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エッセイ

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読書記録ではない随筆
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記事一覧

平凡な僕の「情報論」

平凡な僕の「情報論」

「国やマスコミが言っていることはウソばかり」

これは、僕の義理の兄の口ぐせである。
国やテレビの言うことは嘘だと言い切るくせに、SNSなどの出所のわからない情報に対しては、そういう警戒心が一切なく、自分の気に入った情報はすぐに信じてしまう。
まぁ、典型的な陰謀論者であり、イタイ人なのである。

義理の兄は「国が用意した制度なんて信用できない」という理由で、NISAやiDeCoをハナから否定してい

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《統計学丸暗記ノート③》確率分野

《統計学丸暗記ノート③》確率分野

さて、統計検定2級のための脳筋丸暗記ノートです。今回は確率分野。
例の如く証明などは無いので悪しからず。

排反・独立

排反…一方の事象が起これば、もう一方の事象は起こらない関係
独立…一方の事象がもう一方の事象の確率に影響を与えない関係

以下の式が成り立つとき、事象Aと事象Bは排反の関係となる。
$${P(A\cup B) = P(A)+P(B)}$$

以下の式が成り立つとき、事象Aと事象

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《統計学丸暗記ノート②》主な確率分布の期待値と分散

《統計学丸暗記ノート②》主な確率分布の期待値と分散

はい、というわけで統計検定2級の勉強中である僕が、脳筋丸暗記用の記録としてまとめる記事です。というわけで今回は、主な確率分布の期待値とその分散。
前回と変わらず、証明などは無いので悪しからず。また、内容に間違いなどあるとご指摘いただければ幸いです。

ベルヌーイ分布

※試行の成功確率を$${p}$$とする。
$${E[X]=p}$$
$${V[X]=p(1-p)}$$

二項分布

※試行の成功

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《統計学丸暗記ノート①》期待値と分散の計算ルール

《統計学丸暗記ノート①》期待値と分散の計算ルール

統計検定2級合格を目指して勉強中の僕が、自分の記録のために書く脳筋丸暗記ノートです。
特に証明や解説などはしていないので、ご了承ください。

間違いなどがあればコメントでご指摘いただけると幸いです。

※以下、$${a}$$、$${b}$$は定数。
$${X}$$、$${Y}$$は確率変数

期待値の計算$${E[a]=a}$$
$${E[aX+b]=aE[X]+b}$$
$${E[X+Y]=E

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本を◯冊読むと…

本を◯冊読むと…

本を10冊読むと…

読書が習慣になってきたことを実感する。読み終えた本を眺めて達成感を感じるようになる。

本を30冊読むと…

読書を始める前より自分が少し賢くなったように思える。世の中が少しだけクリアに見えてくる。

本を50冊読むと…

人の話を聞く時の解像度が上がる。人の言葉の裏に隠れた意図などを読み取れるようになる。

本を80冊読むと…

だんだん人の話が「どこかで聞いたような話」に

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僕の世界観や人生観を変えた小説・3選

僕の世界観や人生観を変えた小説・3選

一般的な教養書を読んで知識を得るのとは違い、小説は知識よりも人生観や世界観に影響を与えると思う。
良い小説は世界の見え方を変えるのだ。

というわけで今回は僕の世界観や人生観を変えた小説を3つご紹介。

オーバーストーリー木や森は生きている、というのを心のレベルで理解した1冊。
テーマは森林破壊への警鐘なのだけど、それ以上に感じるものが多い一冊であった。

タイタンの妖女
有名なSF小説。
自由と

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平凡な僕の「ホラー映画論」

平凡な僕の「ホラー映画論」

僕はホラーやスリラーの映画が好きである。

好きなのだが、たまに見たことを後悔する作品がある。

一言で言うと「取り返しのつかない状態で生きていかなければいけない状況になる」ものがかなり精神的に参ってしまう。

例えば、以前レビューを書いた「OLD」は、急速に老化が進行してしまう海岸に閉じ込められた人々の話なのだが、物語が進むにつれて人々が老いていく姿を見ていると、過ぎた時間は戻らないのだから、こ

