鳥生真夏

何度か文章を書いていて思ったのは、誰かのためではなく、自分のために書こうと思ったことで…

鳥生真夏

何度か文章を書いていて思ったのは、誰かのためではなく、自分のために書こうと思ったことです。良し悪しは私が決めて書きますが、それを読んで共感してくれる人がいると、それはそれで嬉しいです。いわゆる日記みたいな感覚だと思います。

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  • 明日は自分を見るかもしれない

最近の記事

仕事でも別れが悲しいこともある

惜しい人をなくした。と言うと、勝手に殺すなと言われるかもしれないが、もう日常的に会わないのであれば、死んだも同然かもしれない。 多くの人が学校を卒業すると、一般社会において労働を強いられてしまう。私も大多数の一人であるため、一般的な企業に一般的な立場として、大多数と同じような人生を歩んでいる。労働に勤しむことは、生きるうえで非常に大切で、数千年前はこれが狩りであったり、稲作であったりした。それぞれは現代でも行われているが、いわゆる大自然の一部として、行っているわけではあるまい

    • 列車と車窓とまどろみと

      窓の外を眺めると、木々に隠れてコンクリートが通り過ぎていく。いつも列車に乗ると不思議な気持ちになる。乗る瞬間というよりは、降りたくないという気持ちだろうか。ある特定の場所に入るとき、緊張を感じることもあるだろう。私にとって、列車は入るときより出る直前の気持ちが他と異なるように思う。 見た目としての構造は、飛行機や自動車などと異なり、長方形の立体だ。この造形も個人的には気に入っている。天井と床を除いたすべての範囲で窓ガラスが嵌められ、外を見ることができることも魅力的だろう。列

      • 与えられる不快感と根源的な問題

        著しく困ることはなにか。不快な思いや気持ちが募ったことで、それを口に出すことが許されないことだろうか。実際に生きている家庭の中で、どれほどの言葉を噤み、飲み込んできたのか数えることも難しい。 我々の生きているこの世界では、思ったことをすぐに言葉にすることは、勧められていないだろう。その理由がわからない人もいるが、これがまた致命的だ。いわゆる空気を読むという感覚となるのだが、その場の状況を鑑みることなく、思ったことをすべて口にすることは、理性がないと思われることもあるだろう。

        • 止まらず転がり、止まるべきか考える

          人生百年時代とは、どこから流れてきた言葉なのだろうか。百年、一世紀、生まれたての子どもにとって見れば途方もない時間かもしれない。言い方次第では、オリンピックが25回分といえばなんとなく短く感じるかもしれない。 時間という概念自体が、人の作り出した、自然環境には存在しない概念であることから、この百年や一年一年の時の流れは、人によって異なる。個人的には、百年という期間は、長く、重く、深いものに感じてしまう。 私も生を受けて、そこそこ生きてきたが、生活のほとんどは仕事で、趣味や快楽

        仕事でも別れが悲しいこともある

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        • 明日は自分を見るかもしれない
          4本

        記事

          音楽を聞いていて見えてないなかった

          時代だろうか、特に学生時代は授業と在宅時以外は、常にイヤホンを耳につけて、音楽を聞いていた。お気に入りのものから、知らない曲まで様々だ。曲の種類などを問いたいわけではない。 イヤホンで聞いていた音楽は、私にとって次第に煩わしいものとなっていった。端的に言うと、耳がつかれたということだろうか。耳がつかれただけではなく、長時間音楽を聞き続けることに価値を感じなくなってしまった。常にあり続けるものや、常に普遍なものというのは、いつか飽きが来るものだと思う。私にとってそれは、イヤホ

          音楽を聞いていて見えてないなかった

          9年と15年と

          もう、無垢な童であった小学生の頃なんて思い出すことができない。そういうと、周りは他人に興味ないからだよねと一蹴する。 失礼な、私でも他人に関心を持つことだってある。特に気持ちや考え方が一致するような他人には強く惹かれる。逆にそこまでの他人の場合、記憶の隅々にこびりつき、忘れることさえも難しくなる。 世間的に多い例であるかは不明だが、私の地域では、小学校から中学校に進学するとき、近隣の2つの小学校の生徒がそのまま同じ中学校に進学することになる。人によっては、中学校受験などもある

          いつも少し何かが

          いくつになっても、私たしはカフェに行ったり、外食をしたりと二人で外に出かけることがある。 冷めきった夫婦生活の知人から見ると、羨ましい光景と思われるが、気持ちとしては、惰性が半分、暇つぶしが半分というところだろうか。 しかし、今思えば、このように同じ時間を暇つぶしだったとしても過ごすことのできる相手は、稀なのかもしれない。その点は互いに感謝すべきところかもしれない。 幸せの種類にもたくさんあり、日頃から外出するため、互いに誕生日の贈り物などを壮大に扱うということはない。些細な

          いつも少し何かが

          あなたと、あなと

          気づいたらなくなっていることはこれまでも多くあった。恋仲や大親友、人だけでなく物も同様だ。 その時は常に穴が空いている感覚に陥る。虚無感というのが正しいかもしれない。このような気持ちを毎回感じないようにするためにはどうしたらいいのか。 いくつかの記事を眺めてみると、期待しないことというのが多く描かれていた。 いつからだろうか、サンタさんを信じなくなったのは。金銭的に豊かというわけではないが、誕生日やクリスマスには、1万円には届かないくらいのプレゼントを貰えてたと思う。幼少期の

