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弱さを知るおじさん
2024年10月19日 16:30
星野源さんの「いのちの車窓から2」を読んだ。前作のいのちの車窓からを読んでから、長い時間が経った。人は変わる。僕の考え方も、見えている景色も、あの時は大きく変わっている。これからの人生をどう生きようか。敷かれたレールをただ進んでいくだけの人生。人生なんて決まっている?運命ってものがあって、僕たちがどう行動したところで、起こる事象は何も変わらない。そう諦めて生きてしまって
2024年10月13日 07:17
竹中直人さんのエッセイ「なんだか今日もダメみたい」を読んだ。タイトルがまず素晴らしい。竹中さんのお人柄を表している。なんかダメみたい。それでも前を向き、とりあえず生きてみる。挑戦してみる。本書は竹中さんの自伝的なエッセイだ。様々な出来事を経て、今日まで生きてきたことがわかる。本当にもうダメだと思うことも何度だってあるだろう。今日もダメみたい。そんな感じでいい。明日もダメ
2024年10月9日 22:47
ブレイディみかこさんの「転がる珠玉のように」を読んだ。人生は色々あるよな、と感じた。色々あって、全てはなるようになっていく。今こうして、生きていることが何よりの証明だったりする。転がって生きていこう。無理に自分の足で突き進む必要なんてない。自然の流れに身を任せて、転がって、そこから見える景色を楽しめる分だけ楽しんで。そうやって、人生を楽しんでいけたらいいなと、思わせてく
2024年9月23日 07:40
MEGUMIさんの「心に効く美容」を読んだ。強い女性というイメージを著者に対して持っていたが、実は繊細で気遣いの人で、弱さを抱えているからこそ並大抵じゃない努力をされているんだと知り、とても共感と尊敬の気持ちを抱いた。美容のように自分をより良くするための行動は、普段頑張っている自分への何よりの愛情表現だと思う。私も日々のトレーニングや食事管理を意識して、自分自身を良い状態にしてあげたい。
2024年9月15日 07:57
シソンヌじろうさんの「シソンヌじろうの自分探し」を読んだ。故郷の青森県弘前市での思い出を遡り、自身のルーツを考えていくエッセイ集。故郷への感謝とか、懐かしい記憶が蘇ってなんだかエモくなれました。今いる自分を作ってくれたのは、関わってきた土地、人のおかげである。そこに対する感謝は忘れずにいたい。たとえ綺麗な思い出だけじゃないにしろ。これからも、様々な場所へ行き、様々な人と会うのだろ
2024年6月24日 07:37
お笑い芸人 Aマッソ 加納愛子さんのエッセイ「イルカも泳ぐわい。」を読んだ。偉そうなことを言うつもりはないけど、加納さんの言葉はすごく上質だ。品がある。関西弁で一見強い言葉もあるのだけれど、その一つ一つが繊細で意味があって、すごく感受性が高い方なんだなと思った。良い意味でぶっ飛んでもいるし、良い意味で人間的でもある。自分が経験したこと、感じたことをこんなにも巧みに言葉にできたなら、人生
2024年5月12日 07:26
尾崎世界観さんの対談集、「身のある話と、歯に詰まるワタシ」を読んだ。他人と会話を交わすことで、自らの考えが少しずつ変わっていく。それはとても面白いことだなと思った。影響を与え、与えられながら生きていく。それが人間であり人生。言葉にすることの力も感じさせてくれた。尾崎さんは小説も書かれている。日頃感じる生きづらさや葛藤、悲しみや怒りを歌詞や文学へと昇華し、誰かの人生に影響を与えている
2024年4月20日 05:40
木梨憲武さんの自伝 「みなさんのおかげです」を読んだ。人生を楽しんでいくコツみたいなのを学べた気がする。まずは前提。人生を楽しんでいこうという姿勢。楽しいことが向こうから訪れるのを待つのではなく、こちらから追いかけていく。能動的に人生を楽しんでいく姿勢が大切だ。楽しもうという決意がない限り、人生なんて楽しくなるはずがない。好きに生きよう。やりたいことをやっていこう。そして大切
2023年11月18日 18:40
町田そのこさんの「宙ごはん」を読んだ。人間色々あるよなと、改めて思った。人と人との関わりの中で、苦しみが生まれる。苦しむ人を可哀想だと思うけど、その人を苦しめる人もまた、苦しみを抱えている同志なのかもしれない。誰かに苦しめられる時、その人の背景を少しだけ想像できたらいい。この人がこんな行動をとることには、何か理由があるのだろう。善意のかけらも見られない人間だけど、本当のこの人は
2023年3月26日 16:12
安堂ホセさんの「ジャクソンひとり」を読んだ。人って一括りにしてしまうものだよなと感じた。例えば外人さんがそこにいれば、「外人さん」だと認識してしまう。その人が道端に唾とか吐いてたら、「やっぱ外人さんってマナーが悪いよね〜」とか思っちゃうだろう。人は括ってしまう。そして、そのフィルターを通してしまうから、ありのままで目の前の人と向き合うことは難しい。同じ日本人でもそうだろう。例え
2023年2月16日 22:42
凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」を読みました。恋愛小説を通じて、人生について深く考えさせてくれました。結局は、今の自分が生きたいように、生きていくしかないのだと思います。主要人物の男性は、癌で若くして亡くなりました。明日が来る保証なんてないのです。だから今を大切に生きなくてはならない。逆もまた然りです。明日なんて来ないで欲しいと祈るほど人生が辛くても、死ぬまでは生きていかなくて
2023年2月10日 21:31
川上未映子さんの「乳と卵」「夏物語」を読んだ。生きること、生まれること、生むことについて考えさせられた。子供を生むか生まないか。人生の大きな判断だ。ずっと人生がしんどかった。子供を生むことで、「人生の被害者」を増やしてどうするんだという気持ちは今もある。こんなに苦しい世界に、自分の子供を産み落とすことなんて、できっこない。ただ、子供がいない生活も、それはそれでしんどい。世間
2023年1月15日 22:00
恩田陸さんの「祝祭と予感」を読みました。最近読んだ「蜜蜂と遠雷」がとても面白かったので、続編となる本作を読んでみました。登場人物の背景が詳細に描かれており、とても楽しく読めました。俗にいう「スピンオフ」作品ですが、同じ世界線でも違う視点から見るとまた違った景色が現れて、とても面白いなと思います。現実世界でも、そんな物の見方ができたら楽しいなと思います。目の前の人は、どんな人生を歩
2023年1月14日 22:43
飛鳥井千砂さんの「見つけたいのは、光。」を読みました。育児に疲弊する女性、夫との関係や仕事に悩む女性、そして二人が共通して見ている育児ブログの著者である女性。それぞれが抱える人生の苦悩。きっと苦悩を抱えない人生などないのだと思います。子供がいれば子育てに苦しみを覚え、子供がいなければ世間から向けられる冷たい視線に苦しめられ。この人生には逃げ場なんてないのかと、悲しくなってしまいます