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記事一覧

Instagramが農家にとって最適なSNSである理由

Instagramが農家にとって最適なSNSである理由

Instagramは農家にとって、最も取り組みやすいSNSの1つです。
視覚的な魅力やユーザー層との相性、販路開拓など、多くのメリットがあります。
この記事がInstagramに挑戦してみたい方の参考になればと思います。

1. 視覚的な魅力とブランド力
Instagramは視覚的なコンテンツが中心のSNSで、いちごの鮮やかな色や農園の美しい風景など、農業のリアルな魅力を写真で簡単に伝えられます。

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現状維持の壁を乗り越えて ー 家族経営の挑戦と進化

現状維持の壁を乗り越えて ー 家族経営の挑戦と進化



1. 現状維持の壁
親世代には、長年続けてきたやり方を変えたくない、という「現状維持」の壁がしっかりと存在しています。特に、テクノロジーや新しい販促手段に対する抵抗感は根強く、なかなか変化を受け入れにくいようです。
私は、15年以上現状維持を続けてきた両親に対して、借金だられでしたし「このままでは農園が立ち行かなくなる」と強く感じていました。

「新しいことしないと無理だよ」
「10年以上うま

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ふるさと納税に選ばれた喜びと地域貢献の未来

ふるさと納税に選ばれた喜びと地域貢献の未来

今年も小竹いちご農園で育てたいちごや、いちごを使った加工品が、地元さくら市のふるさと納税返礼品に選ばれ、皆さんに食べていただけて、
地元の税収にも貢献できることは本当に嬉しいですね。

実家が実際にふるさと納税事業者に選んでいただいた背景としては、

タイミングもあったのですが、
新しい事業者を探していたさくら市のふるさと納税担当者から「検索で一番に表示された」と聞きました。
そしてInstagr

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【副業禁止でも家業を支える!】都内からできる農家リモートサポート術

【副業禁止でも家業を支える!】都内からできる農家リモートサポート術

生い立ちはこちらから↑

1. 副業禁止でも手伝う思い
私の働いている会社では、副業が禁止されています。でも、実家が農業をやっているので、何もせずに見ているわけにはいきません。
私が手伝わずに実家が成功してくれていれば、
もっと早い段階で普通の生活が送れていたはずですし、皆さんも追い込まれたら私と同じ状況になると思います。

実は、社長も農家出身なので、実家の手伝いについては少し目をつぶってくれて

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地元の名物がない?いちご農家が目指す6次産業化への道

地元の名物がない?いちご農家が目指す6次産業化への道


6次産業化のきっかけ実は、私がこの6次産業化を始めるきっかけとなったのは、

私の地元であるさくら市の新たな名物を作りたい
地元に帰省する人たちが持ち帰りたくなるようなお土産を作りたい

という想いから、
いちごを使った加工品に注目しました。

うちの農園の強みである品種の多さを活かして、商品化を進めました。

こうして、地域に根差した名物を作り出し、地元の魅力を高めたいという思いが、6次産業化

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私が考える『帰りたくなる地元』—農業と地域の新たな可能性

私が考える『帰りたくなる地元』—農業と地域の新たな可能性


帰りたくなる地元に
私はまず、自分自身が「帰りたくなる地元」になって欲しいと心から願っています。せっかく程よい田舎で過ごしやすい場所があるのに、若い人たちにはあまり活気がありません。

それは、利益を上げる方法や、地元での戦い方誰からも教わっていないからではないでしょうか。

最近は親の土地で栽培ではなく、
土地を借りて新規就農始めた人達が徐々に増えてきて、
古い人達は新しいやり方を変える必要性

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品種ごとの苦労と業者トラブルと成長の歴史:実家のいちご農園での20年

品種ごとの苦労と業者トラブルと成長の歴史:実家のいちご農園での20年



小竹いちご園は2004年に農業をスタートし、最初は6棟のハウスでいちごの栽培を始めました。しかし、それだけでは収入が十分ではなく、8棟に増やして対応しました。

お客さんから「新しい品種が出るんだってね。どこで食べられるの?」という問い合わせが増えたことをきっかけに、直売所に足を運んでもらう良い機会になると考え、新しい品種を取り入れることにしました。

