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村上春樹「風の歌を聴け」の解説・解釈 「嘘つき」の謎とはなんなのか?(僕はひとつしか嘘をつかなかった とはなにか?)
村上春樹のデビュー作である「風の歌を聴け」は難解なことで知られる小説です。例えばyahoo知恵袋にこんなような質問がありました。
以下に私が書く文章は、このような質問に対する私なりの回答です。この小説を丁寧に読んでいくと一貫したテーマと、あるルールに従って書かれていることが理解できると私は考えています。
先に結論を述べるとこの小説のテーマは、大体ある歌のサビと同じものだと私は考えています。これ
休日の過ごし方とか最近考えてることとか
総裁選についての動画を色々見た。出馬できなかった、経済産業大臣の齋藤健さんが一番好きだった。その次に小林鷹之さん。私にとっては、色々な争点の中で現実的かつ未来志向のエネルギー政策を描いてくれる候補が魅力的に見えたということだろう。最近はもう候補も実質的に絞られてきて少し飽き始めている。
newsオードリーを見て、東浩紀さんがどこかで言っていた「知る」ことと「考える」ことの違いを思い出した。若林さ
会えなくなった人の夢をみた話
※小説です
昔の人の夢を見た。最初は夢だと気付かなかった。メッセージが送られてきていた。いつもの口調だった。俺は現実だとすっかり思っていたから、あ、そうなんだと思った。すぐに既読をつけるのは尻尾振ってるみたいで違うかなと思いながら、そうなんだ、なんて返事をしようかなと考え始めていた。それで、目を開けた。「目を開けた」? ことに俺は不思議になって、あ、これは夢なんだと思った。そうなんだ、と思った。悲
気づかないうちに傲慢になっていた
「22歳なんてもうそんなに可能性はない」「『勝負するに足りる場所』に出会えていることが羨ましい」「妙にいろんなことに手を出して中途半端」をはじめとして、反省しているようで、「本来ならもっと輝かしい未来があった」っていうある種のおごりがある気がするな
友人から言われたこの言葉が、気づけば頭から離れない。「おごり」と言おうか、「傲慢」と言おうか。真っ直ぐに指摘されて、その時はあまりなんとも思わなかっ