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大河ドラマ「光る君へ」感想

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大河ドラマ「光る君へ」の感想をまとめています。
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#枕草子

大河ドラマ「光る君へ」第29回~『枕草子』と文学観について考える

大河ドラマ「光る君へ」第29回~『枕草子』と文学観について考える

こんばんは、もちまるです。

今回も大河ドラマ「光る君へ」の考察です。

今回は、『枕草子』についてフォーカスしていこうと思います。

印象的だったのは、まひろ(紫式部)と清少納言が話している場面。
2人の文学観が見て伺えました。

興味深い記事を見つけたので、引用しつつお話させてくださいね。

記事はこちら。

『源氏物語』は、影が多くあるように感じます。

人間の色々な感情(光や影)が垣間見れ

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大河ドラマ「光る君へ」第28回~定子の辞世の和歌を考察する

大河ドラマ「光る君へ」第28回~定子の辞世の和歌を考察する

こんばんは、もちまるです。

今回も大河ドラマ「光る君へ」の感想になります。

今回は…中宮定子の崩御…
何て悲しいのでしょう…

辞世の句が登場していましたので、考察していこうと思います。

何て悲しい和歌なのでしょうか…
心が痛みます。

この和歌は、一条天皇に向けたものでしょう。
ドラマでも分かるように、一条天皇は定子を非常に愛していました。
こんなにも早く命を落とした定子の崩御にどれほど悲

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大河ドラマ「光る君へ」第25話~清少納言の「空寒み 花に紛へて 散る雪に」和歌の考察

大河ドラマ「光る君へ」第25話~清少納言の「空寒み 花に紛へて 散る雪に」和歌の考察

こんばんは、もちまるです。

今回も「光る君へ」の感想になります。

今回は…こちらの和歌について考察していきたいと思います!
(もはや和歌マニア…)

この和歌は、平安の風流人、藤原公任が下の句だけを詠んで、清少納言に渡したもの。

この下の句に上の句を付けてごらんといういわば挑戦状のようなものですね。

「少し春有る 心地こそすれ」は、『白楽天詩集』を踏まえていると言われています。

『白楽天

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大河ドラマ「光る君へ」第21話~『枕草子』と清少納言、そして中宮定子

大河ドラマ「光る君へ」第21話~『枕草子』と清少納言、そして中宮定子

こんばんは、もちまるです。

今回は、大河ドラマ「光る君へ」の感想です。

今回はいよいよ!
清少納言が、『枕草子』を執筆する場面が描かれていました。

春はあけぼの…から始まる文章は何とも有名。

ドラマでは、人生を憂いた中宮定子を慰める役割も果たしていた『枕草子』。

文章を通して、清少納言と中宮定子の心の交流のようなものが見えてとても心が熱くなりました。

中宮定子にとってこの頃は、

・長

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大河ドラマ「光る君へ」第20回~藤原為時の大出世について考察する

大河ドラマ「光る君へ」第20回~藤原為時の大出世について考察する

こんばんは、もちまるです。

今回も、「光る君へ」の感想です。

今回は、主人公のまひろー紫式部の父、藤原為時が大出世した事が印象的でした。

官職についていない状態から、淡路守になるという状態でもすごいのに人気の国である越前守にまさかの大抜擢。
越前国(現在の福井県)の国司の最高責任者になったということのようです。

国司…なんとなく日本史の授業が思い起こされますがよく分からず…
wikiさんの

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大河ドラマ「光る君へ」第16話~香炉峰の雪を振り返る

大河ドラマ「光る君へ」第16話~香炉峰の雪を振り返る

こんばんは、もちまるです。

今回は、大河ドラマの感想です。
ネタバレありますので、ご注意ください。

今回は、『枕草子』の「香炉峰の雪」の場面が出てきました。

「香炉峰の雪」といえば、高校の古典で出てきた場面ですね。

定子が、清少納言に向かって「香炉峰の雪はいかがであろうか」と問うと、清少納言は簾を上げる。

これは、白居易の詩「香炉峰の雪は簾(すだれ)を撥(かか)げて看る」の一節がもとにな

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