『I wonder…』私のプレイリスト🎧
この夏何回もリピートとした曲の中から素敵だと感じる歌詞や面白いなと思った言葉を読み解きたい。
『I wonder』 Da-iCE
“音が止まった” “色が変わった” “空白だった”〜とリズムに乗せてつい口ずさみながら踊りたくなるこの歌は、この夏トップリピートソングだった。
そして私がとくに好きな歌詞が次のここである。
何かのためや人のためではなく、本当に本来の自分になれた時、自然と自分の人生を愛せるし、また人からも愛されるようになっていることを教えてくれている。運命の人というものに出会えるのも、こういう自分になった時なんだと思える。
これまで歩んで来た、敷かれたレールの道のりの誰かが既に歩んだ道をみて考えている様子が浮かぶ。人は「これから」を進んでいく時に、誰かの足跡が見える道ではなく、自らで道を切り拓いて行かねばならない時がある。そんな時に「そこそこの」「無難な」道を他人にいい顔をするために歩むのか、自身の意志に従うのか?は大きく人生を分けていく。憧れや理想、他人からの評価のための繕った顔は、芯から自分を満たしてはくれないことが描かれていた。
現状は常に「これまでの結果」と「これからの過程」を担っている。『空白だった記憶のかなた』に描かれた色はこれからの人生を彩っていくのだが、現れて来ることはどれもが真実で、反対の視点から言うと、真実しか描けない。『今』の自分の“状態”が良ければいいほど、自分に合った色合いで未来を彩っていくことができると分かる。
『空白だった』『透明なガラス』『虹色』と色合いを示す単語が散らばっているところや、
『淡い』『甘い』『曖昧』な『ニュアンスカラー』といったワードとリズミカルな歌詞が聴いていてくせになる。
タイトルの『wonder』は『不思議に思う・意外に思う』という意味が直訳として充てられていて、『I wonder』だと『私は〜だと思う』という意味になるそう。そう言えば『wonderful=素晴らしい』という単語は、『wonder=驚き』に『full=満ちている』という言葉が合わさったところから来ているのだなと、言葉の繋がりにも面白さを感じる。
『しあわせについて僕が考えたこと』 井上絃
サビの歌詞が、こんなことはもう当然の分かりきったようなことなんだが、実際にこれを体得できている人はとても少ないように思う。
どんなに強烈な思いを持っていようと、どんなに才能のある人だろうと、過去に戻って失敗をやり直したり未来へワープしてこれからのことを先どりしようとしたって不可能だ。常に生きられるのは『今』という地点だけ。そんなことは分かっていても、つい先週のミスを引きずったり、明日のイベントに緊張したりと、『今』ではないところへ頭や心がいっぱいになってしまうことはあると思う。それは度を越すと、勝手に背負った過去の悔やみや将来の不安が、必要以上に『現在』を重くさせてしまっていることのなんと多いことだろう、と。『しあわせ』ってたぶん、大人が想像しているよりもっと簡単で、シンプルなんだということを改めて提示してくれる歌詞だ。
自分が本当の意味で他人の(しあわせの)ためにできることって、めいいっぱいしあわせな話をシェアすることと、その等身大の姿を見せることなんだよなってことを思い出させてくれる。
反対に、他人へ何かを与えようという過度な姿勢は、実は他人に与えているのではなく求めている。
ちなみにこの歌は歌うと分かるのだが、サビのキーが高すぎて歌えないため、カラオケではいつも一音下げて歌う。
『ナイスアイデア!』 緑黄色社会
学生時代からずっと好きなバンド。歌詞が力強くて好きな歌が多い。曲の疾走感やキーボードなどの音も充実していて音色が豊かなところも聴き心地がいい。
『発想の転換』について、新しい視点がもらえたような歌詞。やってみて、やり方を変えてみてそれでもダメな時、へこみそうになるけど実は、
“まだ試したことのない第3の扉”が眠っていたりして…そういうことに明るく気づかせてくれる歌。
まさに!と言いたくなるような言葉である。うまくいかないことが続くと、つい他人のせいにしたくなるのが人間。だけどここで「自分以外の人や物事のせい」にしたまま運命を好転していけるほど、人生は甘くはないことを伝えてくれている。
続く歌詞どおり『カチコチに固まる頭をほぐしたくなる』時にとってときの『ため息を鼻歌に変える』気分にさせてくれるアーティストだと思った
🔽自分で自分を満たせないと愛は循環しない話
🔽生活の彩りは自らで生み出せるエピソード
🔽自分が“好きだったもの”に隠されているヒント
クリアになった視界から自分の人生のキャンパスに好きな色を混ぜ合わせて、まだ足跡のついていない道から見たことのない景色を楽しんでいると、いつのまにか昔の自分の想像を超えた、芯からのしあわせを体現できることだろう。それは驚きに満ちた=wonderfulな人生なのだと思う。
『自分の人生を彩る』とは、きっとそういことなのだ。
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