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2022年9月の記事一覧
山深き遠野の里の物語せよ
山深き遠野の里の物語せよ
『遠野物語』の舞台裏を解説した本です。
解説本というと、「難しくて、退屈」という印象をお持ちかも知れませんね。
この本に限っては、そんなことはありません!
『遠野物語』は、説明するまでもない名著ですね。日本民俗学の金字塔です。座敷童子や河童など、妖怪談が収録されていることでも有名です。
二〇一〇年現在の日本では、「座敷童子や河童が実在する」と信じ
ザシキワラシの見えるとき―東北の神霊と語り (三弥井民俗選書)
ザシキワラシの見えるとき―東北の神霊と語り (三弥井民俗選書)
ザシキワラシという題名からして、妖怪について書いた本、だと思われそうですね。
それを期待すると、ちょっと違います。
どちらかといえば、副題の『東北の神霊と語り』のほうが、本題です。
題名と内容に、食い違いがあるため、評価点を付けるとすれば、満点にはできません。とはいえ、そこを別にすれば、満点と言っていい内容です(^^
石にこめた縄文人の祈り・大湯環状列石【おおゆかんじょうれっせき】(シリーズ「遺跡を学ぶ」)
石にこめた縄文人の祈り・大湯環状列石【おおゆかんじょうれっせき】 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
秋田県にある遺跡、大湯【おおゆ】の環状列石【かんじょうれっせき】を御存知でしょうか? この本は、これについて解説した本です。
古代史や考古学が好きな方なら、大湯の環状列石は、「説明の必要もないほど有名だ」と思うでしょう。
そういう方にも、この本は、役立つと思います。大湯の環状列石について、現
日本の海の幽霊・妖怪 (中公文庫BIBLIO)
日本の海の幽霊・妖怪 (中公文庫BIBLIO)
この本を読むと、日本人が、「海の幽霊と妖怪に、密接な関係がある」と考えていたことがわかります。
というより、「日本の海では、幽霊と妖怪を区別できない」というほうが、正しいでしょう。
例えば、日本には、船幽霊【ふなゆうれい】という伝承があります。この本に載っています。
名前に「幽霊」が付くとおり、これは、海で死んだ人が、幽霊となって現