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切貼民話(folktellage)

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地域に伝わる民話に纏わる場所を訪れ、直感的に目に入ったものを撮影→それらを印刷して切り貼りし、新たな民話や伝説の生き物などを表現する、私が考えたアプローチです。「切貼民話師(fo…
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記事一覧

【中間報告書】切貼民話によって教育観の変化や私の働き方・生き方はどう変わるのか?

【中間報告書】切貼民話によって教育観の変化や私の働き方・生き方はどう変わるのか?

今回の記事は、新しい働き方LABの研究員として実験をしている中間報告書となります。新しい働き方LABについてご興味のある方はこちらのホームページをご覧ください。

また、研究を始めるにあたって3ヶ月前に作成した計画書はこちらになります。基本的にこの計画書に沿って振り返るとともに、後半3ヶ月間の実験内容や評価方法などについで見直していきます。

【第1ステージ】「切貼民話」を知っていただけるのか?ま

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岩手県金ケ崎町でのコラー獣作りワークショップレポート

岩手県金ケ崎町でのコラー獣作りワークショップレポート

先日、岩手県金ケ崎町にある金ケ崎芸術大学校(旧菅原家侍住宅)さんにてコラー獣作りワークショップを行いました。金ケ崎芸術大学校さんのホームページはこちらです。

これまでのワークショップでは民話や妖怪ゆかりの地を訪れて素材を集め、導入ではこうした話を語って参加者の皆様のイメージを膨らませてから制作を行っていました。金ケ崎町にも「大工と鬼六」という有名な物語が伝わっています。

しかし今回のワークショ

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坂戸市でのワークショップレポート〜「全く新しい坂戸妖怪」が生まれる場を捉える〜

坂戸市でのワークショップレポート〜「全く新しい坂戸妖怪」が生まれる場を捉える〜

妖怪研究家の市川寛也先生と一緒に「全く新しい坂戸妖怪をつくろう!!」というワークショップを行っています。

舞台は埼玉県坂戸市。私がコミュニティー・スペースで勤務していた際に坂戸市の民話をテーマにしたまち歩きを行い、偶然撮影された手ブレ写真を使った表現が生まれたという体験があったため、「ぜひ坂戸を舞台にワークショップができたら…!」と思ってのことでした。

ワークショップは全3回。

〇第1回目

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遠野の旅①〜遠野郷八幡宮・伝承園〜

遠野の旅①〜遠野郷八幡宮・伝承園〜

前回のブログでは、岩手県北上市を初めて訪れ鬼の館へ行ったことについてまとめました。

今回はその翌日、遠野市を訪れたことをまとめたいと思います。長くなってしまうので前編と後編に分けて書いていきます。

行きの電車で早速トラブルが…!

北上駅からJR東北本線に乗り、花巻駅で釜石線へと乗り換え。豊かな自然が広がる景色を眺めながら遠野駅へと向かいました。

電車は順調に進み、車内での読書も捗ります。…

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鬼のすむ街・北上へ

鬼のすむ街・北上へ

久しぶりの更新になってしまいました💦

連休期間、2泊3日で岩手県の北上〜遠野を訪れています。「切貼民話師」として各地の民話や伝承ゆかりの地を巡る活動を始めて1年が経ち、「このような活動をしているなら遠野を訪れるべきだ!」と直感的に思ったため。

今回のブログは「鬼の館」を中心に北上の散策を行った初日のレポートです。

鬼のすむ街・北上

実は東北地方を訪れるのは今回が初めての私。大宮駅から新幹

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足利市で生まれたコラー獣たち

足利市で生まれたコラー獣たち

またしても投稿までに間隔が空いてしまいました💦
前回の記事の続きで、出来上がりつつある作品を紹介したいと思います。

今回表現したのは足利市の島田八坂神社さんと、富士上浅間神社さんで撮影した素材たちから生まれたコラー獣です。

足利市で生まれたコラー獣たちミチビキサマ

まずはミチビキサマ。切貼民話のイメージキャラクター?となっているオサキサマの仲間のような存在で、その土地へと導く役割を担ってい

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龍にまつわる民話や伝説の地へ①〜貴船神社、足利富士上浅間神社〜

龍にまつわる民話や伝説の地へ①〜貴船神社、足利富士上浅間神社〜

今日も切り貼っていきましょう!
切貼民話師のゆーだいです。

今年は辰年ということで、最近は龍にまつわる民話や伝説ゆかりの場所を巡っています。
今回のブログでは、京都府にある貴船神社と栃木県足利市にある足利富士上浅間神社を訪れた際のレポートをまとめました。

