タモツの日記

きのこ農家の物語。フォトグラファー。元実験動物1級技術者&元地域おこし協力隊。…

タモツの日記

きのこ農家の物語。フォトグラファー。元実験動物1級技術者&元地域おこし協力隊。趣味はドライブと料理。 不得意に負けるな! 格差社会をぶっ飛ばせ! フィクションと思ってくれると楽です。

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僕ら凡人がnoteで『10万文字超えのエッセイ』を書く方法

どうも、タモツです。 相変わらずnoteを楽しませてもらっている。物語の方も無事に最終回『そしてタモツへ』を書くことができた。およそ6ヶ月の毎日更新であったが、その間の暮しは充実していたと思う。これもひとえに読んでくれていた皆さんのおかげだ。ありがとう。心から感謝している。 これを機に、再び1話から読んでもらいたい。時事ネタをむりやり詰めた記事や、バズを狙いにいった記事も少しあるが、基本的には1話から時系列的に並んでいる。いろいろと恥ずかしい部分はあるが、多くの人に読んで

    • バスキアの絵が高い理由を知れた

      アートを誤解していた。抽象的な非言語でメッセージを送る。テキストの方が伝わりやすいのに。そう思っていた。けれども違った。アートは科学だ。表現方法の探求がそこにある。『なにを伝えるか』ではない。重要なことは『どう表現するか』。そうとは知らずに、僕はアートを避けていた節がある。勉強不足であった。 そう考えるとアートはおもしろい。僕は書籍を1冊購入した。かなり分厚い。武器を通り越して漬物石のようだ。前半1/3は熟読。残りは飛ばし読み。けれどもアートが科学なことは確かめられたのであ

      • フランスへ行きたくなった

        十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。生産物の評価はいいが、あまり儲かってはいない。『寒冷地での林内伏せ、技術と知識の必要な栽培方法、旨味の高い菌種』。最高と思えるものを並べた。ステータスだけ見れば日本一美味いきのこだろう。だが、儲からないのである。品質がよくてもダメなのだ。 いろいろと挑戦はした。けれども上手くはいかなかった。そのうえで薄々だが感じていたことがある。僕はひとりだった。仲間はいない。それでも挑戦した。黒字だったがスケールが小さい。そこから先へ行くには

        • そしてタモツへ

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。前職は医療系の研究施設で働く、実験動物技術者。間に地域おこし協力隊を挟んで就農した。都会疲れからの開放と、好きな写真と向き合う時間がほしかったのだ。 僕のつくる生産物の評判はよかった。安さではなく、大きさでもなく、美味しさで勝負した結果だ。物語で売ったわけでもない。販売が苦手な僕にとっては最善な方法だったと思う。 そう、僕はものを売ることが苦手だ。おそらく向いていないのだと思う。その代わりに栽培は向いていた。きのこ栽培の大変さ

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          高級ブランドを作った

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。寒冷地で、最高の品種を、正攻法で栽培している。ステータス的には日本一美味い"きのこ"だろう。考えられる要素で最高のものを並べたつもりだ。 それには少なからず僕のオリジナリティも入っている。僕の前職は医療系の研究補助。微生物統御されたクリーンルームの維持管理を担当することも多かった。培養業務を任されたこともある。故に微生物の知識はある。きのこも微生物だ。その知識は、きのこ栽培にも応用できたのである。 おかげで生産物の評判は好調だ

          高級ブランドを作った

          僕にとっての写真は

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。収穫は毎日。故に休みの日は無いのである。収穫が毎日ということは、きのこを発生させるための操作も毎日ある。日々の暮らしのルーチンワークはそれだった。 とはいえ、空き時間はある。そこに季節的な作業を組み込む。春は植菌、夏は伏せ込みと天地返し。秋は間伐と冬支度があり、冬は薪を焚べたり、除雪に追われる。 年間を通して栽培ハウスから離れることはできないが、それでも時間の余裕は少なからずある。僕は写真が好きだ。この暮らしを選んだ理由のひと

          僕にとっての写真は

          リセットした

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。就農して3年目。いろいろと挑戦させてもらっている。栽培も順調なので、品種も早生から旨味重視のものに切り替えた。この秋から本格的にそのきのこの収穫がはじまる。 おそらく収穫量は落ちるだろう。けれども、それでいいのだ。原木栽培のきのこが美味いというわけではない。賢い消費者は分かっている気がする。”原木栽培”の名前にあやからず、最高を目指したいのである。 とはいえ、販売力を強化しなければ意味がない。加えて、副業的な収入の支え的なもの

          リセットした

          きのこ写真を送った

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。評判は上々。だが、あまり儲かってはいない。直売所やweb販売も行っているが、スケールが低い。黒字だが喜んではいられないのである。 とはいえ、就農前から取り組んでいるSNSとブログは活動を止めてしまった。やはり無理をしていた節がある。続けることが目的となり、その効果は薄れていった。マーケティングは難しい。現状維持ですら困難だ。農作業にも影響があった。更新や返信に頭を使った結果、疎かになった部分もある。本末転倒。再開するにしろ、抜本

