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Kindle Unlimitedならタダで読める! これだけは抑えておきたいイギリス文学 

 シェイクスピアの時代から現代まで、イギリス文学は数々の名作を生み出してきました。

 実はドラキュラも、フランケンシュタインも、ジキルとハイドも、全てイギリス文学から生まれています。

 長い歴史のなかで培われてきたイギリス文学は扱うテーマが幅広く、また、日本の文学にも影響を与えてきました。

   それでは、歴史の舞台裏、人間の心の奥底、そして愛と冒険の世界へ!

 あなたも、これから紹介する名作を通じて、新たな発見や感動を味わってみませんか?

 今回は、Kindle Unlimitedで無料で読めるイギリス文学の中から、必読の7作品を厳選いたしました。

 それぞれの作品が持つ独特の魅力を、ぜひ堪能してください。



・チャールズ・ディケンズ『オリバー・ツイスト』(光文社古典新訳文庫)

 貧困と孤児の運命に翻弄される少年の成長物語であり、19世紀イギリス社会の闇を描く社会派作品として名高い。

 語り手は、貧困、児童労働、児童虐待など、当時のイギリス社会が抱える問題をリアルに描き出す。善と悪が交錯する中、純粋な孤児オリバーが不正に巻き込まれながらも、人々の善意に救われて成長していく姿は、多くの読者に感動を与えた。

 社会悪を糾弾する視座に貫かれたこの作品は、ディケンズをイギリスの国民的英雄にならしめ、彼の作家としての地位を不動のものとした。

 大衆作家ディケンズが発表した『オリバー・ツイスト』は、単なる娯楽小説を超え、社会の不条理や貧困層の実態を克明に描いたリアリズム文学の金字塔として知られている。



・エミリ・ブロンテ『嵐が丘』 (光文社古典新訳文庫)

 世界三大悲劇に数えられる、ヒースクリフとキャサリンの激情と復讐に彩られた一大ドラマ。ブロンテが描くヨークシャの荒涼とした自然と、愛憎が渦巻く人物の感情が一体となり、読者を引きずりこむ力を持つ。愛の狂気とその破壊力が主題であり、心を揺さぶる読後感が残る。
 発表当時は、ディケンズのような隣人愛を説く小説が流行っていたため、先代の恩を忘れ復讐を繰り返すヒースクリフや、放埒で自己主張ばかり繰り返すキャサリンのキャラクターは受け容れられなかった。
 ブロンテ唯一の小説であり、その衝撃的な感情描写や先駆的に「入れ子方」の形式を取り入れたテクストは、彼女の死後に高く評価され、今なお読み継がれている。


・ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(kindle版)

 ルイス・キャロルの斬新な発想は、現実を超えたユーモアと不条理の世界を描き、子どもから大人までを魅了した。そんなキャロルが描いた『不思議の国のアリス』は、主人公の少女アリスがウサギを追いかけるところから始まり、次々と登場する不思議なキャラクターたちとの出会いを通じて、幻想的で時に不条理な世界を旅する児童文学である。
 常識を覆し、言葉遊びや逆説に満ちた展開が続くことが作品の特徴となっている。この物語は、子どもたちには純粋な冒険の楽しさを、大人には深い哲学的問いを投げかける、二重の意味を持つ。その多彩なキャラクターたちは今もなお愛され続け、時代を超えて読者を惹きつける。
 小川未明や安部公房といった日本作家のみならず、ティム・バートンやマリリン・マンソンにも愛読されている。



・ロバート・ルイス・スティーヴンソン『宝島』 (光文社古典新訳文庫)

 世界三大冒険小説に数えられる、少年ジム・ホーキンズが海賊たちと宝を巡って繰り広げる冒険譚。航海、宝探し、裏切りがスリル満点に展開され、海賊物語の金字塔として知られている。物語の中心となるのは、ジムが手に入れた宝の地図と、それを巡る海賊たちとの駆け引き。海賊船長フリントの隠した財宝を求め、スリリングな航海が始まり、ジムは次々と危険な冒険に巻き込まれていく。裏切りや陰謀が渦巻く中で、彼が成長していく姿が読者の心を掴む。
 波乱万丈の展開と緻密なキャラクター描写によって、読者を物語の冒険の真っ只中へと引き込み「宝探し」という「夢」を膨らませてくれる傑作である。『宝島』で脚光を浴びたスティーヴンソンは、のちに二重人格を扱う『ジキル博士とハイド氏』、歴史小説『バラントレイの若殿』等、書く度に趣が異なる作品を描いて文壇を驚かせた。どの作品も変化に富むことが特徴で、稀代のストーリーテラーなのだろう。



・オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』 (光文社古典新訳文庫)

 若さと美を求め、魂を代償に永遠の美を手に入れる青年ドリアンの物語。美の追求がやがて道徳的な堕落へとつながる様子を、ワイルドは鋭い皮肉を交えて描きだす。
 自らの肖像画に年齢と罪の重荷を背負わせ、自分自身は永遠に若く美しくあり続けようするドリアン。その外見の美しさとは裏腹に、内面は次第に道徳的腐敗に陥り、やがて無責任な行動が周囲の人々に悲劇をもたらす。
 外見と内面の対比が鮮やかに描かれ、当時の社会に対する批判や、美と堕落の関係が深く掘り下げられた本作は、誘惑、罪、贖罪という永遠のテーマを扱った、哲学的な傑作として名高い。
 唯美主義的なこの作品は、日本では三島由紀夫に愛読され、彼は「孔雀」というドリアン・グレイそっくりの短篇を遺している。



・ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』 (光文社古典新訳文庫)

 アフリカの未開地を舞台に、植民地主義の暗い現実と人間の内面的闇を描いた物語。探検の途中で遭遇する不条理と、人間の本質に迫る描写が秀逸。コンラッドの筆致は、道徳と文明の脆弱さを浮き彫りにする。
 おきまりの語り手であるチャールズ・マーロウは、アフリカ奥地への探検中に、謎めいた象牙商人クルツと出会う。
 文明の名のもとに植民地支配を進めるヨーロッパ社会が、いかに道徳的腐敗を引き起こすかが、クルツの狂気と堕落を通じて描かれる。
 コンラッドは、人間の内面的闇と文明の脆弱さを、巧みな暗喩と人物形象を駆使して浮き彫りにした。『闇の奥』は、植民地主義の残酷な現実と、人間の心に潜む破壊的な本質を探求する。
 この作品は、英文学最高峰の小説と評されている。


・D・H・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』 (光文社古典新訳文庫)

 人間の本能に焦点を当て、時代を先駆けたロレンスが、社会的タブーに挑戦し、愛と肉体的欲望を描いた物語。
 ヒロインであるコニー・コンスタン(チャタレイ夫人)は、戦争で不具者となった夫との冷めた関係の中で、情熱と愛を取り戻すために邸内の庭師メラーズとの恋愛に溺れていく。肉体的な欲望と精神的な充足を求める彼女の恍惚と陶酔は、当時の社会規範を乗り越え、自由と抑圧のテーマを鋭く突きつける。
 この作品は内容の過激さから発禁処分を受けるなど物議を醸した。抗議内容には「英国紳士は女性の肛門に触れたりしない」「貞淑な妻を淫らにしようと画策する悪書」という現実と乖離したとおぼしき批判も含まれ混沌としたが、かえってこの作品が性愛のリアリズムを突きつけたことの証明となっている。
 日本では翻訳を手懸けた伊藤整が刑法第175条猥褻文書頒布罪に問われ、文壇と法廷の間で喧々囂々の論争が巻き起こった。


お得度計算!

Kindle価格:7,015円
Unlimited :792円(『嵐が丘』の下巻のみ)
差額:6,223円 

 この七冊だけでもコスパ最強ですね。これから本を読んでみたい方は加入しない手はありませんね。
 だって、月一冊でも読めば元が取れてしまいますから……!

まとめ

 ここでわたしが紹介したイギリス文学の名作は、いずれもKindle Unlimitedで無料で楽しむことができます。文学史に残る不朽の作品が、あなたの手のひらで今すぐ読めるというチャンスをお見逃しなく。これまで触れたことのなかった物語の世界に、ぜひ足を踏み入れてみてください。
 Kindle Unlimitedなら、読書記録をつけられる機能を使って、自分だけの文学の世界を築くことができます。
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