京都府 貴船神社

はじめに、京都府の貴船神社について。
貴船神社には水の神様である高龗神という龍神をお祀りしているとのこと。日本三大龍穴と

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龍の伝説がある四尾連湖へ!2024年初めての切貼民話

龍の伝説がある四尾連湖へ!2024年初めての切貼民話

とても久しぶりの投稿になってしまい、気付けば年もあけてしまいました。2024年も切貼民話師としての活動を楽しみながら進めていきますので、本年もよろしくお願いいたします。

今年初めてのフィールドワークを行なった場所は、山梨県市川三郷町にある四尾連湖(しびれこ)。4つの尾を連ねた龍である尾崎龍王が湖の名前の由来だそうで、辰年であることに因み、この場所を選びました。

過酷!四尾連湖までの道のり!

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切貼民話師としての近況報告

切貼民話師としての近況報告

なかなかブログを書く余裕がなく更新が遅くなってしまいました💦
切貼民話師としての近況報告をまとめようと思います😊

「鬼と山梨の妖怪展」に出展させていただきました👹

まずは、お世話になっている妖怪作家の大蛇堂さん主催、山梨県大月市で開催された「鬼と山梨の妖怪展」に出展させていただきました😊

会場は大月市にある中樹山淨照寺さん。
凛とした趣のあるお寺の雰囲気と大蛇堂さんの作品とがマッチし

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切貼民話のプロセス〜「コラー獣」の変化に着目して〜

切貼民話のプロセス〜「コラー獣」の変化に着目して〜

民話の本やインターネットなどから、面白そうな民話を見つけ、行ってみようと思う。この時には、まだ「コラー獣」の完成形は全くイメージできていない。

民話ゆかりの地を訪れる。これだけいろいろな情報(もちろん写真に収められた以外にも様々なものが広がっており、それらの総体として埼玉県吉川市の「中井沼」という場が生み出されている)がある中で、その時、その瞬間にピンときたものに思わずカメラを向けてしまう。この

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新生・切貼民話、始動‼️〜蹴裂神社のコラー獣&切貼民話〜

新生・切貼民話、始動‼️〜蹴裂神社のコラー獣&切貼民話〜

これまで民話ゆかりの地を巡って素材を集め、それらをコラージュして作品を作ってきました。が、その表現方法を振り返り、ふと

「数々のコラー獣(=コラージュして生まれた幻獣)を生み出してXやInstagramで発信し、展示もさせていただいたけれど、肝心な『民話』の要素はどこへ行った?私自身の民話観をどう表現するの?」

と考えるようになりました。

そこで、山梨県市川三郷町にある「蹴裂神社」周辺を訪れ

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「Material, or」展を通して切貼民話について考える

「Material, or」展を通して切貼民話について考える

今日は、21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「Material, or」展に行ってきました。

切貼民話制作においてフィールドワークをしていると、ふと「なんだこれは!面白い!」と思うものとの出会いがたくさんあります。また、それらを印刷して切り抜き、並べる中で、単に「木のコブ」「落ちた瓦の破片」などといったものが、「コラー獣」の一部分として新たな意味を持ち始めます。

こうした感覚を

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宇宙初‼️切貼民話ワークショップ開催✨

宇宙初‼️切貼民話ワークショップ開催✨

造形教育の研究会での実践報告&ワークショップ

本日、お世話になっている神奈川県の造形教育の研究会にて、「伝説の生き物」表現ワークショップについての実践報告と、私にとって初めての、そして(おそらく)宇宙初の切貼民話ワークショップをさせていただきました✨

幼保、小中高、大学の先生方や造形学生さんが集い、造形教育実践について語り合い学びを深めていく1日。小学校教諭をしていた頃からお世話になっており、

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兎に因んだ場所で切貼民話〜「角兎展」出展決定‼️

兎に因んだ場所で切貼民話〜「角兎展」出展決定‼️

今日も切り貼っていきましょう‼️
切貼民話師のゆーだいです。

今回はうさぎに因んだ場所を訪れて制作した切貼民話の作品たちを紹介します🐇

天上山〜うさぎ神社〜

まずは、山梨県富士河口湖町にある天上山を訪れた様子をまとめていきます📝

天上山は「カチカチ山」の舞台とされる山で、ロープウェイに乗って中腹の「富士見台駅」で降りると富士山のビュースポットや「たぬき茶屋」などに辿り着きます。私が訪れ

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