり、女性に対する差別行為があるという内容である。

女性を下に見ているからではなど、取材やスタジオでは様々な意見が飛び交っていたが、私もそれを見ながらやはりウンザリした気持ちでトーストを齧っていた。
そして自分の人生で体験したある種の「女性蔑視」について記憶を辿ってみた。

合コンで会社名

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なぜパートナーの愚痴を言い続けるのがダサいのか

なぜパートナーの愚痴を言い続けるのがダサいのか

先日情報番組で、夫の愚痴を言うための主婦の裏アカが紹介されていた。
日々のイラっとした気持ちをSNSで発散することで、ガス抜きになる気持ちはすごくよくわかるが、何だか私は微妙な気持ちになってしまった。一言でいうと「だせー」と思ったのである。
飲みに行って「ちょっときいてよー」と友人に愚痴るくらいは私だってするし、話のネタとしてアリだと思う。(あくまでもライトならね)
だが、日々重ための愚痴…という

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何で結婚したら奥さんがご飯を作るんだろう

何で結婚したら奥さんがご飯を作るんだろう

我が家の食生活は、いわゆる一般的な子あり家庭のものとは大分変わっており「夫婦別食」を基本としている。
正直メリットもデメリットもあるのだが、こんなやり方もあるよと気軽な気持ちでシェアしたいと思う。

菜食と非菜食「夫婦別食」生活の理由で最も大きいのは、夫が菜食人、つまりヴィーガンであることによる。
ヴィーガンはここ数年日本でも流行してきたためご存知の方も多いかもしれないが、肉魚はもちろん、卵や牛乳

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勇者になれるプロジェクトに参加しています

勇者になれるプロジェクトに参加しています

私の子育ての目標は、子供の自立と自律である。そのために、特出した子育てスキルがあるわけではない私だが、物理的に子供たちの安全を確保し、精神的に1人で生きていける力を身につけるための補佐は本気でやり続けると決めている。

子供は何よりも大事なもののひとつで、現在子育てにかける時間は私の生活の大部分を占めているわけだが、一方で私は自分の人生と子育てを少し切り分けて考えている。

子育ては人生最大のプロ

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うちの子が、超優良物件な件。

うちの子が、超優良物件な件。

早速だが、息子たちよ物件とか言って申し訳ない。
いわゆる「結婚・婚活」市場でよく使われる「優良物件」という例えをベタに使ってみたかったのである。
時代錯誤でニュアンス的に好きな言葉ではないが、わかりやすさのために敢えて、そう表現させてもらうことをご了承頂きたい。

自分の息子を「優良物件」だというのは、決して私の親の欲目ではない。
もちろん2歳と3ヶ月のふたりの男児は、この世のものとは思えないくら

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「サプライズ演出」とは、つまり偽善である。

「サプライズ演出」とは、つまり偽善である。

結婚式の嫌な想い出ふと、結婚式のことを思い出した。

もう3年も前のことだ。

ゴッドファーザーに憧れていたことで実現したガーデンウェディング。

最高の天気のもと、最高の友人たちに囲まれて、飲み食べ踊って過ごしたその1日は、それはそれは楽しかった。

披露宴は、会社の人や親戚も一切呼ばないカジュアルなパーティー形式のものだったが、唯一私の両親と妹だけが「家族枠」として参加していた。
(彼の両親は

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数年ぶりに喧嘩したら、意外と良かった話

数年ぶりに喧嘩したら、意外と良かった話

今日は家族総出で結婚式に参列した。私の勤める会社の部下の式である。そんなめでたい日に、夫と壮絶な喧嘩をしてしまった。
自分で言うのも何だが、おしどり夫婦な私たち。喧嘩は実に数年ぶりである。
結婚式という幸せなイベント、そして夫婦のリアルな揉め事を通じて奇しくも「結婚生活」についてやたら考えさせられる日になったので、その気持ちを忘れぬようここに書き記しておこうと思う。
(日記的な投稿ですみません)

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