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短歌と詩

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短歌。ときどき言葉や詩
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チョコレートでも癒えない寂しさ

チョコレートでも癒えない寂しさ

チョコレートを2日間食べていないだけで、チョコレートを口にしたとき泣きそうになった。下手したらコーヒーより依存しているかもしれない。チョコレートを舌で溶かして自分を労うことは私が幸福でいるために必要不可欠だったらしい。

そんなこんなで「チョコレート控えてみようかな」という試みは2日で終わった。

自分がどうすれば正気を取り戻せるか、笑えるようになるか、心が軽くなるか、そういったことを知っていると

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真昼

真昼

ひび割れたところから漏れるものは
光か血液か
そのどちらでもない何かか
混沌とした命が目を瞑って
見るのを拒むものは愛
それはどこにでもあるもので
どこを探しても見つけられなかった
幻に似たもの

迷いを知らない目をした君は
優しい寂しさを抱えたまま
そこに立っていた

足元に咲く雑草を跨いでこちらへと
歩みを進める君は
その手にあるものを握り潰せやしない
君のその今にも泣き出しそうな魂
「大丈夫

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さよならがゴールでも出会えてよかったよ

さよならがゴールでも出会えてよかったよ

あの頃はよかったと過去のことを輝かしく思うと、今の自分の停滞を感じるから好きではないけれど、今思えば、過去を思い返す時は決まって「でも今の私が一番好きだな」と思えるから「あの頃はよかった」と悲しくなることはあまりない。

でもちょっとだけ、

自分のことを「好き」だと言ってくれた人に対して「それは勘違いだよ」と言ったことを「すごく失礼なことをして傷つけたな」と後悔したりはする。

「ほんとうに、ち

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好きの2文字も言えないくせに

好きの2文字も言えないくせに

ここ一年くらいで詠んだ短歌を記録代わりにまとめて載せておきます。

気に食わないなってものもあれば、これはすごく好きだと自分で思えるものもあります。短歌、だけは、やめたくないな。

(※幸せでも明るい短歌詠めないので基本的に悲しいものばかりです)

*****

私たちこれでよかったこの先はこれでよかったと思いたいね

特別になりたいなんて思わない理由が欲しいだけだったんだ

25の大人が声を出し

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身体の一部を切断されたような痛みが心にあって、私はその痛みの名前を知らない/短歌

愛する人とのお別れという名の決別は、その人を愛した自分と決別すること。下を向いたから見えるものだってあるんだよ。顔を上げるのはそれからでいい。/短歌

(短歌)/誰に許されたくて生きているんだろう。誰になったつもりでいるんだろう。偉そうにあらゆることを判断して一体どうしたんだろう。

短歌です。お題は「女の子」「恋」です。


短歌。いろんな話を聞いたり自分の感情を反映したものだったり、ぐちゃぐちゃなものが多い、気がする。

体調悪くてずっと眠っているので頭がまわっていない状態で詠んだ短歌です🐈

【短歌】二番目の短歌、カタクリの花言葉は「寂しさに耐える」です。本音が漏れる=涙をあらわしています。四番目の短歌の記憶たちも涙をあらわし、スープの表面に落ちた自分の涙を見て詠みました。

意味を伝えたい短歌も、たまにあります。