「noteの成功法は正攻法」note戦略研究所紀要 2025年1月㊤
「noteの正攻法」は戦略論に通ず
戦略と戦術の違いについて「プラモデル作成」という趣味分野を例に具体的に考察する
「プラモデルを作る」・・・
趣味の世界へ
「戦略」と「戦術」という手段を
持ち込んで考え方を展開します。
戦術や戦略という言葉には
「戦」という言葉のイメージが邪魔をして
本来の「実学的に有効なものの考え方」なのに
「なにか危ない方法?」と誤解する方も存在します。
プラモデルのように「誰でも経験できる」
遊びの世界で「全体の作業手順を見通す」と
はっきりと意識できる有効な方法だと確認できます。
戦略と戦術の違いや有効的な利用法について
具体的な例を交えながら説明します。
戦術とは何か?
戦術とは具体的な作業や手順・実施方法のことです。
プラモデル制作において
下記の作業が戦術に該当します。
①部品をランナーから切り離すためのニッパーやカッターの使用方法
②接着剤の種類と乾燥方法
③ヤスリを使用した部品を仕上げる方法。
④塗装を美しく仕上げるためにエアブラシや筆塗りの技法の選択
⑤デカール(シール)の貼り方と気泡を除去法
戦術は「どうやるか」という具体的な手段を考えるものです。
ひとつひとつの工程を丁寧に行うことで
完成品のクオリティが大きく変わります。
戦略とは何か?
一方の戦略は作業全体の計画や進捗管理など
「完成イメージを意識したプラモデル制作」
を差します。
「限られた時間を割いてプラモデルを制作する理由」
=❶【目的の明確化】
「どの商品(キット)を選ぶか」※¹
=❷【ニーズの選択と妥当性・経済性】
「組み立てる順序・時間配分の計画」
=❸【手段と時間管理の最適化】
「完成後の保管方法や展示方法」
=❹ニーズの具体化・整備・維持最適化の確保※²
「作業スペースの整備・作業時期の選択」
=❺【立地戦略と時間戦略や時期戦略】
軍事の世界では
「立案者が10人いれば戦術の組み合わでは10通り出来上がる」
と言われます。
プラモデルを例に戦術を組み上げる
①~⑤の戦術には
「順番が前後できない」手段がある一方で
「同時進行や並行作業」が可能な作業・過程もあります。
10人の立案者の中には
「部品をランナーから切り離す前に塗装の下塗りを実施する」
といった「風変わりな戦略家」
も存在するでしょう。
ただし戦術の選択肢は
「戦略家の違いで発生し個性の差がはっきりする」
ようなフリーハンドの要素は一部だけです。
プラモデルに「一億円」お金を出せるマニアも存在する
しかし普通の「プラモデルマニア」が出せる金額や
「プラモデルを作る時間」は
おのずと限度があります。
それが「戦術の選択肢はフリーハンドではない」
という意味です。
しかしプラモデルの戦略は
㋼作成過程を楽しむ
㋺完成度の高いプラモデルを試行錯誤する
㋩誰かに自慢できる名品を完成させる
「誰も買えない高価なプラモデルをプロの工芸家に依頼して完成させる」
世の中にはそういう趣味の方もおられるでしょうが・・・
たしかに・・・
それもひとつの戦略です。
しかし
「工芸品としてのガンダム」
「美術品としての戦艦大和」
などをオーダーメイドで購入すれば
「プラモデルの戦略」にこだわる必要はありません。
プラモデルで戦略を考察すれば
❶「どんな目的でプラモデルを作るのか」
❷「作成プロセス全体をどう進めるのか」
を考えること自体が戦略でありその方法を考えることが
戦略論に該当します。
「海尾がまた変なことを言っている」
と思われるでしょうが
【プラモデルの戦略論】は
「プラモデルを作り楽しむ」だけでなく
プラモデル戦略を戦術を駆使して立案するその過程であり
「プラモデルを買わず・・・組み上げもせず
頭の中でこねくりまわし・・・文章化する」
プロセスでしょう。
軍事を学問として取り入れない・・・現代日本では
戦略と戦略論を分けて考える発想がほぼ存在しない
戦後の「一億総軍事音痴化計画」が見事に成功したのでしょう?
戦略の具体的な特徴は
「問題を解決するための具体的な方法や方向性」=❶実践的手段
「明確なゴール設定」=❷目標の志向性
「実行性の担保と行動指針の提供」=❸再現性と実現性
プラモデル戦略で「塗装環境の構築」を立案すれば
①エアブラシを使用した細密な塗装作業環境を整える
②そのため市販品のコンプレッサーを安価なハードオフで購入する
③レビューなどを参照しながらエアブラシなどのパーツを選定する
そういった具体的な戦術をもとにして
計画を立てます。そこまでが戦略です。
漠然とした考えを「誰でも使えるモノサシへ置き換える」
その作業は困難で時間がかかります・・・
そして「プラモデルを完成させる」という楽しさの前段階・・・
「あなたはなぜプラモデルを作ると楽しいのですか?」
そんな疑問・・・答えが出にくい疑問を解決して
「気持ちよくガンプラ作成に取り掛かる」
その理由は
❶審美眼と選択眼を具現化する
❷手先の器用さと緻密でまじめな努力家として認識される
どちらでも・・・それ以外の答えでも良いのです
「プラモデルを作って完成させるという」
戦略をつきつめて
「プラモデルを作るという趣味がもたらす効果」
まで考えるのが戦略論だと小生は考えます。
小生がこの文章で
「プラモデルを持ち出して」
何を言いたいのか・・・
もうあなたは気づいていますね!
以下㊦につづく