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2024年9月12日 19:30
空想の梯を上る人々の夢の中暁は何よりも 満たされていた両手を広げ 腕の帆に星が零れる瞬間に暁は賑やかに 振り向いていた緩やかな川のほほえみに車輪を漕いだ一心と猫のまどろみ 暗闇にのどを鳴らして 朝を待つ景観が 隙間から走る景観が 隙間から走る暁の街に降る陽射しに実は分かっている誰もいない未来を少し想像しているりんご飴のような月を深く抱いて眠っていた赤
2024年9月3日 19:00
砂を掴めば掴む程にルアーを凝らす池の畔で遠く微かに 人の幻暁を一つ越えて来る火は千里の夢を見ているらしい雲の滲んだ蒼茫錆びた歯車の散らばる辺りでグラフィックの私は独りきらめくように吹く風向き あつめている砂を編んだ陽の光の差す空き瓶を拾ったようで より色はモノトーンに染まってく影だけがそこにある影だけがそこにある不思議な都がある砂を編んだ陽の光 ぐるり
2024年9月3日 18:30
眠りの薪をくべる囀りならずっと羽の擬音で 雲の上までそこから降る雨や川を模る 音を走らせ向かい側から見上げてみたら捩じれる空の由来がなびく縁側の風・・・眠れる夜が明ける夢の奥底からそっと柑橘の声 果実の舟でそこで目覚める瞳の意味が彩る 指を走らせキッチンの火とサラダのボウル思い浮かべる日々はサラサラ直喩の川へ詩集 "真夜中
2024年7月13日 21:00
街が目の前にある街が目の前にある(いよいよ、いよいよ)ビル群の幻に(いよいよ、いよいよ)花びらの思慮を重ね街がこの前にある街がこの前にある(いよいよ、いよいよ)連綿の葉脈から(いよいよ、いよいよ)事象 幾千 夜を数えエモーション悠久花の思慮を重ねる街へ暁闇戸惑いの住む人へのモーション探求時々の別れからエモーションエモー
2024年5月25日 19:30
カーテンを開けた瞬間がはじまりだとしたら閉めきったままでもいいと思えたり少し正直になれたら手を振る物もあるでしょ 物もあるでしょ歩き出す春を数えて どれぐらい風の数だけ 先を行く夢に見るまで もう少し佇む未来光にもなれるかもしれないね弧を描く音へと深く行けるかも あと少しだけ星を向く 顔を上げて風を呼ぶ青の花火鳴る日いつまでも胸に仕舞っていてよここからの握った手を
2024年5月8日 18:30
僕らの最深部のあの夏は欲しがったって手に入らない最初から無いものだって思った方がいっそいいのかと思ったりもしたよよくある話を積み上げたその何気なさを振り返ることしかできないのだと自転車に乗ってどこまでも行けそうさ風に髪を泳がせて、全力で息を吐いたあの人の背はあの時のまま段々自分だけ大きくなって、街と変わって、あれから何年目の夏だっけ すっかり世界は別の物時には恍惚とした日々に笑っ
2024年4月30日 19:30
少し暗いです空の星を指で繋いでいた自分だけの星座創っていた星座はやがて夜の向こうへ消えていった消えていった光が優し過ぎるんだ強く柔らかく包み込むんだ芝に寝転ぶ僕には壁が出来ているのにこの時間だけ、時間だけ味方でいてくれればいい分からなくなっていく冬の心、誤魔化さないでくれ自分が分からなくなっている冬の心、誤魔化さないでくれ誤魔化さないでくれ空の星を指で繋いでいた自
2024年4月26日 19:30
風声鶴唳のその刹那が 沈んでいく重力と残る感覚に沿って 招く光に蠢いていく思い出せない言葉 電燈さざめく雑踏の方へひた走るクラゲに見えたんだ立ち止まる僕は影 心は絡繰り屋敷のように感情の仕掛が次から次へと立ち止まる僕は影 心は嵐の夜のように表情の木々を荒々しくその暁闇の通りを今一度粒子ほどの憶えを読み返すまた忘れるほどの遠雷から来る雨に部屋から抜け出そう冷えた風に悴
2024年4月12日 19:30
雨の轍消えた此処でかの日の紅忘れられないくらいの銀世界の虹思い出した君の話一つ聞かせて嘘でもいいから君の顔浮かび出したアスファルトに立つごめんね、そこで言葉の渦に僕は回って夜な夜などこか遠くの朝の踊る薫りそこに居るからそこに居るからカーテンの前で蹲る僕が重なる地平君の話一つおしえて日常の朝雨の轍消えた此処でかの日の儚い忘れられないくらいの空を思い出した僕の
2024年4月5日 20:00
通り過ぎた焔みたい、紅い、紅い雲夜の帷と花の見える川面へきっと僕の言葉は泥濘行ったり来たり行ったり来たりそれでも伝えたいな伝えたいな題名のない…題名のない気分は今を逆再生してすべてやり直しそう題名のない…題名のない川面に例えば、例えば誰かを思い浮かべて鮮やかに、鮮やかに土手から見えたスターマインそうきっと知っていたはず布団に入る前に電柱、その先を照ら
2024年4月3日 19:30
桟橋に船が着く頃夜は徐々に熱帯眠りの横に流れる風を聴き残る季節を指で数えるこの生活の路線図は膨大でまだまだ端のないどこまでも道を描けるそう駆け抜けていく星羅の夏を響くあの日、花火の音羽をゆらす鈴虫と隣り合わせ桟橋に船が着く頃夜は徐々に薄白くなり水面に映る顔を見て髪が伸びたことに気付くこの生活の路線図は壮大でまだまだ知らないどこまでも声は駆けるそう駆け抜けて
2024年4月1日 19:30
軋んだ冬のブランコに名前を落としてきたらしいそのまま遠くへ来たもので、心配そうな君隅々まで名前のある世界にもうすぐ春の兆し浮かない顔をする君にも、そのうち春は来るからさ 心配しないで道は延々と柔らかい言葉だけ映すけれど君の中では、そういうことじゃないだろうことを分かっている君の名前を見つけることが宿命なんだと思っている春の兆しを見つけたときは孤独ではないと思ってほしい今、目に
2024年3月30日 19:30
とりあえず一人を貫く一人は、それは気楽だけれど色々とすり減ることがある仕方ないとばっさり捨てた過去はまるで煙のように薄暗い星は点々と月の名の船は終着へ通り過ぎた記憶はまるで近くて遠い道すがら見つめるガラスは鏡になって佇む僕と日蝕を映し枝垂れ柳のように街を灯す照明の中を汗ばみ急いだ幼気な月と違う明日の風は心の波間をゆらすおおよその幻と影を踊らせた指で今までに呟
2024年3月8日 19:00
インプットして粘土のようにこねて出来た月の裏側何もかも刹那の火花時間を数えて一つ、二つ、三つ目には月の裏側瓶に立てた水中花雲間に飛ぶ鳥は気のせい赤い夕暮れも気のせい気のせいじゃないのはあなたの気配どこからか懐かしく、言葉を言いたげに何でもない夜の光るずっと、ずっと、ずっと、ずっと何にもない夜の笑うぐっと、ぐっと、ぐっと、ぐっとインプットして粘土のようにこねて出来た