          きのこ写真を送った

          十勝の冬とウサギの足跡

          十勝の冬の朝は遅い。日の出時刻が7時台のときもある。おまけに寒い。マイナス二桁は日常だ。鼻から息を吸い込むと、奥の方で凍る感覚もある。吐いた白い息は、しばらくその場を漂ったりもする。 冬になるといつも思うことがある。『かんじきが欲しい』。十勝は雪が少ないと言われているが、基本的には積もる。栽培ハウスの横にある森は榾場として利用しているが、冬は除雪もしないので腰の辺りまで積もることも珍しくない。それはもう歩けない。足の短い僕なら尚更だ。それでも森に入りたい理由は、そこへと動物

          十勝の冬とウサギの足跡

          ミラーレスカメラを手に入れた

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。ひとりでまわしているので収穫量は少ない。けれども、就農してから1年半が過ぎた。収穫量も上がった。毎日が大変。それは僕だけではない。選別と卸をやってくれている生産組合の出荷センターも悲鳴を上げていた。 毎日が忙しいみたいだ。新規の卸先の開拓なんて取り組む時間もない。とにかく捌く。すると市場への出荷も増えた。そこへ出すと儲けは二束三文。いや、儲けは出ていない。売上は損益分離を大きく下回っていた。 忙しくて現状維持に必死になり、事態

          ミラーレスカメラを手に入れた

          直売所を作った

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。就農してから、およそ1年が経った。収穫量は右肩上がりだが、まだまだ予定している量には届いていない。また、栽培に慣れていないということで、取り扱う品種も早生なものにしている。 僕の栽培ハウスにおける理想の湿度は低い。故に品質はいい。日持ちもする。日曜日は生産組合の出荷センターはお休みになるが、問題はない。日曜日に出荷したものは翌日の選別となる。さすがに鮮度は落ちるが、廃棄するような事態にはならないのである。 だが、自分で販売する

          直売所を作った

          写真展をひらいた

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。ひとりでまわしているので収穫量は少ない。つまり儲けも少ない。収穫物のほとんどは生産組合に卸している。だが、安く買いたたかれることは少ない。いつも品薄状態だからだ。値上げをしてもらいたいところだが、それは難しいらしい。けれども、僕が個人で販売することは止められていない。どちらかといえば応援もしてくれている。ありがたいことだ。 つい先日、新聞デビューも果たした。町の中での知名度は上がったと思う。この流れは大切にしたい。春には直売所を

          写真展をひらいた

          新聞に載った

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。収入は少ない。故に補助金をもらうことにした。役場へ相談しに行くと、快く引き受けてくれた。"きのこ"という品目では前例はなく、手続きは難航したみたいだが、無事に補助金を受け取ることができた。役場の方達には感謝しかないのである。 だが安心していてはいけない。補助金のもらえる期間も有限だ。いまのうちにやれることはやっておく必要がある。当初は生産組合でチームをつくるつもりだったが、そうは上手くいかない。僕はひとりで活動することに決めた。

          新聞に載った

          イベントに出展した

          十勝の田舎町で暮らしている。僕はきのこ農家だ。仕事はひとりでまわしているので収穫量は少ない。つまり儲けも少ないというわけだ。けれども、所属している生産組合への出荷量は突出して1位。とりあえず組合の存続は安泰なのである。 正直に言うと、地域おこし協力隊のときの方が忙しかった。けれども今は土日祝日が無い。故に、相殺されて、今も忙しいと思える。そもそも忙しさの質が違う。今のそれは心地よい忙しさと言うわけだ。 「仲間がほしい」。僕が地域おこし協力隊になる前、親方さんは僕にそう告げ

          イベントに出展した

          就農した

          十勝の田舎町で暮らしている。僕は地域おこし協力隊だ。任務は自身の就農研修と、所属する生産組合の活性化。任期は残り1年。この時間は僕の就農準備に使わせてもらえることになった。 春の植菌も自身のものである。ヘルパー業務ではない。農家さんの手伝いは、もうひとりの地域おこし協力隊員が行ってくれている。ありがたいことだ。運もあった。僕は自身の就農準備に専念できるのである。 植菌は5月連休のあとに終わった。なかなかのペースである。実は去年も自身の植菌をすこし行っていた。故に今年もスム

          東京へ出張した

          汽車とバスを乗り継いだ。ここはとかち帯広空港。僕はここから羽田へ飛ぶ。フライト時間は1時間と45分。空路とはいえ、東京からの十勝は割と近い。新幹線で行く大阪の方が遠いのだ。 東京は相変わらずだった。人が多い。僕は人の顔を覚えることが苦手だ。故に、すれ違う人のすべてが知り合いと思えてしまう。自然と目線も下へ向く。しかし、ここは東京。そして僕は田舎者。高層ビルに心を奪われる。下を向いている場合ではない。いつも以上に上を向いて歩いたというわけだ。 東京へ来た目的は仕事。サミット

          東京へ出張した