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大人になっちゃった方が楽しい

大人になっちゃった方が楽しい

先日、36歳になった。

40代がもう手の届く距離までやってきたわけだが、それに関して嘆く気持ちは全く無い。

むしろ、歳をとるにつれて人生が楽しくなっていっている。

というか、20代後半までは色々あって、人間や世の中に諦めを感じ期待しなくなっていた。「30歳になるまでいいことが一つもなかったら、世の中に思い切り迷惑をかける死に方で死んでやろう」と学生時代の時には結構本気で考えてた。
しかし、い

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平凡な僕の「趣味論」

平凡な僕の「趣味論」

僕はギター演奏が趣味で、自分で作曲しながら月一ぐらいでライブ活動もしている。

結婚する前、20代の頃には同じように音楽活動をする人が周りにもいたのだが、年齢を重ねるとみんな辞めてしまった。
理由はみんな「仕事が忙しい」とか「家庭があるとなかなか出来ない」とかなのだが、そんな話を聞く度に残念な気持ちになる。

いや、正直に言おう。
仕事や家庭を理由に趣味を辞めてしまうことは"生きる上でまずいこと"

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僕の子育ての指針となっている本・2冊

僕の子育ての指針となっている本・2冊

子育ては難しい。正解が無いからだ。
世の中には子育てのノウハウが溢れていて、どれを選択すればいいのかわからなくなる。

あれもこれもやらなきゃいけない、と思って混乱してしまい、それが子育てのストレスになってしまうこともある。

ストレスにならないようにするためには、自分の中でやるべきことを絞り込むことが重要だと思う。
というわけで、僕が個人的に子育てをするにあたり非常に参考になった2冊をご紹介。現

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その「アンケート結果」はデータとして信頼できるか?

その「アンケート結果」はデータとして信頼できるか?

現状を調べる手法として、しばしばアンケートという形が取られることは多い。世の中の動向や意向を調べるために使われるし、報道番組ではアンケート結果を提示することで、ニュースに説得力を持たせることもある。職場などにおいても社員の意見を集めて反映させることで業務改善につなげる取り組みもよく聞く。
調べる側としては、調べたい項目を質問項目として作成し、不特定多数の人または社内の人に広くアンケートをばら撒けば

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僕の人生を変えた3冊

僕の人生を変えた3冊

こういうタイトルの記事ってよく見かけるが、「人生を変えた」という言葉がどうも曖昧なのである。

例えば、「その本を読んで、今の仕事を変えて自分のやりたいことを始めるようになった」というようないわゆる"行動"が伴う人生の変化も考えられるし、世界観が変わるのも人生が変わったと言えるだろう。

ついては、この記事では具体的にどのように人生が変わったかをお伝えしながら、僕の人生が変わった3冊をご紹介したい

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ネタバレ禁止!前情報無しで読んで欲しい小説3冊

ネタバレ禁止!前情報無しで読んで欲しい小説3冊

SNS等が普及した現代ではひとつの作品を前情報無しで触れることはかなりの根気と意志が必要となる。

しかし、それだけ強い意志を持ってでも読んでいただきたい小説がある。
今回は、そんな前情報無しで読むことでとてつもなく面白くなる小説を3冊ご紹介する。

ちなみに、リンク先の記事はいずれもネタバレの記事なので、未読の作品については実際に小説を読むまで記事は読まないように願いたい。

〜屍人荘の殺人〜い

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大人の"読む力"

大人の"読む力"

読む力、とはすなわち「そこに書かれていることを正確に読みとる力」と、考える人が多いだろう。

では、「正確に読みとる力」とは何か。
もちろん、意味を知り、文章の前後の関係を交えながらその文章の意図するところを理解する、というのもひとつだ。しかし、大人の"読み"にはそれに加えて「書いた人が何を伝えたいのか、何を考えて書いているのか、を読みとる力」も必要である。

仕事で触れる文章というのは、プロが書

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