【詞】ナイロン
カーテンを開けた瞬間がはじまりだとしたら
閉めきったままでもいいと思えたり
少し正直になれたら
手を振る物もあるでしょ 物もあるでしょ
歩き出す春を数えて どれぐらい
風の数だけ 先を行く
夢に見るまで もう少し
佇む未来
光にもなれるかもしれないね
弧を描く音へと深く
行けるかも あと少しだけ
星を向く 顔を上げて
風を呼ぶ
青の花火鳴る日いつまでも胸に仕舞っていてよ
ここからの握った手を忘れないでいてよ
世界に思う以上に翳りが多くても
隙間に咲いた夢 掴んでみれば大きくて
気になる光の旅路 声にしてみてよ
ここからの踊った手を離さないでいてよ
海の中すり抜けた日々を手繰るナイロン
夜に見る夢の中で会いましょう
ここにライター一つだけ
忘れないでいてよ
世界に思う以上に翳りが多くても
青の花火鳴る日いつまでも胸に仕舞っていてよ
遠く向こうに走っていくよ
気になる光を手に 口にするほど
誰かのことを考えているの
海の中すり抜けた日々を手繰るナイロン
夜に見る夢の中で会いましょう
夢の中でも会えるでしょう
詩集"ねむれる" より
全体的にシンプルな文章になったと思いました
"青の花火鳴る日いつまでも胸に仕舞っていてよ" は回想をイメージしています
また、今回は"夜釣り"がテーマになっていて、
"海の中すり抜けた日々を手繰るナイロン" は、
釣りの様子をイメージしています🐟
タイトルの"ナイロン"は、ナイロン製の釣り糸の意味です
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