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ねい
2018年8月29日 00:35
ものすごく好きな人がいました。もう20年くらい、いや25年くらいすきでいます。10年ぶりかでその人の新刊を読みました。 その人の言葉に触れると自分の中にふだん隠しているマグマみたいなのがダクダクと沸騰し泡が爆ぜてしまいます。 ホントのわたしに戻してしまうのです。 この体がいちばん喜ぶことを知る、言葉でした。 わたしはまた あのときと同じ様に爆ぜたマグマが内壁にベッタリとこ
2018年8月28日 16:51
noteには浄化作用があるとおもっている。風呂トイレのついてないレオパレス式共同マンションにいて、たまに誰かと顔を合わせることができる。ゲストハウスで色んな刺激をもらいながら心が洗われるような体験に近い。ここに吐き出した言葉は一陣の突風に吹かれまたたくまに 埃をはたかれ水を浴び 日光で滅菌される。このゲストハウスでは書きながらじぶんの階段を上る旅人たちが憩う。みな、
2018年8月27日 18:55
満月の夜。9時を回る前から、光が真っ白になった。三原色は重なると白になる。光は加算される。あの白のどこに青と赤と緑があるのかわからない。この網膜はその波を捉えないし照らされる肌も変わらなく見える。 ないのに ある ということが、こんなに普通で 日常だ ということに気がつかない。すぐそこの境界線は こんなに揺らいでいるのに。 南南東に輝く白光の対局、北北西の空の大半
2018年8月17日 17:58
夏のビーチに オンナの子が1人でいた。申し訳程度にしかない 面積の小さな水着をくくりまっさらな肌に 夏の跡を残しにきた。 ここは静岡の とあるビーチ。駿河湾に囲まれた穏やかな波が白砂の砂丘に 広く浅く かぶる。波跡が 何筋もきざまれている。 もう午後3時をまわりお目当ての こんがりした男たちはさんざん、波と女の体に騒ぎ疲れ砂遊びに夢中か 昼寝を貪りだれも おんなのこに
2018年8月11日 13:12
夕方から地元に帰る。兎にも角にも、はやくかえりたい。帰ったところで、あの屋敷は変わらないのだけど自分の部屋に帰りたい。あの中でねむりたい。 そんなこんなで嬉々とパッキングし今回のお供を真っ先に詰める。 なにはなくとも、お供だけはここから連れて行く。 とくに上二冊と左下一冊、右下の彼は捕捉役。 ここ最近猛烈に、おかしいくらい地名にハマっている。 なぜその名と
2018年8月10日 11:09
中島飛行場 三鷹研究所跡地の都立武蔵野公園はなだらかな丘と窪地を持ちいちめん、背丈のひくい緑の絨毯におおわれている。 かつての中島飛行場は広くいまその敷地内には、体育館ひとつ平成になって設立した都立公園がふたつ飛行場をひとつとみっつの大学と高校がひとつそして後進である大手自動車工場がひとつ収まっている。うちひとつ、都立武蔵野公園の向かいの公園には栗やグミの木などが、く
2018年8月7日 14:17
午後11時、深夜の首都高を走る。大きく畝るコンクリートを滑り、目下にテールランプが直線に並ぶ様を見て、ここは空中に浮かぶ川だとおもう。ガードレールの堤防に、ライトの樹木が植えられ、何処までも続く道は、荒川顔負けの車専用の川にみえた。この川は人の作ったものだ。高速脇に佇むいくつもの赤い目をもつ巨人群たちの体は、所々明るく、その中でかすかなミニチュアの人影がみえる。 彼らは一様に誇らし
2018年8月3日 18:25
満月で台風の日、太平洋では満潮時刻国土に大きな風の塊が乗り上げた。地元は海辺に近く広い砂浜に遠浅の海がやってきたに違いない。その日、東京という平地でわたしは子どもにせがまれて映画を観た。『未来のミライ』とんでもない時代がきたなとおもった。あれはリトマス紙だ。恐らく本当にいろんなものの中和剤、中和点のような作品に見えた。子どもにリアルを。大人にファンタジーを。どちらか
2018年8月2日 01:46
少し前に、何ヶ月か、都内の哲学カフェを巡っていた。テツガク、という言葉にただならぬ魅惑の気配を感じた猛者が、どこからともなく湧き集い椅子に座る。どうひっくり返しても、面白い、以外の何でもなく、どこも、まあ本当に、多種多様な奇特な蜂の花園だとおもった。 テーブル上には、世代と地域を超えた料理が並び、かつそれらを混ぜたり、かけたりして、元の料理は少しずつ味を変える。その味変中に、ファ