
【詞】砂上の楼閣♯
砂を掴めば掴む程に
ルアーを凝らす池の畔で
遠く微かに 人の幻
暁を一つ越えて来る火は
千里の夢を見ているらしい
雲の滲んだ蒼茫
錆びた歯車の散らばる辺りで
グラフィックの私は独り
きらめくように吹く
風向き あつめている
砂を編んだ
陽の光の差す空き瓶を
拾ったようで より色は
モノトーンに染まってく
影だけがそこにある
影だけがそこにある
不思議な都がある
砂を編んだ
陽の光 ぐるり 一回り
そう思っても 今は
君に会えることもない
汽車は通り過ぎたらしい
汽車は通り過ぎたらしい
夜になるまで暇をつぶし
詩集 "真夜中" より
こちらは、今年の3月に投稿した 砂上の楼閣 という詞の続編で、同じ空間の別の世界線をイメージしているので、"♯"を付けています
一人称が 私 だったり、
元の詞と同じく ルアー が出てきたり、
比べて読んでみると、文章に変化があるように感じます
最近投稿した詞はこちらから!
見出し画像 夜の景色みたいで綺麗💫