50ドルで疾走、スニーカーの革命児ナイトの足跡をたどる『SHOE DOG(シュードッグ)』
こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!
皆さんはスニーカーを履いていますか?
スニーカー愛好家でなくても、ナイキ(NIKE)を知らない方はいないでしょう。
私も昔、エアマックス95が欲しくてたまりませんでした。マックス狩りと呼ばれる事件に発展するほどの社会現象でしたね。
ビョークや広末涼子を広告塔にした競合リーボックのポンプフューリーと双璧をなす、伝説の一足だと思っています。当時はハイテクスニーカーブームと呼ばれていました。
そんなスニーカーブームに火をつけたナイキを生み出した男は何者なのか?
ナイキは知られていても、創業者についてはあまり知られていないのではないかと思います。
わずか50ドルを握りしめ、たった一人で始めたビジネスが、なぜ世界的なスポーツブランドへと駆け抜けられたのか?
その答えは、ナイキ創業者フィル・ナイトの疾走感あふれる自伝『SHOE DOG(シュードッグ)』にあります!
内容
舞台は1960年代のアメリカ
夢を追いかける若者 フィル・ナイトは、日本のオニツカタイガー(今のアシックス)のシューズに惚れ込み、アメリカで売ることを思いつく
ゼロからのスタート お金もコネもない状態から、50ドルを元手に会社を立ち上げます。これがナイキの始まり
困難の連続 資金繰りに奔走し、ライバル会社との競争、訴訟問題など、何度も壁にぶつかる
仲間との絆 共同創業者のビル・バウワーマンや、初期の社員たちとの強い絆が、会社を成長させる
ブランドの誕生 オニツカタイガーと別れた後、社名を「ナイキ」に変え、独自のシューズブランドを立ち上げる
世界的なブランドへ エアマックスやエアジョーダンなど、革新的な商品を生み出し、世界中で愛されるブランドへ躍進していく
これだけだと社史なので、もっと内容を掘り下げていきましょう!
詳しいポイント
夢への挑戦 スタンフォード大学でMBAを取得したフィル・ナイトは、日本のオニツカタイガー(現アシックス)のランニングシューズに魅了され、アメリカでの販売代理店として「ブルーリボン・スポーツ」(後のナイキ)を設立する。しかし、資金繰りの苦労、家族との葛藤、ライバル企業との熾烈な競争など、数々の困難の始まりであった
ビジネスパートナー 共同創業者であるビル・バウワーマン(オレゴン大学陸上コーチ)との二人三脚で、革新的なシューズ開発や独自のマーケティング戦略を展開していく。その過程で、初期の社員や投資家など、彼を支えた多くの人々との絆や人間ドラマも描かれている
ブランドの誕生 オニツカタイガーとの契約解消後、ギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」にちなんで社名を「ナイキ」に変更し、独自のシューズブランドを立ち上げる。その後、エアマックスやエアジョーダンなどの人気商品を生み出し、開発秘話を織り込みながら、世界的スポーツブランドへと成長していく過程が詳細に描かれる
経営哲学 フィル・ナイト氏の「リスクを恐れずに挑戦すること」「情熱を傾けること」「チームワークの重要性」といった経営哲学が、ナイキの成功を支えたことがわかるようになっている
成功の裏側 ナイキの華々しい成功の裏には、訴訟問題や製造工場での労働問題など、様々な困難や挫折があった。本書はアメリカンドリームを描きつつも、これらの問題にも触れ、企業としての責任や倫理観についても考えさせられる味わい深い自伝にしあがっている
この本を読むと、なぜナイキは世界的なブランドになれたのか、その裏側を知ることができます。そして、 夢を追い続けることの大切さ、決して諦めない強い意志に心を打たれます。そして、 フィル・ナイトと仲間たちとの友情、家族との葛藤など、人間味あふれるストーリーに感動すること間違いなしです!
感想
『SHOE DOG(シュードッグ)』を読んだ感想を、一言であらわすと「スニーカーで柵を乗り越え、その足でグラウンドを駆け抜けるような疾走感にあふれた物語」です。
まず、ナイキの創業から世界的なブランドになるまでの道のりは、まさに波乱万丈。資金繰りの苦労、ライバル企業との熾烈な競争、訴訟問題など、何度も倒産の危機に瀕しながらも、フィル・ナイトの不屈の精神と情熱によって乗り越えていく姿は、読んでいて手に汗握ります。
また、フィル・ナイトの人間味あふれる描写も魅力のひとつ。家族との葛藤や、社員との絆、そして彼自身の人生哲学など、ビジネス書でありながら、まるで小説を読んでいるかのような面白さがありました。特に、創業メンバーであるビル・バウワーマンとの強い絆や、社員たちとの信頼関係は、現代のビジネスにも通じる大切な教訓を与えてくれます。
さらに、ナイキというブランドがどのようにして生まれたのか、その裏側を知ることができるのも本書の魅力です。エアマックスやエアジョーダンの誕生秘話や、革新的なシューズ開発の裏側など、ナイキファンにはたまらないエピソードが満載となっていました。
もちろん、成功ばかりではなく、企業としての責任や倫理について考えさせられる場面もあります。ナイキが直面した労働問題など、企業の成長に伴う課題についても触れられており、読み進めるうちに、ナイキという企業をより深く理解することができるようになっています。
全体を通して、『SHOE DOG(シュードッグ)』は、単なるビジネス書ではなく、夢を追いかけることの大切さ、情熱、逆境に立ち向かう勇気、そしてビジネスにおけるリーダーシップやチームワークの重要性など、多くのことを教えてくれる、感動的で刺激的な1冊です。
ナイキファンはもちろん、ビジネスパーソン、起業家、そして夢を追いかけるすべての人におすすめしたい本です。
こちら単行本だと1980円ですが、Kindleだと半額(990円)なので、Kindleで読んでしまうのもおすすめです。
スニーカーで夢を追い駆けた男の挑戦!
フィル・ナイトの物語が、あなたの足元に一歩踏み出す勇気を与える!
【編集後記】
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