昨日までの自分の小さな決断が、私に少しの勇気と自信をくれた話

仕事の帰りの車の中。涙が止まらない。
理由は上手く話せない。

ただ、何かがズレてて、何かが嫌で、何かが怖くて。
やっぱりこうなる。やっぱりまた繰り返す。
私は変われない。
またあの時と同じ。
何も学んでない。

朝の雨が嘘みたいに、悲しいくらい空が晴れてて。涙も乾くくらい夕日がまぶしかった。
部屋に戻ってひとしきり泣いた。泣いて泣いて。
声を出してないた。

わんわん泣いた。嫌だって言って泣いた。
自分を打ちのめしたくなるような衝動を、声に変えて泣いた。

いつもの私はそうしない。
涙だけ流して、泣いている自分を責める。
我慢して、涙を抑える事に集中する。

「泣き止んで、明日の準備もあるでしょ。
すぐ泣かない。もういいから、ちゃんとして。
泣いても何も解決しないじゃん。
いっつもそう。
なんでそんなに悲観的で、メンタル弱いの。嫌になる。」

もう一つのココロの声が言う。

「私はいない方が役に立つ。わかってる。
そういう風に言うのもダメ、
悲観するのもダメ、言い訳もダメ、泣くのもダメ
期待するのもダメ、頑張るのもダメ、リラックスはするべき
できないとかダメ、自分を褒めても調子に乗るな、
感じちゃダメ、思っちゃダメ、考えちゃダメ・・・」

"かわいそうに。"

今日は、ふとそう思った。
大人になれてない自分がいる。
だけど責めない。
大丈夫。一緒に成長するから。

そんな気持ちを自分に感じた。

朝、自分の起きたい時間に起きられるようになってから1週間が経った。なんだかんだで毎日、５時前後には目が覚めて、５時半頃にはルーティンのストレッチをしている。
なんとかうまくいっていた時期の習慣を取り戻し始めた。それでも昨日は、気持ちが落ち込んでいて、案の定夜中の２時に嫌な夢と、体の緊張で目が覚めた。朝方眠気が強く少し起きる気分にはなれなかったけど、自分に聞いた。

「どっちでもいいけど、起きる？寝る？」

昨日までの朝を思い出して決意した。
「ストレッチをやる。」
朝食まで取って、穏やかな朝を過ごした。

仕事でもすぐに何かがうまく行き始めるわけではない。カウンセリングを受けても、何かに気づいても、結局は自分の行動と思考次第だ。

うまく行かないものはうまく行かない。見違えるほど人生が好転することもそうない。だけど、自分に問いかけることはできる。

「いつもと同じパターンだけど、今回はどう考える？どうする？どう感じる？どう反応する？自分で選べるよ。」

私は今日、今までの私ならほとんど取らなかった小さな決意をした。
「明日の午前中は休みを取ろう」
上司に相談するまでに、心の葛藤は一日中続いた。
「具合が悪いわけじゃない。気持ちは不調。体調悪くは見えないだろうな。もう頑張れないとまで思ってはいる。けど、明日になればきっと頑張れる。そうやっていつも頑張って、突然仕事ができなくなるのは誰？
でも、急遽明日休むなんて怒られるんじゃ・・・。でも仕事の調整はついてるよ。そもそも有給って、体調悪くないと使っちゃダメ？相談してみないとわからないよ。自分を追い詰めてつぶれる前に休もうよ。」

業務時間ギリギリまで悩んだ。
結局それは、あっさり承諾された。

仕事終わり、部屋でひとしきりわんわん泣いて、一旦落ち着いた時、
「よかったよ。明日休みとって。やっぱり疲れてたじゃん。」
そう思って落ち着けた。

そしたら、体が動いて、こうやって今パソコンに向かっている。

"昨日までの自分の行動が、私に少しの勇気と自信をくれる。だから、今日、自分の為の決意ができる。"

私がわたしの為にした小さな決断。
"明日、半日だけ休みをとる。"

自分の為にだけした決断。もちろん今回は、休んだ分の仕事を人に振る必要がなかったからできたともいえるんだけど、今までの私は、頑張る方を選んできた。

「出勤するくらいしか能がないんだから、せめてそれくらいはちゃんとしよう」

そう思ってたから。

そして今日は、「今日も朝起きて、穏やかな朝を過ごせた。仕事にも行けた。明日の休みも取れた。よくやった。」

そんな気持ちになれた。

それは、自分と向き合って、自分の気持ちや思考、行動の癖について、自分自身について知って、学んで、考えて、感じて、時間がかかっても、できなくても、うまく行かなくても、自分を見捨てずに、向き合い続けたから。
１０代の頃から20年以上、悩み続けた。

長すぎるって、誰かが言うと思う。
弱すぎるって誰かが言うと思う。
メンヘラって誰かが言うと思う。
いい歳してって誰かが言うと思う。

そして、あんたには関係ないよって、私は思う。

私だけが、私の人生を真剣に、本気で考えられるんだから。

人の事ああだこうだいうやつが一番、自分の人生生きられていなかったりする。
だって、大事な時間を、人のこと考える時間に使っちゃってるから。
時間って何に使っても、減っていくものだよ、それでいいの？
どうしたい？

そう自分に問う。

人の評価を気にする自分に、人を評価してしまっている自分に問う。

「今回はどう考える？どうする？どう感じる？どう反応する？自分で選べるよ」

どう感じるか、どう反応するか、何を受け取るのか、すべて自分で選べる。
それを知っていることはとても大きい。
私たちは意外と、この事実を知らないで、させられている、と感じがち。

怒りを感じさせられている。と思いがち。
だけど、私は怒ることを選んでいる。
これって腑に落ちるのが、私は難しかったし今も「うーん・・・」ってなる。偏った思考の癖がまだまだあるから。

自分のご機嫌は自分で取る。誰かがそう言っていた。
私のココロは私が労わる。自分で自分の歯を磨くみたいに。
だけど、それが難しくなることもあるよね。

それでも大丈夫。
箸の持ち方の癖を直すのも一苦労でしょ。
思考の癖を修正するのも、一苦労。
何年、何十年かけて身に着けた物。気づいては直して、戻っては気づいて、直す。その繰り返し。

悩むってことは気づいてる。
気づいてるってことは、気づいてないってことより一歩先。
ほんとに小さく小さく、変えていける。
そう信じてる。