明日また仕事なのに

一日と、過ぎてく不快の蓄積に、いつ終わるのか、問いかける息。

最近知ったことではあるのだけど、日本の労働に関する法律では、しっかりと週に一日休みにしなさいと定められているようです。ただし、仕事に応じでは、最大で12日から24日まで連続勤務することが可能であるというのを見かけた。雇われる側としては、たまったもんじゃない。
私は、恵まれてる方だからか、完全週休二日であり、もちろん祝日もやすみだ。世の中には、その業務体型や従業員の少なさから、連続勤務を強いられることもある。辞めるのは簡単だが、新たな働き口を探すのは簡単な話ではない。いっそのこと法律で週休二日は確定にするのも検討の余地があるはずだろう。人か健全に働き、健全に休息することを法律で定めるのはそんなに難しいのだろうか。
職業によって休み方が異なるという点は、ひとまず横に置く。問題は、休みの日にもかかわらず仕事のことを考えざるを得ないということだ。皆はどうだろうか。休んでいる期間に、仕事のことが脳裏をよぎらないだろうか。私はよく、あれをしなきゃ、これをしなきゃなど、忘れそうな仕事のことを考えることが多い。それくらいであれば、特に気になることはないが、例えば、休みの前に対応していた仕事が途中だったとき、残した仕事そのものを休み明けではどのように対処するのか、想像の中で仕事を遂行するのだ。結局考える時間が無視できるくらいの泥土しか変化なく、手を動かし、仕事を終えたとしても、休みの仕事妄想は、何一つ意味をなさないことも多くある。不快だ。
なにか製造するような仕事や生み出す仕事、それだけではなく、一次産業も含めて、すべての仕事で、悩ましいことや、休み明けどのように対照しようかと考えることが多くあると思う。仕事によっては簡単だの、疲れないだの、はなく、何かしらの課題はあると考えている。
もし、未来がこのままやってくるのであれば、個人の時間を過ごしているときに、仕事の記憶を呼び起こさないような、記憶を短期的に封印するような仕組みが欲しい。もし、記憶をいじることに課題があるのであれば、実はもっと簡単そうな実現できる方法がある。それは、脳内の思考に合わせて課金される仕組みだ。雇い主は、社員が休日に業務のことを考えている場合、脳内に埋め込んだICチップによって脳内情報が判別され、仕事と判断されたとき、給料に加算される。
脳内にICチップを埋め込むような考え方はすでに実験も行われているそうなので、実現できる可能性があるかもしれない。中には、個人情報が漏洩するなど考える人がいるかも知れないが、携帯電話を使用して日頃から情報を検索したり読み込んだりしている時点で、個人情報を他者と隔て、隔離する構造というのは非現実的だ。ICチップの一つやふたつ入れるだけで、休みの日に考えが仕事の内容が現金に変わると思えば、騒ぎ立てるほどでもない気がする。
一定の抵抗感があるのは理解できるし、強要するのは難しい気もしている。けれど、皆は、隣の席で、仕事をしている風で、ずっと動画を眺めてるだけの人や、何も作業が進んでいない人など、座っていないだろうか。私は、見たことがある。勢いをつけて、走りながら、真後ろから後頭部を思いっきりはたきたいとまで思う。そもそもそれが許されるような環境である時点で、この会社はすでに終わっている気がする。離職すべきだが、そんなものが評価されるくらいであれば、社員全員にICチップを埋め込んで、給料の査定のいち部として組み込んでほしいと願う。
そして、また私は明日仕事に赴かなければならない。休みの一日の中で、何をしていても、不快で怒りに満ちた仕事の内容が脳裏をよぎり、あの時の私は何を発言すればよかったのか、そのあとの行動は適切だったのだろうか、振り返りと次の行動を繰り返し、繰り返し、考えている。こんな意味不明なSF的妄想をしていても、なお脳裏には、口だけ達者で、他人の心を知る由もない上司のことを思いつつ、明日の働き方を想像で保管する。
精神科医によると、一週間ほどこれまでの場所から離れると、それまでに感じていたストレスを一旦リセットできるとのことだ。もちろん度合いにもよると思うが、一週間働けば、一週間休みが必要だと感じた。
こんな時こそ、休んで落ち着きたいのだが、世の中の労働はそれを許さない。また次のいつかの休みのために労働の負債を貯めていく。

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鳥生真夏
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