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記事一覧
仮面とバイク、そして血【シン・仮面ライダー】
※本記事は一部ネタバレを含みますので、未鑑賞の方はお気をつけください。
仮面の男 男は拳を振り抜いた。その重い拳は相手の頭蓋を砕いた。
固いはずの物体が大きな力で潰されるような、嫌な音がした。
振り向きざまに別の相手を殴る。次々にやってくる敵たちを倒すうちに、あたりには血溜まりができていた。
血、血、血。
拳はどんどん血で重くなっていった。
男の手はもはや人間のものではなくな
半導体と恋バナ【「2030半導体の地政学」レビュー】
流行りものとキュンと女子会流行り物はあまり好きでない。
一世風靡した作品は、なぜか敬遠してしまう。
そして流行が過ぎてしばらく経った後に見返して、めちゃくちゃ面白いと膝を叩く。
だか、時すでに遅し。
世間の関心は既に別のところにある。
飲み会の場で一人、古い話題を延々と喋り周囲をうんざりさせることになる。
ちなみに、2016年に放送され流行した『逃げるは恥だが役に立つ』を2023年に視聴する今
かっこいい人たち。『フェルマーの最終定理』の紹介
こんにちは。本を一冊紹介します。かっこいい人達の話です。
概要『フェルマーの最終定理』[2]は350年間解かれなかった、数学界最大の難問を解いた人たちの物語です。
いたずらっ子みたいなフランスの天才数学者、フェルマーは『算術』という数学の本の欄外余白に、
と書き記しました。
文章で書かれるとややこしいですが、まず中学校で習うピタゴラスの定理を考えてみるとわかりやすいです。
x² + y²
好きなweb小説を紹介します。【モルモット・パレード】
私は『小説家になろう』というWebサイトによく小説を書いて投稿しているのですが、時々、他の人が書いた作品を読みます。
今日はその中でも、私が好きな作品を紹介します。
「かえる」さんの『モルモット・パレード』という作品です。
https://ncode.syosetu.com/n3727gb/
皆さん、『なろう』の小説にはどのようなイメージを持っていますか?
おそらくですが、大体
【忘れえぬ魔女の物語】上手さが突き抜けることをある時代では芸術と言った
レビュー『忘れえぬ魔女の物語』という小説を読んで、思うことが、二つありました。
"知的な諦観"と"卓越した文体"についてです。
『忘れえぬ』は宇佐楢春さんが書いた小説で、第12回GA文庫大賞の金賞作です。
このお話は、相互理解を諦めている主人公に、何の気無しに、そして真摯に、近づこうとする女の子(たち)の物語でもあります。
そして先に述べたとおり、このお話のポイントは"知的な諦観"
傍観者に期待するのは間違ってる【「シャガクに訊け!」感想】
シャガクに訊け!がいい小説だった
「シャガクに訊け!」を読了。いい本!思わず普段あまりつぶやかないTwitterにAmazonのリンクを投稿するくらいいい小説だと思った。
明瞭な主題は物語と要素の有機的なつながりを生む
不思議なことに、この本はストーリーの構造が凝っているというわけではないにも関わらず(綺麗な構造だとは思うが)、物語によって何を語りたいかということが明瞭に伝わってくる。昨
3年かけてネット小説を書いたけど誰も読んでくれないので自分でレビューするという地獄【黒い服の魔女】
1.誰も読まないもんで
タイトルの通りである。
2019年6月15日に「小説家になろう」に拙著「黒い服の魔女」第一話を投稿してから約三年後、ようやく最終話を投稿した。ただし、三年間ずっと継続して書いたわけではなく、休み休み書いていたため、文字数は多くない。だいたい三万字程度の分量である。
https://ncode.syosetu.com/n4963fo/
https://kakuyomu