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一言集

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ヨーロッパ史や日本の哲学について140文字で発言してみました
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#日本史

現代においては、子どもとは親のエゴイズムのための奴隷である
学校の教育も受験制度が基幹にあるが、これも己の出世栄達を目指すためのエゴイズムである
マスメディアが流すものの9割は、個人のエゴイズムを煽るだけのものである
現代社会はエゴイズム以外が淘汰される構造が存在している

権力を恣意的に操作しているのは権威である
反権威を行えば反権力が併存することがしばしばだが、これこそがまさに権威が権力を支配している構図なのだ
古今東西を問わず、人間社会では宗教家が政治家を操作しているのだから、反権力を繰り返しても権力者の首が交換されるだけの結果にしかならない

国民は宗教家に洗脳されているが故に、政策を考えることよりも、道徳を崇めることを好む
食料を増やす問題解決よりも、飢餓に耐えることを高尚な価値観とする
「腹は減っては戦は出来ぬ」というのが日本の武士の伝統である
「武士は食わねど高楊枝」の江戸時代の武士は儒教的官僚に過ぎない

ヴァイキングが目指したのは「未知の地」
ギリシャ人が説いたのは「無知の知」
アイヒマンが重んじたのは「ナチの血」

本居宣長の国学においては、「あらみたま」と「もののあはれ」が重んじられている
つまりは、「無知の知」を知り、「未知の地」を目指すのが日本の伝統精神であるということだ

https://note.com/yrloki/n/ndf8af9e3968d
富豪は資本主義的な存在
貴族は産業主義的な存在
古代社会においては職人が貴族(弓削氏等の職能貴族)であったことを考えれば、世界史的にこれは当然であると言えよう
貴族とは、「もののあはれ」を認知して「ものづくり」を行える人間のことだ

人間の工業的本性を発揮出来るようにさせた時代が近代
近代的自由とは、工業的能力であって、それは科学技術から生まれる
科学技術は思想の自由から生まれることは言うまでもなく、ルネサンスなくして工業無しだ
本邦においては、ルネサンスの精神的御一新を担当したのが本居宣長の国学であった

現状の日本の停滞の理由は、受験教育が産業社会に必要なルネサンス自由思想を日本人から奪ったから
そうした受験エリートは産業時代以前の経済学を振りかざして喜んでいる
科学技術を知らない彼等は中世の神官でしかない
これこそがまさに中世ジャップランドというものだ
実質的江戸時代の文明退化

産業社会の発展に必要なものは科学技術力
科学技術力の発展に必要なものは近代思想
近代思想とはルネサンス思想を発展させたものであり、日本の国学はルネサンス思想と同じものだ
本居宣長という医者が国学を創り上げ、維新志士の多くは医者や蘭学者であったが、ルネサンス思想は科学技術的なのだ