しかし、簡単に品種を増やせるわけではあり

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実家をリモートで手伝うための工夫と、キャッシュレス決済導入の成功体験

実家をリモートで手伝うための工夫と、キャッシュレス決済導入の成功体験

「実家に帰らないの?」とよく聞かれますが、家族3人分を養えるだけの売り上げの見込みが立たなければ帰ることができません。現在、会社員として働いているからこそ、実家を手伝うことができるのです。

実家を出ていても、パソコンやスマホを活用すれば、遠くからでも手助けはできます。

今回は、私が実家のいちご直売所を手伝うために行ってきた取り組みや、キャッシュレス決済導入の成功体験をお伝えします。

実家を手

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安心・安全の先にある美味しさ—減農薬で作るいちごの新たな価値

安心・安全の先にある美味しさ—減農薬で作るいちごの新たな価値

いちごの直売所を運営する中で、私たちが大切にしているのが「いちごのブランディング」です。
農園で育てているいちごは、自家製有機肥料と減農薬で栽培しています。この栽培スタイルには深いこだわりと理由があります。

収穫量ばかりを重視する県の指導
栃木県の普及所では、いちご栽培において「収穫量を増やして収益を上げること」が重要視されます。しかし、現場の指導は20年前の資料や方針に基づいたものが多く、担当

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農家が直売所でリピーターを増やすための工夫とポイント

農家が直売所でリピーターを増やすための工夫とポイント



直売所を始めることになったきっかけ
私たちの直売所は、もともと「ロイヤルクイーン」といういちご品種の栽培を始めたときに、農協からの出荷を1年間停止させられたことがきっかけでスタートしました。本来、栃木県産以外のいちごを作ることは、所属していたいちご部会の規約に反していたのです。規約は独占禁止法に違反していましたが、当時は農協もいちご部会もそれを知らず…あちこちに相談した結果、現在は農協に出荷し

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いちごの直売所で大事にしていること 〜「安売りしない」理由〜

いちごの直売所で大事にしていること 〜「安売りしない」理由〜



いちごの直売所を経営する上で、私が大切にしていることのひとつに「安売りしない」というポリシーがあります。直売所というと「スーパーよりも安く買える」と思うお客さんも多く、母も何度も値下げをしようとしたのですが、私は反対してきました。

安売りをしない理由
利益を守るためでもありますが、それだけではありません。無人の直売所であれば人件費がかからないので、安く売ることもできるでしょう。でも、うちの直

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いちご農家の収入を増やす方法②

いちご農家の収入を増やす方法②



5年前、直売所を始めてみたものの…最初の1年目は正直なところ、ほとんどお客さんが来ませんでした。数えても、新規のお客さんは10人もいなかったくらい。売り上げが伸びることもなく、実家の収入は手取り200万円弱。そのままじゃ生活が成り立たないので、母は週5日でコンビニのバイトをして家計を支えていました。それでも生活費が足りず、少しずつ借金が膨らんでいくばかり。

「このままじゃダメだ、何かを変えな

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直売所の宣伝のためにやったInstagram活用術

直売所の宣伝のためにやったInstagram活用術



自分の農園の強みを考えてみたまず、Instagramでどう自分の農園をアピールしようか考えました。

私たちの農園とは

- 品種が多い、いちごが3品種からスタートし、5品種へ:
のちに「ミルキーベリー」「とちひめ」といった珍しい品種も扱っていきます。

- スーパーに並ばない新鮮ないちごが食べられる:収穫したてのいちごはやっぱり価値がある

- 生産者の顔が見える:農家の存在やこだわりが伝わ

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いちご農家の収入を一番簡単に増やす方法、それは…

いちご農家の収入を一番簡単に増やす方法、それは…



いちご農家として収入を増やす方法って、いくつかあると思います。収穫量を増やしたり、農協などの販売先を増やしたり。ただ、その中で一番利益率が高い方法って何か知っていますか?それは
「自宅の直売所をやること」なんです。

なぜ直売所が一番いいのか?
それは、農協などに中間マージンを取られないし、家賃も発生しない。しかも、特別な資材を用意する必要もないので、コストがとにかく安いんです。私は、もしこ

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