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生きづらさ

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#カウンセリング

『不労のすすめ』④〜不労の為のメンタル育成法〜

『不労のすすめ』④〜不労の為のメンタル育成法〜

 漫画家兼ロクデナシのカトーコーキがお送りする仕事論エッセイ『不労のすすめ』も第4回目を迎えた。

 第3回目の公開時にも、ありがたい事に購読料のお支払いをいただいたのだが、現時点で購読料のトータルがいかほどになっているのかは、秘密にしたいと思う。
 購読料が目標金額に届くのか?届かないのか?
 ボク自身もどう転ぶかわからないこの実験の行く末を、読者の皆様もご一緒に楽しみながら見守っていただきたい

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他者との境界線

人間は
肉体的には明確に、
自分と他者を
分けて考える事ができる。

ところが、
精神においては、
他者との境界が曖昧だ。

自分は自分、
他人は他人、
という考えの元に
全ての人が生きていければ
良いのだが、
現実はそうなってはいない。

セクハラ、
パワハラ、モラハラ、
「きめハラ」等々、
他人の気持ちを害する行為は
やめるべきと叫ばれて久しいが、

これらの行為は、
他人の、精神における

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怒りを使う人

子育ての中、
夫婦間・パートナー間、
恋人間、
友人間、
仕事、
学校……。

様々な関係性の中に、
「怒り」を使う人は存在する。

かくいうボクも、
人間ができていない為、
パートナー間において、
怒りを使ってしまう時がある。

それは往々にして、
相手がこちらの期待通りに
動いてくれなかった時に
発現する。

つまり、
コントロールできようもない
自分以外の誰かの行動に、
自分の期待を勝手に押

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親によるコントロール

子は、
親の血を分けた
存在だ。

されど
他人であり、

それぞれ
独立した個体である。

人は、
いざ自分が子を持つと、

その事を見失って
しまうものらしい。

その結果、
子育ては「教育」ではなく、
「管理」になり、

個体ごとの境界線を越え
子の領域を侵し始める。

自由意志と、
自己決定を
許されない子は、

自己肯定感が育めず、
親の顔色をうかがい、
「真面目」の鎧に
依存していく。

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我が子を『真面目』に育てたいワケ

「真面目」は、
ウツに注意が必要だ。
という話をしたが、

親が子を、
「真面目」な人間に育てたい、
と思う気持ちは
どこから来るのだろうか……?

大変残念な事であるが、
こちらもまた、

社会・他者の価値基準、

社会的評価を基準にして、

思考、行動を決定しているから起こる

と言わざるを得ない。

その手の親は、実は、
子供がどんな風に育つかよりも、

自分のメンツを大事にしているのである

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『真面目』は鎧⁉︎

真面目な人はウツに気をつけよう!

という話をしたが、

そもそも、
真面目な人は、
何故真面目なのだろうか?

生まれた時から
人に迷惑をかけない
真面目な人間は存在しない。

ヒトの赤ちゃんは、
生まれた時、
誰かに世話をしてもらわなければ
生きていけない。

では、
どの段階で
「真面目」を
獲得するのか?

多くは就学前から
小学校低学年時に、
親から与えられるもの
だとボクは考えている。

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〇〇な人はウツに注意⁉︎

うつ状態・うつ病に
なってしまってから、
心を回復させ、
気持ちのいい生活を
獲得するには、

なかなかの時間と根気、
労力が必要となる。

しかし、もし、
自分にウツの素養があると
わかっていれば、
泥沼を避けていく事は
可能だろう。

 
では一体、
どんな人がウツに
なりやすいのだろうか?

それは、

「真面目」な人

である。

しかし何故、
真面目な人は
ウツになりやすいのだろう?

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どうすりゃいいの?愛着障害‼︎

どうすりゃいいの?愛着障害‼︎

うつ状態・うつ病の原因が
愛着障害かもしれない。

それはわかったけど、
愛着障害ってどう治すの⁉︎

そう思った方も多い事だろう。

それを説明する為にまず、
どうして愛着障害が起こるのか?
を簡単に話していきたい。

愛着障害は、
虐待や、価値観の押し付け、過保護などによって、子供の人格が否定されたり、主体性が邪魔されたり、トラウマが発生する事で起こる。

つまり回復の為には、
上記の条件と逆

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ウツになったらまず何をすればいい⁉︎

不安が強くなった、
朝起きられない、
気力が無い、
イライラする……、

もしかしたら、
自分はウツなんじゃないだろうか?




こんな状況になったら
大抵の人は狼狽えてしまうと思う。


かく言うボクもその一人だった。



かつて精神科病院に
勤めていた母に電話をするも、

「わたしにはどうにもできない、
病院に行きなさい。」


としか言われなかった。


母の

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夫婦・パートナー間のもめごと

実は我が家で、
このひと月、
ずっと話し合われてきた事が、
昨日めでたく解決した。



よく言えば話し合いだが、
実際のところモメごと
と言っていいレベルのものだった。


約ひと月前、
パートナーが
自動車事故に見舞われた。

自損事故で、
他者を巻き込むものでなく、
当人も怪我はほぼ無かったのが
不幸中の幸いだったが、
車はおしゃか…。


ボク達は元々、
それぞれ1台ずつ

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カウンセラーは「鍵師」⁉︎

苦しい、
辛い、
生きづらい、
心を病んだ
等の自覚がある場合、

ボクはカウンセリングを
受ける事をおすすめしているが、


「カウンセリング」、
「カウンセラー」って何なの⁉︎

「よくわからなくて恐い!」

という人も多いのではないだろうか?



その気持ちは、
よくわかる。


何を隠そう、
ボク自身もかつて
そう思っていたからだ。


ボクは、
幼少の頃から

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続・ウツの人が陥りやすい「幸せになりたい」という罠

前回、

「幸せになりたい」

と、言葉にしたり、
考えたりすると、

心は、

幸せになりたい

という事は、

今自分は幸せではないのだな

と受け取ってしまう。

そして、人間は本質的に変化を嫌う為、
不幸である事を
継続しようとする。

というところまで書いた。

では、一体どうすれば、
この不幸のループから
抜け出せるのか?

その答えは意外に簡単で、

上に書いた心の仕組みを
逆に利用

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心の仕組みは「肉まん」で説明できる⁉︎

ウツになったり、
生きづらいと感じている場合、
回復に効果的なのが、
心の仕組みを知る事だ。

自分を客観的視点から見る事は、
誰であれ、
簡単ではないかもしれないが、
ウツになると、
より一層難しくなる。
その理由についてはこちらをどうぞ。

生きづらさは一人で抱え込まず、〇〇と共に闘うべし!

自分の心が、
客観的、論理的に見て、
何が原因で、
どういう動きをしているか
を知る事で、
まず、

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ウツの人が陥りやすい「幸せになりたい」という罠

精神的にキツい状態が続くと、

「抜け出したい」

「幸せになりたい」

と考え始める。

日々、
人格否定をされ続けていた
子供時代のボクもそうだった。

「なんで褒めてくれないんだろう?」

「なんで認めてくれないんだろう?」

「苦しい」

「逃れたい」

「幸せになりたい」

子供の時分から
常にこんな事を考えに支配され、
大人になっても、
元凶である父が亡くなっても、
ずっと続いた。

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