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スピンオフが人生を豊かにするコツ 〜「祝祭と予感」を読みました〜


恩田陸さんの「祝祭と予感」を読みました。
最近読んだ「蜜蜂と遠雷」がとても面白かったので、続編となる本作を読んでみました。

登場人物の背景が詳細に描かれており、とても楽しく読めました。

俗にいう「スピンオフ」作品ですが、同じ世界線でも違う視点から見るとまた違った景色が現れて、とても面白いなと思います。

現実世界でも、そんな物の見方ができたら楽しいなと思います。

目の前の人は、どんな人生を歩んできたのだろう?
私の見えない世界では、どんな生活を送っているのだろう?

なんか、そんなイメージを膨らませるだけで、普通の生活が少し楽しくなる気がします。

しんどいこと、嫌なことがあった時にもこの手法は使えます。

例えば上司に理不尽に怒られた時に、「私の見えない家庭の世界で、嫌なことがあったのかもなぁ‥」とイメージできれば、怒りは少し和らぐかもしれません。

どうイメージしようが、私たちの自由です。
私たちの人生が少しでも楽になるように、都合よく解釈していけばいいのだと思います。

同じ物語を違う角度から捉えてみる。
人生の楽しみ方を教えてくれた、素敵な一冊でした。

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