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#小説
創作小説・神崎直哉の長い1日 第1話 ときぬき萌えリアル
※この作品のオリジナル版は2006年に執筆されたものです。
最終章 伝説の樹の下で
卒業式を終えたオレは教室の机に戻ると、何か見慣れない物があるのを発見した。
「なんだ? これは……」
それは差出人不明の手紙だった。
『小波クンへ
今日の夜19時に
公園の伝説の樹の下で待ってます
あなたを想う者より』
「なんじゃこりゃ~っ!!」
オレは叫んだ。
教室中のみんなが一
創作小説・神崎直哉の長い1日 第18話 イジメ、カッコワルい!⑤ー飛べない豚はただの豚だー
※この作品のオリジナル版は2006年に執筆されました。
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「うおおおおぉ!! 波動昇竜っ!!
「なんのっ! ブルマからのはみパンがおれに力をくれた!」
試合は白熱していた。確かに田中は前半以上の力を見せてきたが、こっちも走るセクハラ野郎こと、亮兵が実力以上の活躍を見せていた。
実はそれには理由がある。
A組女子、和桐かなめのおかげである。
ー10分前ー
後半開始
創作小説・神崎直哉の長い1日 第12話 保健室登校の甘美な誘い②ー赤ちゃんできちゃう①ー
※この作品のオリジナル版は2006年に執筆されたものです。
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保健室で喜多原と世間話してるうちに、気付いたらすでに2限目へと突入している時間だった。
「あんさ~最近どうよ~?」
「どうって? 何がだよ?」
まあ、さっきのビンタの跡もまだ目立つし、正直授業もかったるい。まだしばらく、喜多原の相手を続ける事にするか……
「いろいろよ~。凛ちゃんとか」
凛か……。あいつの
創作小説・神崎直哉の長い1日 第2話 加齢臭かく語りき
第2話 加齢臭かく語りき
「どう?」
眼前の加齢臭漂う男が、自信ありげにのたまった。
さすがオレと言わんばかりの表情をしていた。
全くもって腹の立つドヤ顔である。
だから俺は言ってやった。
「くそつまんね~」
「アウチ!」
外人ですかおのれは。
「どこがつまらないのよ~?マイ、ジュニア!?」
「全てがつまらん。設定が古臭い。しかもどっかで見たことあるし。セリフもおかしい。展
創作小説・神崎直哉の長い1日 第3話 イケメンは女嫌い
「直哉クン♪落ち着いた?」
「まあな」
俺は加齢臭が出してくれた紅茶を飲みながら、さっきの加齢臭の新作官能小説に目を通していた。
【著者プロフィール】
金剛 玉の助
15年前から官能小説を執筆し続ける、エロスの第一任者! その勢いは留まるところを知らない! 代表作『デカメロンサーガ』『スイカップ極秘指令』など多数。
今、俺の目の前にいるクネクネしたキモい中年親父こそが、まさに官能小説
創作小説・神崎直哉の長い1日 第4話 幼馴染①ースカートを履いた少年ー
「なぉや~っ!!起きてよ~っ!!」
カン高い声が頭の中に響いた。
「起きてよ~っ!!」
眠い。まだ寝たい。
無視した。
「…ちょっ、起きなさ~いっ!!」
ワンパターンな起こし方だった。
なんかこう、エキセントリックな起こし方はないものか。
「起きてよ~!もう~!学校に遅刻しちゃうよ~っ!」
まだ余裕はある。ギリギリまで寝たい。
俺は寝たフリを続ける。
ふいに、
創作小説・神崎直哉の長い1日 第5話 幼馴染②ー始まりの公園ー
俺は制服に着替える間、凛について考えていた。
最近、どういうわけか凛は妙な行動をとる事が多くなった気がする。
ふと、あいつに初めて合った時の事を思い出す。
あれは俺が5歳の頃だったか。
俺がいつも遊んでいた公園に、見知らぬ男の子がひとりポツンと佇んでいた。
みんなの輪の中に入って行きたかったのだろうが、声を掛ける事ができず、オロオロとしていた。
声を掛けようと、誰かに向か
創作小説・神崎直哉の長い1日 第6話 朝食ーモーニング息子。ー
制服に着替えた俺は、朝食を食べにリビングに行った。
「あっなおや!待ってたよ~早く食べよ~♪」
必要以上にデカい食卓の上には、簡素なジャム付トーストとコーヒー。
そして先程の謎の行動が無かったかのように、凛がヘラヘラしながら待っていた。
先に喰ってればいいのに。
こいつはいつも、お預けをくらった犬のようにおとなしく待っているのだった。
「加齢臭は?いないみたいだけど?」
「