【転載】 Vol.1 椎茸を育てながら写真を撮ってる人
自己紹介を簡潔にしたら16文字となりました。
追記すると、誕生は1977年。生まれと育ちは神奈川県の平塚市。20歳で会社員となり、39歳で退職。 あいだに地域おこし協力隊を挟んで、42歳で就農。 これが僕のプロフィールですが、はじめの16文字で僕の紹介の9割は終わっていると。 そんなことを想うのが僕という者です。
住まいは十勝の新得町。生業は原木しいたけ農家。収穫は毎日。それと榾木の運搬が日々のルーチンワーク。春は菌を植え、夏は榾木の腐朽を促し、秋は森で間伐。そして冬は栽培ハウスで薪をくべます。育てた椎茸の出荷先は、いまのところ生産組合が9割。残りの1割は、個人のお客様や飲食店様へ直接。将来は、この比率をもっと緩やかにしたいと考えています。
椎茸の育て方は、地域おこし協力隊員時代に教わりました。お師匠さんは3人。生産組合の先輩方達です。栽培方法は地域に受け継がれてきたもの。それは特別な栽培方法ではなく、教科書通りの正攻法。すこし時代遅れで、手間と時間の掛かるもの。けれども、厳しい寒さの訪れる十勝では、これが一番高効率。そんな栽培方法を誇らしく思っています。
就農を目指した理由は、好きだった写真と向き合う時間を多くとれると思ったから。実際、毎日写真と向き合えているから、今は幸せな日々を送らせて頂いてます。おまけに、育てた椎茸は『おいしい』との声を多くの方から頂いているので、本当に僕は幸せ者なんだろうと。だから、理想はこの暮らしが続くこと。加えて、誇らしく思える地域に根付いた栽培方法を、次の世代へ手渡しできることも理想です。そして、この2つめの理想を実現することを、今の僕の役割にさせて頂いてます。
そんな僕ですが、今後も宜しくお願い致します。