          あなたと、あなと

          思いの節

          楽しい会話をしてないければ、死んだも同然。口から産まれたのではないかと感じるほど、おしゃべりな友人がいる。彼は面白かどうかというよりかは、非常に頭の回転速度が早いと言える。 どの点で早いのかというと、会話中の一つずつのワードから関連しているいくつかの無関係な事象を思いつき、会話の中に織り交ぜてくれる。それが、単純な会話ではなく、より深みとコクを生むような会話になるため、興味深いという意味で彼との対話は楽しいのだ。 つい先日、居酒屋にて、その彼と話をした。 最近どうよ、残業が多

          脳が腐ってる

          たまの日曜日、家族で出かける。ちょっとした商業施設で簡単に済まされるのが日常。小学生に上がってから、3年が経過したが、いつも通りではあるものの、学友の中ででは、私だけ携帯電話を買い与えてもらっていない。家庭の方針なので、仕方ないが、ほとんどの学友が持っている中、やはり孤立してしまっているように感じる。 両親は私のことを幼い子供だと考えているようで、買い与えられるのは、幼児が用いるような知育玩具だ。それをずっと持たされて、何が楽しいか。 商業施設を一巡したところで、帰路につくが

          脳が腐ってる

          たんぽぽの

          外を歩くだけで、些細な幸せにあたってしまう。日頃から不快な物事にさらされてしまうので、どうしても癒やしや楽しいこと、そして、幸せを欲している。幸せや心地の良いことは、たくさんの種類がある。そして、大なり小なり変化もあるだろう。 満員電車は不快であるが、まばらに座席の空いている電車であれば、ある程度、癒やしがあったりする。生まれたばかりのような赤子、大人しく座っている。そして、じっくりと、目を合わせてくる。可愛らしい。原初の眼差し。意図もなければ、悪意もない。経験のないものに対

          たんぽぽの

          仕事の前の日に

          すっと目が覚める。朝日をまぶたの向こうに感じながら、少しだけ湿度のベタつく朝。いつもとは異なり、不快感や寝不足を感じない朝。 仕事や学校のない朝は早く起きてしまう。早く置きたいわけではない。休みの日くらい長い時間寝かせてくれてもいいと思うが、精神的な圧力を感じないからか、休みの日は目覚めが自然に早くなる。 休みの日に溜め込んだ負債を緩やかに消化していくところから朝が始まる。けれど、平日は食べない朝食も口にしたい。休みの日くらい、朝はゆっくり起きて、コーンフレークなど、簡素だが

          仕事の前の日に

          低反発メンタル

          人の心は実体を伴わないと言われているが、実は、段円形の低反発な器官であることがわかっている。それを指で押し込むと、凹んだり、穴が空くことになる。ただ、長時間かけて、この凹みが平面に戻ったり、穴がゆっくりと閉じられていく。色は人によって変わるが基本的には、乳白色をしており、年齢とともにこれが灰色になっていく。これの含む水分量についても同様に加齢とともに脱水し水を含みにくくなるため、年齢を重ねると戻りにくく割れやすいということになる。 つらい思いをすることや他人に裏切られること、

          低反発メンタル

          弄ぶイルドキ

          冷や汗がにじみ出る。 人が汗を流すとき、体温調整における発汗が多いだろう。そして、一番多くの人が実感したことのある汗かもしれない。額や背中など、するりと、伝う汗を感じることも少なくない。大量の汗と少量の汗、人それぞれだが、汗に関しては、まだ他にも違いがあるだろう。 仕事の最中、焦りを感じることがある。このとき、じわっと手のひらや額に汗が滲む。暑い日差しの下の汗ほどではないが、実感するほどの汗を感じ取ることがある。このとき、焦りに反して、仕事がうまく行けば、御の字ではあるが

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          ゼロサムライフ

          この世界では、幸せの総量が決まっている。幸せだけではない。反する不幸においても同様に総量が決まっている。 今の世界では、人々は非常に多く溢れかえっている。この現状をどう考えるか。総量が決まっているといっても、それが実数として常に固定の総量かといわれるとそういうわけでもない。 幸せなどの総量は、それぞれの生き物に対して、実際の量が定まっており、それぞれの生き物の増減についても、総量が変動している。だた、残念なことに、この幸不幸の総量は、それぞれの個に充てがわれているわけではない

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          再配置軒

          人類は、その成長が行き詰まりつつある昨今。世界全域での人口減少が明確にあらわれてきた。人口が過疎状態になる地域においては、多様の人同士の接触雨が減少してしまうため、一層の人口減少に拍車をかけてしまう。 各国は、共同でこの状況を打開するための研究機関を設立した。研究機関においては、人口減少に歯止めをかける方法を模索する機関であると同時に各国での方策の実行権限を有していた。つまり、国際機関における実働部隊ということになる。 ここで起案され、実現した方法で、世界的に大きな成果を残し