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神戸ひとり旅~夜のお楽しみ「初夜の巻」
何やら隠微な感じのするタイトルだけれど、やましいことを企んでいたわけではない。
神戸の三宮高架下は、右を見ても左を見ても、呑兵衛がウズウズしてしまう店がいっぱい。
神戸行きが決まってからというもの、私はこの界隈の居酒屋を調べまくった。
女子一人で飲むためのシチュエーションには、少しばかり条件がある(ま、ここは女子ということで、あまり突っ込まないで下さいな)。
①カウンター席があること。
②騒が
神戸ひとり旅~夜のお楽しみ「別れの宴」
2泊3日だから、当然、初夜の後は最終夜。ああ、めくるめく日々は、なんと短いことか。最後の夜に、一人、乾杯しよう。
最初のお店は「茶々」さん。
入店が早かったので、10人程座れるカウンターには、端っこにサラリーマンのおじ様一人。
こちらも一人だと告げると、そのおじ様の隣を指定された。席の幅が狭いので、結構な密着度。
別におっちゃんの隣が嫌というわけではない。こっちだっておばちゃんだしさ。
でも
神戸異人館模様~ケモノハウス
ベンの家。この異人館を、私はひそかに「ケモノハウス」と呼んでいる。
中に入れば納得していただけると思う。
家主は冒険家でもあり、狩猟家でもあったそうで、熊の剥製やら鹿の首やら蝶々の標本やらが屋敷中に陳列されている。
私が意図する「ケモノ」は剥製にされた動物たちでなく、家主であるベン・アリソン氏のことである。
稀少なコレクションかもしれないけれど、レジャーで動物を傷つけるのはよろしくない。
このて
神戸異人館模様~Girls, be ambitious!
異人館巡りプレミアムパス(7館共通入館チケット)を買った時、北野異人館街には3つのパワースポットがあると教わった。
うろこの家のイノシシ、山手八番館のサターンの椅子、そして坂の上の異人館の狛犬だ。イノシシちゃんの鼻に触れ、サターン椅子に座ったら満足したのか、狛犬のいる坂の上の異人館に入る頃にはパワースポットのことなどすっかり忘れていた。
見物終えて外に出ると、チケットブースで若い女の子が一人、プレ
神戸異人館模様~異人館今は昔
何度目の神戸旅行だったか。異人館を見たいけれどあまりお金もない。典型的な貧乏旅行をしていた時のこと。
当時は(30年くらい前かな)、無料で入れる異人館がいくつもあって、私はそれらを中心に見て回った。高い入館料を払わなくとも、異国情緒に浸れたものだ。
でも、現在、無料で見物できるのは市営の「ラインの館」ひとつのみ。
あの頃の無料異人館はその後、どうなったのだろう。
私が見たものと同じものかはわから
神戸異人館模様~いにしえのドレス
30年前程前、どこかの異人館で、お姫様のようなドレスを着て写真撮影をしたことがある。
ドレスは6種類くらいあっただろうか、ひとつ選んで服の上から着る、というより被る。ケープのようになっていて、袖を通して後ろをマジックテープで留めるだけ。
オサレな椅子に座るとカメラマンが撮影してくれ、出来上がりを数百円だか払って買い取る。だいたいそんな流れだったと思う。
今回、北野外国人倶楽部の受付に、ドレス撮影の
神戸異人館模様~もしも願いが叶うなら~
皆さん、神社に行って手を合わせる時、何を願いますか?
「素敵な恋人ができますように」
「大学に受かりますように」
祈ることは様々、そして欲は無限。あれもこれも神様にお願いしたくなるのが煩悩まみれの人間の性というもの。
私は何もお願いしない。
拝殿に手を合わせる=神様にお礼を言う
と思っているからだ。
今、健康で、仕事があって、趣味も楽しめる。
地球規模で考えたら、運が良いとしか言いようがない。
神戸異人館模様~ユニオンジャックとパイプの煙り~
シャーロック・ホームズシリーズ他、サー・アーサー・コナン・ドイルの作品を読んだことはない。
けれど、シャーロック・ホームズなるものの職業や風貌は誰もが知っている。つまりそれだけ世界中の人々に愛されている作品であり、心に残るキャラクターなのだろう。
英国館の敷地に一歩入ると、目の覚めるような鮮やかなユニオンジャックがあちこちで揺らめいていた。
もともと海外旅行が好きだし、イギリスには大好きなロッ
神戸異人館模様~最後のオランダ坂~
上記のようなわけで、今回は「うろこの家」を絶対に見ようと決めていた。
北野異人館の中で一番高台に建つ洋館。
若い頃ならいざ知らず、急勾配の坂がきつくて、たどり着くまでがとにかく大変。
次に神戸に来た時には上れなくなるかもしれない。
少しばかりやるせない気持ちで私はオランダ坂を上った。
異人館街のラッキーアイテムのひとつ、イノシシちゃんのお鼻を初めて撫でたのは、いつのことだったろう。
これが最後と
神戸のセレブなサンドイッチ
トアロード・デリカテッセン。
ハルキストの皆様は当然ご存知だろう。
神戸にある老舗。ハムやソーセージを販売し喫茶店も併設している。
小説「ダンス・ダンス・ダンス」。
主人公がお昼の準備をしようとしている時、かかってきた電話の相手に、これから作るサンドイッチの話をする。
そこに出てくるのが「神戸のデリカテッセン」。
微妙に名前が違うけれど、トアロード・デリカテッセンのことで間違いないよう。
店名